01.6.4憲法調査会・神戸公聴会を
 監視しよう。

「土地柄」発言(6.4記者会見)の
撤回と謝罪を中山会長へ申し入れ

報告集会にも150人が参加
「危機管理を改憲に」は失敗-6.4公聴会
250人の熱気で盛りあがった6.3市民公聴会
意見陳述者決まる
貝原知事・笹山市長へ申入れる
中山会長への公開質問状と回答書

公聴会監視の行動日程決まる
護憲派が圧倒した仙台公聴会の概要
ストップ改憲!「神戸公聴会」を監視する実行委員会”を結成
神戸での地方公聴会(6月4日)の開催要項



「土地柄」発言(6.4記者会見)
  の撤回と謝罪を中山会長へ申し入れ

ところで、公聴会閉会後記者会見した中山会長は「仙台と違い、意見(のやり取り)は、なかなか激しかった」(6月4日、神戸新聞)と総括。自民党の葉梨信行議員(憲法調査会幹事)が「第9条をテーマにした議論で一部の人がエキサイトしていた。あれは土地柄なのか。落ち着いて議論してほしい」(6月4日、神戸新聞)と言葉を継いで、中山会長の横暴な運営の責任を市民に転嫁する発言を行いました。 
 これに対し、実行委員会として別掲の通り、中山会長宛に6月6日付で撤回と謝罪の要請文を送りました。

衆議院憲法調査会・葉梨信行幹事は「土地柄」発言
 (6.4記者会見)を撤回し、謝罪してください

 きのうの『神戸新聞』は、貴会が第2回公聴会に続いて、一昨日ホテルオークラ神戸で行った記者会見で、葉梨信行幹事が「あれは土地柄なのか」と発言されたと報じています。 葉梨信行幹事には、国会議員にあるまじき、いや人にあるまじき発言です。ただちに撤回され、関係者はもちろん、近畿2府4県の自治体に対し謝罪していただくよう強く要請いたします。また、中山太郎会長におかれては、一幹事の言動とはいえ、憲法調査会現地派遣団としての記者会見における発言であり、同じく会長としての訂正と謝罪をしていただくよう要請します。以下に具体的な理由を述べます。

1.「土地柄」とは、辞書によれば「その土地の風習やそこの人々の気風」とあります。一昨日の公聴会での、どの「9条をテーマにした議論」を指摘してのことかは問題ではありません。貴会にとって好ましからざる発言や行動が、仮にあったとしてもそれをもって「その土地の風習やそこの人々の気風」と関連づける乱暴なやり方は、とうてい許されるものではありません。ましてや日本国憲法を議論する場で国会議員からこのような発言が飛び出すとは、日本国憲法の下で暮らしてきた私ども国民には、理解しがたい、恥ずかしいことであります。
2.出身地や住所による差別が不当であり、これをなくすことが国民すべての課題となって久しいことはご承知の通りです。「その土地の風習やそこの人々の気風」をあげつらうことは、このような差別を助長するばかりでなく、差別をなくそうとつとめる多数の人々に対する挑戦でさえあります。
3.「会」としての記者会見の場で、公述人や傍聴者の言論について論評すること自体、「調査する」貴会の目的から逸脱しています。ましてや国民の「ご意見を聴取」と銘打たれた場での発言を、主催者が論評するとは以ての外だと言わねばなりません。

なお、運営のあり方について、事前に再三にわたって申し入れや要請をしていたにもかかわらず、改善がされなかったことについては、改めて申し入れを行います。
できるだけ早くご回答くださるようお願いいたします。

( 『神戸新聞』2001年6月5日の記事より関連部分)
 閉会後の記者会見で中山会長は「仙台と違い、意見(のやり取り)は、なかなか激しかった」と総括。自民党の葉梨信行議員が「第9条をテーマ にした議論で一部の人がエキサイトしていた。あれは土地柄なのか。落ち着いて議論してほしい」と言葉を継いだ。(『神戸新聞』)

