☆畸人郷編集人の極私的日記 (2003年3月)☆
3月31日(月)
またまた仕事が忙しくなり、夜遅く帰宅。酒を飲んでベッドに直行した。
3月30日(日)
今日は朝から仕事だった。野外で立ちっぱなしだったので、足が痛くなってしまった。思ったより早く終わったので、海文堂書店へ行った。「波」「一冊の本」を入手。その後、大倉山の市立中央図書館へ行って、横溝正史の生誕地について少し調べた。図書館で長居をしてしまったため、大阪は福島での旭堂南湖さんの講談の会に遅れてしまった。出し物の「まだらの紐」は面白かった。
昨日から有栖川有栖の「マレー鉄道の謎」を読んでいます。面白いですね。
3月29日(土)
午後、いつものように「まちなか倶楽部」に行く。「新版・横溝正史全集」の端本を寄贈する。どなたかでも読まれてファンになってもらいたいと思う。その後、古書つのぶえ、海文堂書店と寄って帰宅。
角川文庫の「虹の舞台」(陳舜臣)を読んだ。これは面白かったですね。もちろん神戸が舞台の陶展文ものである。少し伝奇小説めいていて、読み出すとやめられなかった。そう言えばこの「虹の舞台」は元本がカッパノベルスではなかったか。学生時代よく書店で見かけた。こんなに面白いのなら、もっと早く読むべきだった。
3月28日(金)
昨日に引き続き仕事の飲み会。今日は都合でアルコールは飲まなかった。その前に東川崎町の自治会長さんのところへ挨拶に行った。本当に時間が足らなくなってきた。
3月27日(木)
仕事の関係で飲み会があった。カラオケまで付き合ったのでヘロヘロ状態で帰宅した。もちろん、書くことは何もない。
3月26日(水)
「本」「ちくま」入手。どちらも面白い。特に「本」の「駅から見た東京に出づらい都道府県ランキング」(原武史)には笑った。ぜひ読んでみて下さい。「ちくま」の方は近刊予告に「ひょっこりひょうたん島」(ちくま文庫)の復刊のことが載っていた。4月からNHK教育TVでリメイクしたものが再放送されるからだろう。再放送と言えば同じNHK教育TVで「サンダーバード」が再放送されるのである。こちらももちろん楽しみだ。LD(!)を持っているのですが、また見てしまうでしょうね。
3月25日(火)
仕事が忙しいが、新刊チェックも忙しい。HMMが出ていたので早速と購入。来月からポケミスは月2冊の刊行となるようだ。ああ恐ろしい。しかし、ずっと昔は月4冊出ていたときもあるのだ。その時のキャッチコピーは「ポケミスは毎週木曜日発売です」だったと記憶する。
3月24日(月)
新刊書店に行ったが、特に何もなし。明日は25日、本がたくさん出る日である(給料日だから)。明日を楽しみにしておこう。
連城三紀彦「人間動物園」読了。これは面白かった。誘拐ものとしてはユニークな小説である。ほとんど場面展開がないので単調な小説と思うだろうが、全く違う。このような面白さもあったのかと目を開かれる。勢いで北杜夫「マンボウ最後の名推理」を読んだ。これも面白かった。以前の北杜夫を期待するのは難しいが、面白さのレベルは上がった。しかし、著者のあとがきを読むと寂しくなってしまうのは私だけではないだろう。
3月23日(日)
今日は東川崎、東出、西出の町を通る湊町線の道路開通式だった。以前から書いているように記念イベントで横溝正史のパネル展を行った(テント半分のスペースなので、とても「展」と呼べないのだが)。地元の人が結構多く見てくれた。それというのも、山中一夫氏が描いた「獄門島」の絵と古き町並みの写真の効果である。自分の思いを書いたチラシも多くの人が取っていってくれた。最初としては上出来だ。臼田惣介氏も覗きに来てくれた。本当に嬉しかった。ありがとうございました。
思えば、昨年の12月27日の夕刊に載せてもらった記事をきっかけに、ここまで来たのだ。あの記事から3ヶ月も経っていないのだ。これを順調と言わずして何というのだろうか。
3月22日(土)
明日のイベントの打ち合わせのため、西出町の「まちなか倶楽部」に出かけた。そこで山中氏描くところの「獄門島」の絵を見せてもらった。これは凄いですよ。一見の価値ありです。映画の看板はこうでなくては、と言う見本である。
その後、元町、三宮をまわって帰宅。河出書房から「文芸別冊・江戸川乱歩」が出ていた。乱歩は今やブームですね。また、小学館からジョセフィン・テイ(!!)の「魔性の馬」が出ていた。クラシックの出版も完全に定着したが、どこから何が出るか予想がつかないので困る。近刊のクラシックでわかっているのは、国書刊行会と晶文社を別にすれば創元推理文庫のマイケル・ギルバートである(来月刊)。
