☆畸人郷編集人の極私的日記 (2006年1月〜6月)☆
6月3日(土)〜6月27日(火)
相変わらず仕事が片づかないので困ります。5月を乗り切れば何とかなると思っていたのに、6月になってもバタバタした状況が続いて鋳ます。その上夏風邪をひいてしまい、本当に最悪の事態になりました。17日(土)の畸人郷例会には、はるばる名張より中相作氏が参加されたにもかかわらず、体調不良で迷惑をかけてしまいました。18日(日)にはSRの大阪例会もあったのですが、前日に引き続き体調不良で参加できませんでした。この時期に風邪をひいてしまうとは、一体どうなっているのか自分自身に腹がたちます。
週末は風邪のためダウンしており、本を読むなどは論外でしたが、その週の前半に2冊読みました。『シートン探偵動物記』(柳広司)と『帝都衛星軌道』(島田荘司)です。どちらも良かったですね。今年のベストに入ってくると思います。
たまたま「SFマガジン」を立ち読みしたら、これが面白いではありませんか。冒頭からハインラインの『異星の客』の話があり、横田順彌の連載等々、とうとう購入してしまいました。家へ帰ってからも読み続けたのですが、本当に面白い。「Magazine
Review」では「Analog」誌のレビューをしています。このようなことが今のミステリの世界では欠けているのでないかと思いました。
5月9日(火)〜6月2日(金)
仕事が猛烈に忙しくなってしまって、1ヶ月近くもサボってしまった。この5月を乗り切れば少しは楽になるはずである。
5月の上旬から中旬にかけてはバスでは爆睡。帰宅後も酒を飲むのみであった。
5月の後半ともなると忙しさも緩和されてきた。と言うわけで、休みをとって東京へ行った。いろいろと目的があったのだが、それはここでは関係ないので省略。まず、5月26日の13:25発のスカイマークの飛行機で、神戸空港から羽田へ行った。飛行時間は1時間。上空で水平飛行に移ったと思ったら、すぐに下降を開始するという慌ただしさである。用事は27日にあるので、金曜日は特に用はない。そこで、吉祥寺の「いせや」に飲みに行った。ビールを1本立ち飲みした後、近くの古書店へ。東京創元社の大ロマン全集が3冊あった。すべて400円。大学時代と変わらない値段である。しかし、この全集は関西では全く見かけなくなってしまった。その後、高田渡のDVDに出てくる下北沢の「ザ・スズナリ」を見に行った。CD「タカダワタル的」のジャケットはこの「ザ・スズナリ」なのだが、隣に「スナック うちわ」が写っている。行ってみてわかったことだが、この「スナック うちわ」の隣の店は何と古書店であった。そこで30分ほど本を見て、神田神保町へ行った後、ホテルへ帰った。27日は一日中用事があったので報告することは何もなし。翌日の日曜日の午前中に狭山市立博物館で開催されている「金田一さん!出番です。博物館で楽しむ横溝正史」を見に行った。非常に良かった。杉本一文氏が描く角川文庫の原画は食い入るように見た。狭山まで行ったかいがあった。午後から再び神保町をブラブラして、午後5時くらいの新幹線で神戸に向かった。
帰りの新幹線でも酒ばかり飲んでいたので、本を読む方はサッパリである。読みかけていたクロフツの『樽』を1ヶ月以上かけてようやく再読したのみである。これは傑作。そして力作。展開に一部無理があるところがあるが、それにしてもよく考えたものだ。「クロフツ傑作吟味」なるものを書きたく思う。
4月19日(水)〜5月8日(月)
またまた2週間以上間隔を空けてしまった。
その間にはGWもあったのだが、今年のGWは活動はほとんどせず、家にいて庭いじりや本の片づけをしていたのであった。
4月23日(日)はSR京都例会。松籟社の木村氏と畸人郷の掲示板についての話をする。その後、相変わらずの飲み会。その日に神戸のタワーレコードで「Nothing
But The Blues」というCD40枚組を買った。値段は何と4000円と少しである。その上1000円の割引券を使ったから3000円と少しで40枚のCDを買ったことになる。これは本当に安い。内容はもちろんブルースであるが、これを話し始めると長くなるのでやめる。
28日(金)は運転免許証の更新に行った。その日はステファン・グロスマンのライブがあるので、京都まで出かけた。ライブの会場は「磔磔」(たくたく)である。磔磔はNHKで放映された高田渡のライブが行われたところである。グロスマンのライブは盛り上がり、アンコールが終わったのは22時30分をまわっていた。地下鉄に乗りJR京都駅から新快速に乗って最終ギリギリで家へ帰り着いた。