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「神戸公聴会」をスタートに
 改憲阻止の運動強化を
 
報告集会にも150人が参加

このように周到に準備されたはずの改憲派の目論見はもろくもうち砕かれました。公聴会後開かれた「報告集会」には150人が参加。憲法調査会市民監視センターの高田さんは、「改憲派は被災地神戸ということから自衛隊をもっと自由に動かしたい、憲法と危機管理の関連づけをしたかったのだと思う。しかし、神戸や関西の皆さんが、調査会や知事・神戸市長への申し入れを行ったりしたなどの努力が改憲派の狙いを許さなかった。運動の成果だ。これをを全国に発信したい」と訴え。

 また、意見陳述した中田作成さんは「陳述以外に一度も発言機会がなかった。これが本当に国民の意見を聞く公聴会なのか。意見を聞いたという儀式だ。」と批判。また中北龍太郎さんは、「震災と危機管理という改憲派の意図は機能しなかった」と感想を述べ、調査会委員として参加した社民党の金子哲夫衆議院議員からも報告を受けました。

 
一方改憲派からの「日本は天皇中心の国。自虐的でない憲法を」(大前氏)などの発言や、傍聴者からの「神戸公聴会での企ては成功しなかったが、それでも仙台に続いて地方公聴会を開催したという結果は作られた。安心しているわけにはいかない。」という指摘にもあったとおり、改憲へのレールは淡々と敷かれている状況を踏まえるなら、この「神戸公聴会」が私たちの新たな運動のスタートです。

 最後の集約で高田さんは「神戸公聴会に異議あり。改憲のための実績づくりを許さないという神戸をはじめとする関西の人々の運動は、先の仙台に続いて大きな成功を収めたと評価できる。この神戸の活動を全国の仲間たちに知らせ、さらに大きな改憲反対のうねりをつくっていきたい。しかし、小泉内閣の改憲の動きは容易ならぬものがある。全国で憲法九条の改悪に反対する共同行動をつくりあげ、目前の参議院選挙での前進はもとより、五千万人署名なども含めた国民投票でも勝ち抜くことのできる態勢づくりをめざしてさらに頑張ろう」と述べました。

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「危機管理を改憲に」は失敗-6.4公聴会

 そもそも改憲派が神戸で公聴会を開いた目論見は、大震災の被災地・神戸を舞台に、現行憲法が危機管理体制の整備にとって不十分であること、そして被災地での救援活動にとっての自衛隊の役割などを浮かび上がらせ、改憲の必要性を確認することでした。
 
 事実、中山会長は、事前に意見陳述人に対して「自然災害時における危機管理体制を構築するに当たって、我が国でのもっとも重要な課題は何であると考えるか」という内容や首相公選制についてどう思うかなどの通知をし、改憲論議を前提とした公聴会にしようという画策を行っていました。また、改憲派の派遣委員からの質問も大都市災害から得た教訓をどう憲法に生かすかに集中しました。

 しかし、中北龍太郎さん、浦部法穂さん、中田作成さんらだけでなく、執拗に憲法の地方自治問題や危機管理問題についての不備の発言、あるいは震災における自衛隊の活用の重要性について誘導しようとする改憲派委員の誘導質問に対して、県知事をはじめ容易に同調しない場面もありました。貝原知事は震災時の助け合いを憲法前文の考えと共通する「日本人本来の美質」と評価し、「武力に代わる平和の維持、発展につながる技術を世界に提示する必要がある」「救助は自衛隊に第一議的な役割は求めないほうがよい」と訴えました。
 また、笹山神戸市長は被災地での「生活環境の維持は憲法25条の生存権に定めた国の義務だ」「憲法より法律を整備した方がよい」とのべ、柴生川西市長は「憲法は地方自治の羅針盤」と述べました。

 一方、首相公選制についても慎重論が相次ぎ、改憲をはっきり主張したのは10人中、自由推薦の大前氏と保守推薦の小久保氏、一般公募の塚本氏の3人だけでした。

 そして最後に会長が傍聴者からの発言を求め、神戸の
井上力さんが「震災後、必死で生きてきたひとりひとりの思いをもっと勉強してから、神戸で公聴会を開いてほしい」(6.4神戸新聞)と訴えると、中山会長が突然、「そういう国会議員に対する批判は妥当ではない」と強圧的に反論したため、傍聴席からは相次いで抗議の声があがり、騒然とした中、右翼分子が挑発的に暴行を働いたことをきっかけに会長の閉会挨拶はかき消されてしまいました

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こっちがホンマの公聴会!
250 人の熱気で6.3市民公聴会