どういうわけかフレドリック・ブラウンの「死にいたる火星人の扉」を読んだ。面白いですねえ。今の読者にはあわないでしょうね。しかし、昭和50年前後からの読者にはピッタリだと思います。最初何という題名だと思いましたが、これが意味があるのですね。現在、連城三紀彦「人間動物園」を読んでいます。これも面白い。
3月21日(金)
今日は仏事で大阪・玉造へ行った。大阪ではどこにも書店に寄らず、神戸へ直帰した(こういうこともあるのです)。打田十紀夫氏の「アコースティック・ギター・セミナー」を見に行くためである。何回も書いているように大学時代は戦前のカントリー・ブルースに狂っていたので、ギター教則本を買ってきてそればかり練習していた。同好の士は一人しかおらず、彼とばかり音楽の話をしていた。ところが、同じような趣味を持つ人はどこにでもいるのですね。打田氏もその同行者の一人であった。そして、今日の20人近くの参加者も同様だ。
氏のギター演奏を聞いたが、本当にうまい。凄い。ブラインド・ブレイクまで演奏してしまうのだから、神業である。と言うわけで、あっと言う間の2時間だった。演奏会終了後、サイン会があったので、氏が書いた教則本を買ってサインをしてもらった。その時少し話をしたが、探偵小説とは無関係なので省略。
3月20日(木)
仕事を強制的に一段落させて、気分転換に元町に出かけた。気分転換に新刊書店に行くというのは、やはりビョーキである。その後、市立中央図書館に行ってリラックスした。
と書くと格好がよいが、本当は20日のノー・マイカー・デイに合わせて市営地下鉄・市バス乗り放題のカードを購入したので動き回ったのであった。
新刊書店では山田風太郎「十三の階段」(出版芸術社)を購入。後ろのリストを見ると結構連作小説がありますね。「諏訪未亡人」(新青年昭和7年2月号)が気になる。横溝正史が参加しているのだ。
3月19日(水)
昨日同様の仕事の状況である。酒を飲んで寝るだけだ。
3月18日(火)
突然仕事が忙しくなり、ヘトヘトになって帰宅。状況の急激な変化に身体が全く付いていかない。これは本当に歳ですな。
3月17日(月)
今日は元町に行った。特にめぼしい新刊はなかった。古書つのぶえで創元推理文庫等を購入した。こうやって見ると創元推理文庫で持っていない本も結構あって、収集に油断があったことがわかる。特に、猫のマーク(スリラー・サスペンス)、拳銃マーク(ハードボイルド・警察小説)とSFはズタズタである。
3月16日(日)
上の子供が英国に行っていたが、無事に帰ってきた。ロンドンにある「Crime
in Store」に本を注文して、息子が取りに行くのでそれまで置いてくれと連絡しておいた本を持って帰ってきてくれた。こちらで注文して、息子がロンドンの店まで取りに行くという凄い時代になったものだ。「Crime
in Store」は行ったことがないので(前のコヴェント・ガーデンの店も行ったことがない)、息子に聞くと小さな店だったそうだ。
3月15日(土)
今日は畸人郷の例会の日だった。いつもに比べて参加者は少なかったが、もちろん中身は濃く充実した例会だった。酒を飲む方も当然充実していてヘロヘロ状態で、最終の快速電車ではすぐ寝てしまい、目が覚めると西明石到着寸前だった。
例会に行く前に横溝正史の関係で「まちなか倶楽部」(地元の連合自治会館)へ行き、少し打ち合わせをした。
3月14日(金)
帰りに神戸の中央図書館に行った。返却期限が過ぎている本を返すためである。到着したのは8時をとうにまわっており、図書館は閉まっていた。というわけで、何も出来ずに返却ポストに本を入れただけだった。
3月13日(木)
毎日のように新刊書店に行ってしまうが、これは単なる癖なのだろうか。やはりビョーキなのだろうか。時々そんなことを思ってしまう。しかし、一番恐ろしいのは、自分が気がついた時には新刊書店にいたという時だ。
3月12日(水)
光文社文庫「「密室」傑作選」を購入。改めてSRの竹下前会長のことを思い出してしまった。最初にSRの例会に行ったときのことや、臼田惣介氏、那須聡氏(「古書ジグソー・パズル」オーナー)らと初めて出会ったことも併せて思い出した。本当に、すべてはここから始まったのである。
3月11日(火)
新刊書店にも行かず、真面目に帰宅した。
3月10日(月)
近くの新刊書店に行ったが、特に何もなし。
3月9日(日)