5月3日(水)は52歳の誕生日である。風の翼の飲み会が梅田であり、ベロベロになってしまった。その後の4日間は家でおとなしくしていた。本当は服部緑地に春一番コンサートを見に行く予定だったのだが、3日の飲み会がたたって、家でおとなしくせざるを得なかったのである。その家にいる間にDVDを2本見た。「イースター・パレード」と「雨に唄えば」である。前者のジュディー・ガーランドがいい。中盤にある歌のところでは、完全にフレッド・アステアを圧倒している。「雨に唄えば」はジーン・ケリーが有名だが、競演している俳優も秀逸である。
4月3日(月)〜4月18日(火)
またもや2週間以上まとめての日記(?)である。
この間に講談社ミステリーランドを2冊読んだ。『怪盗グリフィン絶体絶命』(法月綸太郎)と『カーの復讐』(二階堂黎人)である。どちらも面白かった。そしてポケミス『手袋の中の手』(レックス・スタウト)、これは驚きましたねえ。ストレートな本格ミステリですよ。ぜひ読んでみて下さい。
古本漁りの方は、フリーマーケットで創元推理文庫を20冊購入。1冊10円だったので、何と全部で200円である。図書館の放出本とは言え安い。E・R・バローズのノン・シリーズ本がほとんどあった。それ以外にSFも購入。『地の果てから来た怪物』(マレー・ラインスター)等である。創元推理文庫が作者別番号で分類を始める前のSFだけでも集めようかと思う。そろそろリストを作らなければならないことになってきた。『原子の帝国』(ヴァン・ヴォークト)をダブって買ってしまったからだ。
会誌58号が完成。何と5年ぶりである。この週末に発送作業をしようと思う。
3月20日(月)〜4月2日(日)
2週間に一度の報告であれば、「日記」という言葉自身を返上しなければならないのだが、いつかは本当の「日記」に戻したいと思っているので、表題はそのままにしておく。
この期間には3冊読んだ。うち2冊はポケミスである。最近刊『白薔薇と鎖』(P・ドハティ)と『花崗岩の街』(S・マクブライド)である。前者は期待が大きかっただけに少し残念な出来であった。後者は非常に面白かった。ただ、やたらと事件が起こるので、混乱してしまう個所がある。しかし、それを差し引いても十分及第点である。詳細は、まもなく書く予定の「ポケミス番付帖」で。
もう一冊は講談社ミステリーランドの『びっくり館の殺人』(綾辻行人)である。こちらも面白かった。普通の館シリーズと比べると分量が少ないため、もう少し膨らませられたと思えるところがあって、そこが少し残念に思えた。それでも十分に楽しませてくれた。
3月24日(金)〜26日(日)は神戸三宮のサンボーホールで古書市があった。初日には行けなかったが、二日目に行くと、創元推理文庫のSFの古いところがあり、ほとんど買った。E・E・スミスの「レンズマン」と「スカイラーク」は全冊揃っていたので、思わず買ってしまった。ヴァン・ヴォークトの『イシャーの武器店』もあった。
そうこうしている間にCrippen & LandruからLost
Classic Seriesの『The Detection of Francis Quarles』(Julian
Symons)が到着。カヴァーの絵がロンドンのトラファルガー広場なので、嬉しくなってしまった。
本はもうあまり買うまいと思っているのだが、つい目の前にあると買ってしまうのですね。これはビョーキ以外の何ものでもありません。
3月6日(月)〜3月19日(日)
またまた2週間の間隔になってしまった。相変わらずバスの中は寝るだけの日々が続いている。それでも何とか『蝙蝠館の秘宝』(高木彬光)を読み切った。第1弾『悪魔の口笛』と同様に面白い。他にはポケミス『ニコラス街の鍵』(スタンリイ・エリン)を読了。少し訳が悪いのと前半がすこしダルいので困ったが、途中から面白くなり始め最後まで一気に読むことができた。しかし、短篇に比較するとパンチに欠けるというのが正直なところだ。18日は畸人郷の例会だったのだが、身内に不幸があり参加できなかった。例会に欠席したのは阪神大震災以来2回目である。残念。
3月1日(水)〜3月5日(日)