改憲反対の思いを翌日の公聴会へつなぐ

 翌日の公聴会を前に開かれた「憲法調査会を検証する6.3神戸集会〜市民が開く公聴会〜」。

 神戸や関西をはじめ遠く広島や東京からも駆けつけ、会場は250人の熱気で包まれました。集会は「憲法を読む会」の新原三恵子さんの司会で進められ、佐治孝典実行委員会の代表の挨拶に続き、県内の改憲に反対する政党から新社会党中央副委員長の岡崎ひろみさんが連帯の挨拶。共産党県委員会からのメッセージも紹介されました。

 続いて、憲法調査会市民監視センターの高田健さんが「『論憲』から改憲へ 憲法調査会の経緯と実態」と題し問題提起。高田さんはその中で「憲法調査会の審議はきわめていい加減であり、水準も決して高くない。ただただゴールに改憲だけがあって、そのために審議をしたという実績づくりしかしていない」「地方公聴会もこれと同様で、地方からの意見を聞いただけという実績づくりに他ならない。3〜5年で改憲を終えるという改憲派の委員たちの声高な叫びが調査会の空気を支配している。これに反撃する運動を国会内外でつくりだそう」と訴えました。

 そして、翌日の公聴会で意見陳述をする中北龍太郎さん(弁護士)、中田作成さん(大阪工業大学助教授)から決意とアピール。また、市民の意見発表として、原田恵子さん(しないさせない戦争協力関西ネット)、澤野義一さん(大阪経済法科大教授)、藤井純子さん(第九条の会ヒロシマ)、小林喜樹さん(翻訳業)、木下智史さん(神戸学院大学教授)、井上力さん(憲法を生かす会灘準備会)、小谷美智子さん(神戸YWCA)、岩井健作さん(神戸教会牧師)からそれぞれ意見発表が行われました。
 
 集会では最後に憲法九条の会の綾仁純子さんの提案で集会アピールを採択、元町と三宮までデモ行進を行い、約一時間のビラ配布と宣伝行動を行いました。

                 

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意見陳述者決まる

 憲法守れとの立場から

浦部法穂氏(神戸大学副学長・大学院法学研究科教授)、
中北龍太郎氏(弁護士)
中田作成氏(大阪工業大学助教授)


 
なんと?!

笹山幸俊・神戸市長(公明党推薦枠)、
貝原俊民・兵庫県知事(自民党推薦枠)
も  

 6月4日の公聴会で意見陳述できる政党推薦枠の8名、一般公募枠の2名が決まりました。憲法を生かし、守っていく立場から浦部法穂氏(神戸大学副学長・大学院法学研究科教授)、中北龍太郎氏(弁護士)が意見陳述をされます。同じく、一般公募枠では、神戸市灘区在住の中田作成さんが意見陳述をされます。
 中田さんはこれまで神戸で、空港反対や神戸空港住民投票条例制定運動、市長リコール運動などの住民運動を中心になって担われてきた方です。ところが、公明党推薦枠で、笹山幸俊・神戸市長が、自民党推薦枠で22日に辞任の意向を示した貝原俊民・兵庫県知事がそれぞれ意見陳述することが決まりました。ちなみに
自由党推薦枠の大前繁雄氏は、97年に県議会で(当時は新進党の現職県議)、「従軍慰安婦は公娼」という歴史を歪曲した驚くべき発言を行い、記述削減を求める請願が出されたり、多くの女性団体が抗議行動を行ったりした軍国主義を賛美する右翼的思想の人物です。

意見陳述者は次の方です。(発言順)

自民党推薦枠 貝原 俊民 氏(兵庫県知事)
民主党推薦枠 柴生  進 氏(兵庫県川西市長)
公明党推薦枠 笹山 幸俊 氏(神戸市長)
自由党推薦枠 大前 繁雄 氏(学校法人大前学園理事長)
共産党推薦枠 浦部 法穂 氏
        (神戸大学副学長・大学院法学研究科教授)
社民党推薦枠 中北龍太郎 氏(弁護士)
保守党推薦枠 橋本 章男 氏(兵庫県医師会会長)
21クラブ推薦枠 小久保正雄 氏(兵庫県北淡町長)
一般公募枠  塚本 英樹 氏(会社経営)
  〃     中田 作成 氏(大阪工業大学助教授)

