畸人郷編集人の極私的日記 (2006年7月・8月・9月・10月・11月・12月
・2007年1月)


1月1日(月)〜1月21日(日)
 2007年1月も3分の2が過ぎた。相変わらず通勤のバスの中では爆睡状態である。何しろ足下から暖かくなってくるのだから、寝るなと言う方が無理な注文だろう。
 と言うわけで、今年も読書量はあまり期待できそうにありません。
 仙台の出版社の荒蝦夷(あらえみし)から『X橋付近 高城高ハードボイルド傑作選』が出ています。新刊書店で置いてあるところは非常に少ないのですが、小生が海文堂に頼んで取り寄せてもらったら、余分に取り寄せたと伝言がありました。興味ある方は、神戸の元町商店街にある海文堂書店に行ってみてください。おそらく書棚には並んでいないので、中央のカウンターで聞いてみるのが一番だと思います。

11月9日(水)〜12月31日(日)
 11月13日(月)は村上氏の誘いで西宮の芸術文化センターに行った。コンサートはロリン・マゼール指揮のニューヨーク・フィルである。曲目の目玉はショスタコヴィッチの交響曲第5番である。この曲は一時期熱中して聴いたことがある。演奏の方は素晴らしく、行った甲斐があった。誘ってくださった村上氏には心から感謝します。
 11月25日(土)は神戸新開地で横溝正史先生生誕地碑建立記念イベントを行った。今年は「横溝作品と挿絵」と題して自分が発表した。
「新青年」掲載作品を中心に横溝作品に付けられた挿絵について1時間ほど話をした。出席していただいた方は16名でした。出席していただいた方に心からお礼を申し上げます。次回はもっと充実させていきたいと思う。当日は「神戸探偵小説愛好会」の第1回例会でもあった。会員は現在も募集中です。現在、会報の創刊号を発刊しています。興味かある方は小生まで連絡してください。会費は無料です。
 12月はイベントが目白押しだった。立命館大学での東京創元社の戸川さんの講演会、「マルタの鷹協会」との合同忘年会、SR神戸例会、畸人郷忘年会、そして有志との忘年会。ことごとく飲み会であった。完全に身体中がアルコール漬けになったことは間違いないだろう。そして、長谷川卓也先生が関西に来られたのを機会に、お会いすることができたのも大きな出来事であった。
 年越しは風呂の中で鼻歌を歌いながらした。学生時代は銭湯で年越しするのが常だった。風呂の中で年を越すのは本当に久しぶりである。今年の最大の出来事は何かと言われれば、やはり血圧の薬を飲み始めたことと答えるだろう。本当に歳ですな。

10月10日(火)〜11月8日(水)
 またまた1ヶ月まとめて書くことになってしまった。
 この1ヶ月も公私ともにバタバタしていた。公を書いても仕方がないので、私の方を書いておく。
 10月14日は畸人郷の例会。2次会はマルタの鷹協会と合流して、天六(天神橋筋六丁目)にある「ワイルド・バンチ」に行った。そこは古書店も兼ねているので、必死で本を探した。これだけ真剣に探したのは久しぶりであった。結局、黒沼健を一冊買ってしまった。
 10月19日(木)〜20日(金)は東京で研修。19日の夜に会員の須川さんと飯田橋で飲んだ。ヘロヘロになってしまい、宿舎(市ヶ谷にある)にどうやって帰ったのか記憶にない有様であった。
 10月28日(土)は名張に綾辻行人氏の講演会を聞きに行く。有栖川有栖氏の乱入もあり楽しいものであった。その後、名張在住の作家である草上仁氏を囲んだ飲み会があった。このように書いてみると、毎週必ず飲み会がある。このあたりで控えめにしておかないといけないのだが、11月2日(金)には高校の水泳部の同窓会があって、またまた飲んでしまったのであった。