今日も三宮・元町とまわった。特に何もなし。
「生首殺人事件」読了。可も不可もなし。面白いことは面白い。復刻されたことだけでも意味があるので、ぜひとも読んでみて下さい。
3月8日(土)
今日は、横溝正史の生誕地碑の関係で、東川崎町に出かけた。少しずつではあるが、前進しているような気がする。でも本番はこれからなのである。地道にやるしかないのだ。
帰りに元町に寄って、「古書つのぶえ」のご主人と話をした。既に30年近くの付き合いである。昔話をしてしまった。 自分の下の息子は高校2年だが、その時には古書店をまわっており、その年齢の時に横溝正史の作品に出会っているのである。最初に「本陣」「蝶々」「獄門島」と立て続けに読んだが、「獄門島」の解決(金田一耕助が企みに気が付くところ)を読んだときには全身が総毛だったことを覚えている。あれから30年、ちっとも進歩していませんね。
3月7日(金)
今日は海文堂の福岡店長、田中さん、海文堂のHPを作成している池口さんと飲みに行った。酒宴の次はカラオケというわけで遅くまで遊んだのであった。途中で極秘の話をしたが、それは後日のお楽しみとしておこう。
本の方は、光文社文庫「「妖奇」傑作選」に入っている「生首殺人事件」を読んでいます。
3月6日(木)
出版社のPR誌のうち5誌を集めているが、今月も無事に5冊集まった。「図書」「一冊の本」が手元にないので記憶で書いているのだが、「一冊の本」が今月は一番面白かったように思う。もちろんストーンズの話は秀逸だったが、植草甚一氏が逝去された時のことを書いた連載も良かった。
「金枝篇」は以前から気になっている書物だが、「ちくま学芸文庫」から「初版・金枝篇」が出ている。今度こそ読んでみようと思う。
3月5日(水)
原武史氏による宮脇俊三氏の追悼文が朝日新聞の夕刊に載っていた。原氏の言われるとおりである。宮脇氏のような作家は、もう鉄道趣味界に現れることはあるまい。
我が身を振り返ってみると、自分が文章の中でよく使う「そんなことはどうでもよい。」という表現は明らかに宮脇氏の真似である。少しでも近づきたいと思っているから、身体に染み込んでしまっているのだろう。ともかく、もう鉄道エッセイ関係に手を出すことはないだろう。
3月4日(火)
帰宅途中に新刊書店に行ったが、特に何もなし。島田荘司「魔神の遊戯」読了。面白かったですね。トリックは、おいおいと言った感じだが、最後まで一気に読ませるのはさすがとしか言いようがありません。
3月3日(月)
今日も職場から家に直行した。特に何もなしと書きたいところだが、違う。
Yahooのニュースで知ったのだが、宮脇俊三氏が亡くなった。あの「時刻表2万キロ」の著者である。あまりのショックで言葉もない。自分の生涯で影響を受けた書物を3冊あげろと言われれば、間違いなく「時刻表2万キロ」は入る。
「時刻表2万キロ」は何度読んだかわからない。九州の添田線近辺を乗りに行った時には、この本を参考に行程を組んだ。宮脇氏は九州で最後に乗った線は室木線だったが、その室木線を乗りに行った時に復路遠賀川駅に到着する際には宮脇氏と自分を重ね合わせていたことを思い出す。しかし、何と言っても思い出深いのは鶴見線であろう。宮脇氏の文章を読まなければ、現在に至っても鶴見線は乗っていないだろう。あの海芝浦駅、大川駅、浜川崎駅に行った時のことは忘れることはできない。
もう少し落ち着けば「最長片道切符の旅」も読み返してみたい。最後の駅である枕崎の描写も決して忘れることはできないものである。
3月2日(日)
午前中は綾部山梅林に行った。午後から元町・三宮に出かけた。金欠病なので何も買えなかった。「魔神の遊戯」を継続して読書中。
3月1日(土)
一日中雨だったので、近くに買い物に行っただけだった。この間買った「高田渡/五つの赤い風船」のCDを聞いている。良いですねえ。「恋は風に乗って」「遠い世界に」なんていう定番の曲を繰り返して聞いています。この2曲はシングル盤では表裏になっていました(まだ持っています)。もちろんURCレコードのCD化なのだが、録音日を見て驚いた。高田渡が1968年11月13日、五つの赤い風船が1968年11月13日、26日と1月3日になっている。35年前の録音である。場所はどちらも毎日放送千里丘第1スタジオである。当時自分は14歳、中学2年だった。そういえば、千里の毎日放送を中心に文化が動いていたような気がする。桂三枝の「郵便番号は、ごろよ〜ん。または、ご〜ろご。」なんてありました。