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神戸市長・兵庫県知事に、憲法を生かし、
  守る立場からの意見陳述を申し入れ

 神戸市長や県知事がこの間どう憲法の精神を地方自治に生かそうとしてきたのか? 市民の意見をどう意見陳述に反映させようとするつもりなのか? 私たちは重大な関心を持ち、監視をしていかねばなりません。そこで実行委員会として、25日に笹山神戸市長、貝原兵庫県知事に対し、被災地での市民の経験や声を踏まえ、憲法を生かし守る立場から意見陳述をされるよう申し入れました。申し入れは、実行委員会の代表のお一人の和田さん、戦争を起こさせない市民の会の河村さん、憲法を考える懇談会の粟原神戸市議、事務局の中村で行いました。

貝原知事・笹山市長への申し入れ文

2001年5月25日
ストップ改憲!「神戸公聴会」を監視する実行委員会
代表 家  正治(姫路独協大学教授)
〃 佐治 孝典(近代日本史研究者)
〃 澤野 義一(大阪経済法科大学教授)
〃 和田喜太郎(関西共同行動)
神戸市長
 笹山 幸俊 様

衆議院憲法調査会第2回公聴会(神戸)
   における意見陳述についてのご要請

 貴職におかれましては日々地方自治の発展にご尽力されていますことに敬意を表します。
さて、6月4日に神戸市・ホテルオークラ神戸において、衆議院憲法調査会の第2回地方公聴会が開催されます。その目的は21世紀の日本のあるべき姿について調査を行うにあたり、広く市民の各層から憲法について意見を聴取するためとされています。憲法を生かし、平和で安心して暮らせる21世紀の実現を願う私たちは、この時期の公聴会の開催、また阪神・淡路大震災の被災地・神戸で開催されることについても大きな関心を持つものです。
 ところが開催要領によると、近畿での一般市民の意見陳述者はわずか2名で、陳述時間は10分だけです。また、傍聴者は100名に限定されています。これでは近畿ブロックの主権者の憲法についての意見を聞いたということにはならないと思います。 一方、この1年間の「調査会」の議論の中で際だったのは、「改憲派」からの「早く改憲を」の声ばかりのようでした。そして、憲法の理念がこの社会でどれほど実現されているのかなどの検証は、ほとんどされていません。今回の地方公聴会も「改憲」推進に向けた手続きとして、既成事実だけを積み重ねるものだと言わざるを得ません。
そこで、5月19日に憲法改悪に反対する市民や団体が集まり、『ストップ改憲!「神戸公聴会」を監視する実行委員会』を結成し、公聴会の監視・傍聴行動に取り組んでいくことを決めました。
ところで、5月24日に開催された衆議院憲法調査会の幹事会において、公明党の推薦枠で、貴殿が意見陳述をされると決定されたようです。私たちは、このような重要な場で、地方自治体の首長が意見陳述されることに非常に重大な関心をもつものです。とりわけ神戸市はあの阪神・淡路大震災の被災地でもあります。この間、被災者は憲法に保障されている人間らしい最低限の生活や生存権を求めて、公的支援法を求める経験をしてきました。また、市民の平和を守るための核兵器搭載艦艇入港を拒否する「非核神戸方式」は、戦争協力のための周辺事態法が制定された今、全国からも注目されています。そして憲法の地方自治の本旨を生かすための神戸空港住民投票条例制定の運動なども経験してきました。
 つきましては、6月4日の公聴会では、憲法を遵守し、また自治体の首長という責任ある立場から、次のことに留意されて意見陳述をされますよう要請いたします。

1.地方自治に充分日本国憲法を生かし、守る立場から意見陳述されること。

2.震災後、生存権を求めた公的支援法の運動など、日本国憲法の具現化のた め市民が関わってきた様々な経験や声を充分踏まえ意見陳述されること。

3.戦争放棄をうたった平和憲法にもとづき、自衛隊の存在や活動を正当化せ ず、日本国憲法の平和主義を踏まえて意見陳述されること。

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憲法調査会会長宛に公開質問状を提出
大阪の中山太郎事務所にも申し入れ