とうとう3月になった。しかし全く暖かくならず、かえって寒い日が続いている。朝、バスの待合所(明石海峡大橋の下)は吹きさらしなので、本当に寒いのです。今週はバスの中で『悪魔の口笛』(高木彬光)を読んだ。面白かったですね。高木の少年ものは2冊目も出ているので、そちらも楽しみである。その後、バスの中と寝床で『フレンチ警部最大の事件』(F・W・クロフツ)を再読。高校の頃読んで、退屈の極みだったが、こちらも面白かった(ただし、代表作にあげるのは疑問である)。4日(土)は、これも人から借りてきたクリスティのDVD「プリマス急行・スズメ蜂の巣」を見た。どちらも読んだはずなのだが、さっぱり覚えていない。2作とも一気に見てしまった。5日(日)は風邪がぶり返してきて、体調不良。一日中家にいた。何をしていたかというと、DVD「タカダワタル的」に入っている「私の青空」の佐久間順平が弾くギター間奏のコピーである。映像があるから昔と比べると簡単になっているのかなと思ったが、結局CD版で耳コピーとなった。3フレーズ目がコードを弾いているので、ここの一部が未だわからない。まあ良い。その昔、ミシシッピ・ジョン・ハートのコピーを真剣にやっていたことを思い出す。ジョン・ハートはたいがいできるようになったのだが、「キャンディマン」の最後のフレーズが出来ないまま現在に至っている。おそらく、こう演奏しているのだろうと思えるのだが、確信がもてないのである。
2月20日(月)〜28日(火)
ウィークデイはバスでの往復のみなので、特に記すべきことはない。
25日(土)は一日中家にいて、貯まった家の用事を片付けた。翌日の26日(日)は雨だったが、仕事で淡路へ出かけた。夕刻には仕事が終わったので、三宮・元町方面へ足を向けた。特に収穫なし。論創社の新刊3冊のうち2冊を購入。帰宅後、友人から借りたDVD「ケンネル殺人事件」を見る。これは面白かった。大きなシチュエーションは覚えていたが、細かい点は忘れていた。古い映画が安価で入手できるような世の中になるとは本当に思わなかった。凄い世の中である。
2月16日(木)〜19日(日)
16日・17日は出勤したので、特になし。往復のバスの中では相変わらず寝ていた。
18日(土)は海文堂で古本ライターの岡崎武志氏のサイン会。工作舎から出た新刊の『気まぐれ古書店紀行』にサインをしてもらった。
その後、畸人郷の例会にも顔を出していただき、本当に楽しい時間を過ごすことができた。わざわざ例会に足を運んでいただいた岡崎氏には、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
例会の2次会はいつもの如く酒宴となり、相変わらずヘベレケで帰宅した。大阪で快速電車に乗ったのだが、次の停車駅の尼崎に着くまでには寝てしまい、目が覚めたのは終点の西明石直前だった。もうメチャメチャですね。
ところが、これでは済まないのが最近の日程で、翌日19日(日)はSRの大阪例会だった。これも2次会で焼酎をしこたま飲んでしまい、大阪から新快速で帰ったのは良いが、三宮ではあやうく降り損なうところだった。その後の神戸市営地下鉄では座れたのだが、目がトロンとした中年のオッさんがボーっとしている姿は、まさに醜悪。まあ本人がいい調子なのだから、それで良しとしよう。高田渡の「酒」では、「本当にそれでおまえは幸せなのか」と問いかけられるのだが、答えに窮します。
1月7日(土)〜2月15日(水)
情けないことに、また1ヶ月間隔を空けてしまった。この間に風邪をひいたり、古書市があったりしたが、まあ無事な一月であった。
1月の例会は、東京から来阪された須川毅氏をお迎えして、大いに盛り上がった。久しぶりに「樽」(F・W・クロフツ)が話題になったが、初読以来読み返していないので記憶が曖昧で残念な思いをした。
2月5日(日)は切り絵作家の成田一徹氏のサイン会が、海文堂書店で行われた。もちろんサインをしてもらった。その後、福岡店長、長瀬氏、木村氏ら総勢5人で飲みに行った。酒場の話、神戸の話等々話題はつきなかった。翌週の日曜日の12日(日)に、またまた成田氏と飲みに行った。最終近くまで飲んでいたので、翌朝のバスでは爆睡した。こんなことばかりしているので、本が読めないのは仕方がないですね。
成田一徹氏の新刊「神戸の残り香」は素晴らしい本です。ぜひ読んでみて下さい。また、今月は朝日文庫より「To
The Bar」が再刊されました。こちらも傑作です。やはり、人生は酒、そして面白いミステリですね。
1月1日(日)〜6日(金)
今年も酒で年が明けた。元旦に飲んだのは良いとして、2日に高校の同窓会、3日に「風の翼」新年会と続き、アルコール漬けの3日間だった。4日から仕事に行くことができたのが不思議なくらいだ。
相変わらず通勤のバスの中では寝ているのだが、それでも少しずつ筑摩書房から出た『時代小説盛衰記』(大村彦次郎)を読んでいる。これが無類に面白い。現在半分くらいだが、読み終わるのが惜しいくらいの本である。
そんなことより、早く論創社に手を付けなければならないのだが、なかなかうまくいきません。