ここでお知らせ。
今年も横溝正史先生生誕地碑建立記念イベントを行います。詳細は目次に戻って、そこからイベントの案内にお進み下さい。


9月25日(月)〜10月9日(月)
 今年は本当に暑かったが、ようやく涼しくなった。10月1日は日曜日だったのだが、仕事があるので淡路まで出かけた。イベントの関係でヘリコプターに初めて乗った。飛行機と違って滑走がないので、すぐに浮き上がる。「おおっ」という間に空中高く舞い上がると言った感じである。貴重な体験をした。
 その代休が10月6日(金)であった。昼過ぎの飛行機で東京へ向かった。5月に乗ったスカイマークは満員だったのだが、今回は空席がある。確かに搭乗率は悪くなっているようだ。それでも新幹線に比べれば圧倒的に早い。寝る暇はない。少し本を読んでいれば、すぐに羽田に着く。神戸を出たときには晴れ間があったのに、東京は雨と強風である。わざわざ濡れに来たみたいなものだ。東京では、まず文京区にある弥生美術館に行った。現在「竹中英太郎展」が開催中である。もちろん横溝の「鬼火」の挿絵の原画も展示されている。何度見ても良い。出るのはため息だけだ。その後、飯田橋のウエスティン・ホテルで行われる鮎川哲也賞の受賞パーティに行った。有名作家の顔も見ることができたが、今回は別の用事があったので、あまりそちらに集中できなかった。2次会は近くにある「さくら水産」という居酒屋に行った。ここは驚くべき安さであった。感激の一言。
 翌日は、久しぶりにJR乗りつぶしの続きを行った。首都圏は結構残っている。まず埼京線で大宮まで行き、その後武蔵野線の未乗区間である西半分に乗った。帰りは南部線を利用した(南部線は以前に完乗しているので、時間の無駄だったかもしれない)。その後、神保町へ行ったが、古書店を一軒覗いただけで、新幹線に乗って帰宅した。久しぶりに1日で2線区片付けた。今後東京へ行ったら、JRの乗りつぶしをしようと決意したのであった。

8月28日(月)〜9月24日(日)
 またしても1ヶ月くらい間隔を空けてしまった。
 バスの中ではすぐ寝てしまうので、読書量はガタ減りで如何ともしがたい状況である。結局週末のことしか書くことができない。
 9月3日(日)には姫路文学館に「戦後期文学のクラシックス」を見に行った。宮本百合子、椎名麟三、太宰治、三島由紀夫と横溝正史関係のものが展示されているのである。このような展示は何度見ても面白い。じっくり見入ったので、1時間以上滞在してしまった。
 翌週9月9日(土)〜10日(日)はSRの全国大会。今年は神戸で開催である。土曜日の午前中は神戸古書店ツアーを行った。土曜は深夜まで騒いだので、翌日はヘロヘロだった。横溝正史先生生誕地碑の前で写真を撮って解散した。
 9月17日(日)は神戸アートヴィレッジセンターへ行った。今年の横溝先生生誕地碑建立記念行事の関係である。映画関係でいろいろと情報を仕入れることができた。本当に、いろいろなところでいろいろな行事をやっている。知らないのは当方だけなのであろう。と言うより、知ろうとしないからだろう。これからはこまめに顔を出すことにしよう。
 9月23日(土)は畸人郷の例会。いつもとおりのメンバーである。休日だったせいか、2次会はいつもの店を早めに追い出されたため、地下鉄の最終に間に合った。たまにはこんなこともあって良いのでしょう。

8月7日(月)〜8月27日(日)
 あまりの暑さに身体がグッタリしてしまって、何もする気にもなりません。往復のバスでは相変わらずの爆睡状態です。
 そんな中でも、古書市に行く元気は残っているようで、8月13日は京都下鴨神社の古書市に行きました。畸人郷のメンバーも多数来ており、楽しい時間を過ごすことができました。いつものとおり凄い本の量で、見る方は圧倒されます。しかし何故か心は和んでくるのですから、これは古書中毒といっても良いでしょう。100円均一コーナーを見ていたら、何とグレゴリ青山さんに会いました。喫茶店へ行ったりした後、数軒古書店をまわって帰宅しました。
 翌週の19日は畸人郷の例会。参加人数はようやく落ちついてきました。以前に比べたら寂しい状態ですが、まあこんなものでしょう。2次会を終えた段階で既に日は変わっているので、体力の限界に挑戦しているといった感じです。ところが、そんな時間でも大阪駅は満員なのですね。人のことは言えないのですが、みんな一体何をしているのでしょうか。
 その次の週27日はSR大阪例会。乱歩賞の合評会なので、乱歩賞受賞作をよむ必要があります。今年は何と2作も受賞してしまい、読む方は大変です。『東京ダモイ』で完全に調子が狂ってしまい、『三年坂、火の夢』でとどめをさされました。感想はここに書いても仕方がありません。それに比して、創元推理文庫『ゴーストタウンの謎』(フランク・グルーバー)の面白こと。
 最後になりましたが、お知らせです。この8月末をもって掲示板「Bar Quijinkyo」を閉店することとしました。最近余りにひどい書き込みが多いので、対応するのが馬鹿馬鹿しくなったためです。長い間ありがとうございました。