 地方公聴会が「広く国民の意見を聞く」といながら、一般市民の意見陳述(近畿ブロックで2人)や傍聴が著しく制限されていることに対し、実行委員会として憲法調査会(会長・中山太郎氏)に申し入れることも決め、「公開質問状」を5月21日に郵送するとともに、22日の実行委員会発足の記者会見でも発表しました。また、大阪の中山太郎事務所にも23日、実行委員会の和田喜太郎代表をはじめ大阪のメンバーが、同様の申し入れに行きました(詳細は次号ニュースで掲載)。「公開質問状」の全文は以下の通りです。

2001年5月21日
ストップ改憲!憲法調査会を監視する実行委員会
代表 家  正治(姫路独協大学教授)
〃 佐治 孝典(近代日本史研究者)
〃 澤野 義一(大阪経済法科大学教授)
〃 和田喜太郎(関西共同行動)
衆議院憲法調査会会長
 中 山 太 郎 様

衆議院憲法調査会第2回地方公聴会(神戸)に関する公開質問状

 日本国憲法について広範かつ総合的な調査のため、日々のご活躍に敬意を表します。
 さて、6月4日に神戸市・ホテルオークラ神戸において、第2回地方公聴会が開催されます。その目的は、引き続き21世紀の日本のあるべき姿について調査を行うに当たり、広く市民の各層から日本国憲法について意見を聴取するためとされています。
 憲法を生かし、平和で安心して暮らせる21世紀の実現を願う私たちは、この時期の公聴会の開催、また、阪神・淡路大震災の被災地・神戸で開催されることについても大きな関心を持つものです。
 ところが開催要領によりますと、近畿(2府4県)での意見陳述者はわずか2名で、陳述時間は10分だけです。また、傍聴者は100名に限定されています。それに意見陳述者に選ばれた人以外の、応募者意見は公表されないことになっています。また、公聴会は衆院比例ブロックごとに衆・参憲法調査会で1回ずつしか開催されないとのことです。これで、「広く国民の各層から意見を聴取」したことになるのでしょうか。近畿ブロックの主権者の憲法について、その意見を聞いたことになるのでしょうか。
 また、この1年間の「調査会」の議論の中で際だったのは、「改憲派」からの「早く改憲を」の声ばかりのようでした。そして、憲法の理念がこの社会でどれほど実現されているのかなどの検証は、ほとんどされてないようです。今回の地方公聴会も「改憲」推進に向けた手続きとして、既成事実だけが積み重ねられているように思われます。
 私たちは、このような憲法調査会地方公聴会のあり方に大きな疑問をもっています。憲法について議論するのであれぱ、ほんとうに一人一人の国民が議論に参加できる条件を十分に保障しなければなりません。
 このような観点から、以下3点にわたり要請をいたします。

1.一般市民の意見陳述が2人と、著しく制限されています。よって、より  広く市民の意見を聴取するため、一般市民の意見陳述枠を増やされるよう  要請します。

2.また、傍聴者も100人に制限されています。従って、傍聴にはずれた人 のため、公聴会当日に、ホテル会場内にスピーカーやモニターなどを使用し、 公聴会の様子が聴取できる場所等を設置してください。

3.広く市民の意見を聴取するというならば、意見陳述に選ばれた人以外の応 募者意見を、本人の了解のうえ公表されますよう要請します。

 以上に対する回答(要請が受けられない場合はその理由も添えて)を、勝手ですが、5月28日までにいただけましたら幸いです。
 できれば文書で回答いただけますよう、お願い申しあげます。

(回答先)
 神戸市中央区中山手通5−2−3 扇都センタービル2階
 「憲法を生かす会・神戸」内 
  ストップ改憲!憲法調査会を監視する実行委員会
  事務局担当・中村伸夫まで
  電話:078(361)3655 FAX:078−861−3614

憲法調査会会長から回答届く
まったく納得できない返事。当日も要請を!

