畸人郷編集人の極私的日記 (2005年7月)


7月11日(月)〜7月31日(日)
 6月もそうだったが、7月も日記でもなく、週記でもなく、月記である。バスで片道2時間の通勤はさすがにこたえる。特に今月は疲労がたまったせいか、本当に疲れた。
 論創社ミステリだが、本当に信じられないことに今月も無事に出た。ブロック、バリンジャー、シーリーとは、マニア泣かせの3冊である。そして来月だが、これが書くのも恐ろしい。アリンガム、マシュー・ヘッド、そして何とマイケル・イネス(!!!!!)だ。イネスは『アプリビイズ・エンド』が出る予定である。論創社のシリーズは、忙しくて読めない間に相当貯まってしまった。頑張って読まねばと思う。
 論創社と言えば、日本作家のシリーズ「論創ミステリ叢書」も第2期が始まった。第1弾は『橋本五郎探偵小説選U』である。次回は『徳富蘆花探偵小説選』が8月中旬の刊行の予定だ。
 晶文社ミステリも『大尉のいのしし狩り』が出ている。次回配本は『クライム・マシン』(ジャック・リッチー)。油断していると何が出るかわからない状況である。
 文庫では中公文庫『海野十三敗戦日記』が出た。元本は神戸元町の黒木書店で見たことがある。安かったのだが、持ち合わせがなかったので我慢した。翌日行くと、既に売れていたのは言うまでもないだろう。ずっと探していたので、これは即買って、即読んだ。
 次はポケミスである。今月の新刊は2冊。ポケミス名画座『危険がいっぱい』(D・キーン)と、『カーテンの陰の死』(P・アルテ)である。アルテは楽しみに残しておいて、キーンをよんだ。これが面白かった。状況設定から言って直ぐに結末の想像がつくのだが、それでも面白い。ポケミス名画座はすべてを読んではいないが、今のところ駄作はゼロである。これからも続けて欲しい(しかし、一月2冊は財布にはこたえる)。
 7月16日(土)は畸人郷の例会だった。だんだん出席者が減ってきて、寂しい会になりつつある。まあ今までがバブルで、これが本当の姿なのだろう。毎月ミステリを肴に、数人で酒を飲めるだけでもありがたい。例会では最近SFの話が増えてきて、先月と今月は『神鯨』(T・J・バス)の話で盛り上がった(と言っても読んでいる人はいなかった)。ハヤカワSF文庫の初期であれば、題名とか作者は言えるものが多いが、最近の作品は全くダメである。これがSFシリーズになると、結構言えるのである。リストを見て、酒を飲みながら、ワイワイ騒ぐ。これが愛好会の例会の本来の姿であると思う。


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