7月23日(日)〜8月6日(日)
 7月23日の夜に呼び出しがあって、職場に出かけた。ほぼ徹夜の状況だったので、翌日以降体調が不良で困ってしまった。29日と30日で睡眠不足を取り返して、何とか元の調子に戻った。というわけで、23日の週はボロボロの状況でありました。
 翌週の昼休みに、新刊書を探すため洲本本町商店街にある新刊書店に行った。残念ながら探している本は見つからなかったが、帰り道に何と古書をおいてある店を見つけた。当然、書棚を真剣に探す。日焼けした背表紙の文庫ばかりだが、何かあるかもしれぬと思ったからである。見つけたのは創元推理文庫の次の2冊である。『時間の種』(ジョン・ウィンダム)、『トライアル&エラー』(アントニイ・バークリー)。どちらも50円だった。お金を払って店を出ようとしたら、別の場所にハードカバーが置いてあるではないか。それらは次の機会にまわすことにした。結局昼飯は食べなかったが、充実した休み時間だった。
 『SF魂』(小松左京)を読んだ。小松左京は高校の先輩である。学生時代のことは興味深く読んだ。それにしても、筆者の大学時代はSFの大ブームであった。その当時のことも書かれていて、「そうだった、そうだった」と頷いていたのであった。
 8月5日(土)は神戸三宮で開催されている古書市に出かけた。3日目だったので、めぼしいものはなかったが、ハヤカワSF文庫2冊と旺文社文庫2冊を買った。ハヤカワSF文庫は100番くらいまでは集めても良いなと思うこの頃です。

7月8日(土)〜7月22日(土)
 仕事の方は少し落ちついたかなと思ったら、今度は梅雨前線の関係でバタバタするようになってしまいました。今年の梅雨は執念深いですね。もう7月だというのに、雨が降り続けています。
 7月15日(土)は畸人郷の例会。だんだん人数が減ってきて、2次会スタート時には何と4人でした。それでもミステリについて、酒を飲みながら延々としゃべり続けるのは、本当に楽しいことです。3連休の最終日には海文堂で「神戸の古本力」というテーマでトークショーがありました。神戸の古本屋さんの話題で会場は盛り上がり、懐かしい店の名前が出てきたりして本当に楽しい時間を過ごしました。
 その後、近くの飲み屋で2次会。トークショー以上に熱っぽい会話が交わされました。会場では畸人郷の会員の木下氏や日本SH協会の松下氏や中島先生(甲南大学教授)も来られて、時間の経つのも忘れました。飲み会が終わったのは11時前。最後の焼酎がたたって、ベロベロになってしまい、翌日は二日酔いで一日中頭が痛かったのでありました。
 同じ17日には、切り絵作家の成田一徹氏の展覧会が三宮で行われていましたので、会場に行って成田氏に挨拶をして、その後雑談をしました。氏と酒を飲む機会が持てなかったのが心残りです。
 書くのを忘れていましたが、西元町(元町商店街の西端を出たところ)にあった「笹野書店」が閉店しました。あきらめかけていたポケミス全冊収集への情熱を再燃させてくれた店だったのに、残念です。そう言えば笹野書店で『ミステリアーナ』(長沼弘毅)を400円で買った記憶があります。寂しい限りです。

6月28日(水)〜7月7日(金)
 先月の後半は夏風邪のおかげで、内科へ行ったり耳鼻咽喉科へ行ったり、医者通いでありました。その間にも英国の古書籍ディーラーのJamie Sturgeon氏から本が到着したりして、相変わらず本は増える一方である。Jamie氏の本代を支払いに郵便局へ行って手続きをしたら、驚いた。手数料があがっているのである。以前(この3月)までは1000円だったのだが、現在は2500円とのこと。これでは銀行で小切手を作るのと変わらないではないか。次回の送金から何らかの手段を考えなければならない。それにしても、手数料を2.5倍にするとは、何を考えているのでしょう。
 7月5日(水)は畸人郷淡路支部例会。洲本のとある飲み屋で、宇田さんと2人たらふく飲んだ。もちろん最終バス(洲本発21時55分)で帰宅した。このバスで帰っても家へ着くのは午前0時前である。淡路支部例会は定期的に行うこととなった。
 本を読む方は、ポケミス『紳士同盟』(J・ボーランド)と『黒衣夫人の香り』(G・ルルー)!!を読んだ。どちらも面白かった。『紳士同盟』は結末へ持って行き方が少し強引だが、それでも及第点以上の出来。ぜひ読んでみて下さい。『黒衣夫人の香り』は名作『黄色い部屋の謎』の続編。お馴染みの人物が登場して楽しい。しかし、前作の内容を完全にバラしているため、こちらを先に読むのはご法度である(まあ、そんな人はいないだろうが)。


 過去の日記へ