 5月21日付で憲法調査会会長宛に公聴会の改善などを求める公開質問状を送り、また23日には大阪の中山会長の事務所へ地元泉大津市議の高橋さん、泉南市議の小山さん、関西共同行動の星川さん、憲法9条関西の会の綾仁さん、実行委員会代表の和田さんが訪れ、質問状と同様の申し入れ行動を行いました。質問状の内容は次の3点でしたが、24日付で中山会長名で、別掲の通り回答がありました。予想通りというか、私たちの要請はまったく受け入れられず納得できない回答です。できれば、公聴会当日も、意見陳述者や傍聴者から直接中山会長に再度申し入れることが必要です。

中山太郎憲法調査会会長からの回答書

平成13年5月24日
ストップ改憲!神戸公聴会を監視する実行委員会
事務局担当 中 村 伸 夫 殿

                        衆議院憲法調査会会長
      中山 太郎

 衆議院憲法調査会第2回地方公聴会(神戸)に関する公開質問状について(回答)

 平成13年5月21日付けでお問い合わせの標記の件について、下記のとおり御回答申し上げます。
                          記

 衆議院憲法調査会では、日本国憲法について広範かつ総合的な調査を行っております。
調査を行うに当たっては、「憲法は国民のもの」との認識のもと、全国民的見地に立っことを念頭に活動をいたしているところでございますが、そのような中、貴委員会から貴重なご意見を頂戴致しました。感謝申し上げます。今後の当調査会運営の参考にさせていただきたく存じます。
 まず、当調査会の運営方針についてご説明申し上げます。当調査会では、各会派の代表により組織される幹事会において調査会運営に関する協議がなされ、その決定に基づいて調査会活動を行つております。私の判断のみで調査会運営を行うことはございません。地方公聴会に関する事項も例外ではございませんので、この点につきましては是非ともご理解いただきたいと存じます。
 では、ご要請の3点につきまして御回答申し上げます。


 1.についてでございますが、以前の幹事会においてそのような意見が幹事から出ております。次回の地方公聴会について幹事会で協議する際に、ご趣旨を十分に勘案し検討いたします。

            
 2.についてでございますが、多くの国民に傍聴していただけるよう、前回の仙台地方公聴会に比して2倍程度の傍聴者席を確保致したところでございますが、皆様のご期待にまだ十分お応え出来ていないことを念頭に、この点につきましても幹事会におきまして協議してまいりたいと存じます。なお、今回の神戸地方公聴会におきましては、会場のホテルにそのような設備がございませんので、残念ながら対応することが出来ません。当日の会議録につきましては、後日インターネットで公開致しますので、そちらをご覧頂きますようお願い申し上げます。


 3.についてでございますが、今回は意見の公表を前提にした意見陳述者募集を行っておりません。また、意見の公表について、応募者全員に対して承諾を得る作業をこれから行うには、時間的な余裕がございませんので、少なくとも今回はご要請にはお応え致しかねます。

                                    以上

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公聴会前後の取組みにご参加を


◇6/2 (土)

16時 市民への宣伝行動
        (元町・大丸前)
◇6/3(日)

13時 憲法調査会を検証する6.3神戸集会 〜市民が開く公聴会〜
         (中央労働センター)

15時半 デモ(会場〜元町〜三宮)
      とビラまき宣伝行動

◇6/4(月)

12時 公聴会を監視・傍聴する集会
          (メリケンパーク)

13時 公聴会(ホテルオークラ神戸)
      会場内外で傍聴・監視行動と
      デモ(会場〜元町〜三宮)

18時  報告集会(兵庫県私学会館)

                                 トップ


5月19日には“ストップ改憲!「神戸公聴会」を
            監視する実行委員会”を結成

 6月4日に神戸で「国民の意見を聞きたい」ということで、衆院憲法調査会の公聴会が午後1時からホテルオークラ神戸で開催されます。憲法調査会は昨年1月に衆参両院に設置されました。ところが、調査会は本来の目的をはずれ、国民から遠く離れた議論で「憲法九条の改正を」など、いまや「改憲調査会」と化している状況です。神戸公聴会の傍聴は関西で一般市民はわずか100名。公述人は10名ですが、政党推薦が八名で一般市民の枠は二名のみ。これで本当に国民の意見を聞くことになるのでしょうか。
 この公聴会に対し、憲法調査会の動向を監視してきた市民団体などは、この地方公聴会に大勢の市民が監視の目を向け、また「非戦・非武装」を掲げて世界に誇る九条の改憲をストップしようと呼びかけています。
 神戸では、震災被災者の公的援助法を求める運動や神戸港軍事利用反対や核艦船入港阻止の「非核神戸方式」、神戸空港住投票運動など憲法と市民生活、平和、住民自治などに関わる多くのことを経験してきました。仙台に引き続き、神戸でも中山調査会長会長をして「失敗だった」と言わしめるよう監視・傍聴行動など様々な取り組みを強めましょう。
 5月19日には憲法改悪に反対する市民や団体が集まり、『ストップ改憲!「神戸公聴会」を監視する実行委員会』を結成し、公聴会の監視・傍聴行動に取り組むことを決めました。また、形式だけの「公聴会」にたいし、公聴会の前日には「市民が開く公聴会」と称し、「憲法調査会を検証する神戸集会」やデモも開催されます。

