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2009年度神戸市予算の分析

                  2009.4.5  文責 あわはら富夫                                                                  
1、神戸市予算額の概要
・一般会計   7527億円(前年度7270億円) 対前年比+3.5%
・特別会計 1兆556億円(前年比1兆1111億円)対前年比−5.0%
・合計   1兆8083億円(前年比1兆8381億円)対前年比−1.6%
・歳入・歳出の特徴 (資料参照)
 1、病院の独立法人化が各会計に影響。整備貸付で一般会計増、特別会計で減
 2、団塊世代の退職金で人件費増
 3、生活保護の増と保険会計に対する繰出し金増
 4、義務的経費(人件費・扶助費・公債費)比率は53.2%
 
2、17年間予算編成が収支不足に
・平成5年から収支不足に陥り、今年の予算で17年目に。予算措置は合計5775億円
・平成21年度は不況の影響で市税収入が対前年度98億円減で、結果120億円が収支不 足に。(資料参照)

3、収支不足の財源対策に赤字公債(底をつく財源対策) 
・120億円の財源対策の内わけ
財産収入              20億円
行政改革推進債           20億円
退職手当債             80億円
・公債基金からの借入れも底を突き、赤字公債である退職手当債を発行せざるを得な かった。市税の減収が続けば、予算編成ができない自体も想定される。

4、指標にみる神戸市一般会計の現状
・政令都市でも下位の財政力
・依然として硬直化続く財政
・地方交付税への依存体質
・高止まりする義務的経費と激減する投資的経費
・減少する投資的経費、最高額2734億円

5、起債について
(一般会計改善進むも、新都市整備事業で膨らむ起債)

・起債償還額は832億円 市税収入が2696億円で家計の30%が借金返済に。一時期、  市税収入の60%が借金返済にまわされていたときよりは大きく改善されてきている。
・実質公債費比率は2009年度予算で14%まで改善され、起債制限比率も2009年度予算 で20%を割り込み大きく改善された。資料参照
・起債制限比率や実質公債比率には特別会計や企業会計での起債は入らず、起債は大 きく膨らんでいる。 資料参照

5、本年度予算の評価と問題点
・評価できる点

 1、介護保険料の引下げ 基準月額 4694円から4640円と54円値下げ
 2、保育所待機児童の解消  3ヶ所増(中央区では1ヶ所、中山手)
 3、学童保育の増設と過密解消  12ヵ所増(中央区では1ヶ所 雲中校区)
 4、妊婦施策の充実 健康診査公費助成(1回5000円) 5回から14回へ 
           出産一時金 38万円から42万円へ 
 5、乳幼児医療助成制度の拡充 入院:小学校6年生から中学校3年まで無料
       乳幼児の医療費一部助成を外来1回700円を800円(小学校3年生まで)
 6、緊急雇用対策 38事業  6億5000万円で480人雇用 6ヶ月から1年まで
・問題点
1、一般会計の改善進むも空港島建設にかかる起債償還の目処たたず。
 @需要予測(319万人で来年度は408万人)を大きく下回る268万人。
 A管理収支は当初計画16億円が結果7億円で実質赤字で、財政調整基金を3億円取り  崩すことに。これも、残り3億円で来年度(6億円が収支不足に)には枯渇。
 B空港島の土地処分が進まず(45億円でまだ全体の6%)今年度から1982億円の返済  が始まる。現金預金は1717億円あるが、ここ3年間の借金返済で枯渇。残りの100  0億円が出てこない。
2、中央市民病院の移転と独立法人化 (別紙参照)
 @1人部屋が全室の75%、4人部屋が300床減に
 A救急医療にも問題
 B標準医療の放棄と先端医療に特化
 C在院日数の減で医療難民の発生 
3、敬老優待パスの弊害明らかに
 @乗客減の拍車・・・当初予想15%を大きく超え、バス33%、地下鉄25%
 A大阪では継続、生活安定給付金250億円の活用
4、変わらぬ無駄遣い
 @赤字の海上アクセスに今年も 1億5000万円
 Aアジュール舞子事業にのべ80億円の市税投入 最終110億円
 Bみのりの公社財政支援20億円
 C株式会社神戸ワイン累積赤字41億円
5、その他
 @針灸マッサージの助成制度見直し A保育所民間移管3園 
 Bかるもプールの廃止 C徹底した職員定数と給与の削減、福利厚生の見直し