議会あれこれ



 震災一〇周年事業で今だ癒えぬ
  大都市災害の現状こそ全国に発信を



来年で震災から一〇年を数えます。小学校や中学校に避難者があふれたのを昨日のように思い出します。確かに、公共施設やライフラインは復興を遂げました。

 しかし、神戸港は復興には程遠く、また中小零細企業では災害融資を今だ返せない状況が続いています。神戸市でも市民税収入が政令都市でも最低の水準になっています。「震災から一〇年、神戸は元気に復活した。観光に来てください」と震災一〇周年事業が三十億円の予算で計画され、十二月四日から出発しました。しかし、その事業の中味を見ますと元気さをアピールする行事と観光イベントに終始しています。
 
しかし、一方では大都市災害から元の暮らしに戻すと言う国の公的支援の制度は今も不十分なままです。新潟や兵庫県で県が独自な制度として公的支援の制度作りを始めていますが、一番多くの被災者をだした神戸からこのことに対しての発信があまりにも弱いのです。元気に復活したことを強調するよりも、今だ多くの課題が残されていることこそ全国に発信するべきです。