実行委員会の結成に関西から40人が参加

衆議院憲法調査会の神戸公聴会に向け、監視を強め改憲の動きにストップを!と5月19日、神戸をはじめ関西各地からも約40人が参加して『ストップ改憲!「神戸公聴会」を監視する実行委員会』が結成されました。
呼びかけ団体である「憲法を生かす会・神戸」の山田邦夫代表の挨拶に続き、今回の公聴会の概要、憲法調査会の動き、仙台公聴会(4/16)の様子などが報告された後、改憲への手続きを積み上げるだけで形式だけの、また市民の意見陳述や傍聴が著しく制限されている公聴会に対し、主に@広く市民から憲法への意見を募る「市民の意見陳述運動」や公聴会に対抗する「市民が開く公聴会」(6月3日)の開催 A6月4日の公聴会前後の取り組みなどを決めました。
 また、
実行委員会の事務局を「憲法を生かす会・神戸」「戦争を起こさせない市民の会」「憲法を考える懇談会」の3団体で担うことを確認。実行委員会の代表に、家 正治さん(姫路独協大学教授)、佐治孝典さん(近代日本史研究者)、 澤野義一さん(大阪経済法科大学教授)、和田喜太郎さん(関西共同行動)の4名を選出しました。

仙台での地方公聴会(4月17日)を報じたニュース
          許すな!憲法改悪・市民連絡会のFAXニュースより転載

         
改憲への布石・仙台地方公聴会に
           市民 がさまざまな行動で反撃


 「仙台市で開かれた衆院憲法調査会初の地方公聴会は、国会の論戦と違って護憲論が優勢だった」(四月十七日・朝日新聞)
 衆議院憲法調査会ではじめての地方公聴会が四月十六日午後一時から五時まで、仙台市内のホテルで開かれた。
 前日には仙台で長く市民運動にかかわってきた市川寛治さんや佐藤瑩子さんらの呼びかけで約百名の市民が集まり、「憲法調査会を検証する四・一五仙台集会」が開かれ、広島や東京からも代表が出席して報告した。
 集会では「第九条の会ヒロシマ」の藤井純子さんが八・十五意見公告運動などの報告をしたあと、「許すな!憲法改悪・市民連路会」事務局次長の宮本なおみが「運動の現状と展望」について、高田健が「憲法調査会の経緯と実態」について報告した。初めての地方公聴会への対抗集会とあって地元のマスコミの関心もつよく、大勢の取材があった。集会は最後に「『論憲』の名のもとに、「まず改憲ありき」でマヤカシの手続きだけを積み上げる憲法調査会に異議あり」との声明を出し、公聴会の傍聴と監視の活動にとりくむことを確認した。
 当日は中山太郎会長を団長に各会派の国会議員十名の派遣委員団と公述人十名、傍聴人は八十名弱の出席。公述人は政党推薦が七名、一般公募が三名。発言は一人十分、質疑の時間も一人の委員につき十分という短時間で、傍聴者は事前申し込みの籤引き方式で選抜された。
 陳述にたった民主党推薦の鹿野文永・宮城県鹿島台町長は「『日本国憲法が諸悪の根源』などというが、そういう発言ができる自由は日本国憲法で初めて認められたもの」と指摘し、「いま町長として憲法の言う『地方自治の本旨』を町づくりに生かすために働いている」と発言した。
 公明党推薦の志村憲助・東北大名誉教授は、日本国憲法九条は今後ますます輝きを増すと思う」と述べ、「いろいろと心配事はあるが、平和のために武力を使わないで解決していくという覚悟が必要だ。そのために日頃から話し合い、人間性への信頼に依拠する努力が必要だ」と述べた。
 社民党と共産党推薦の陳述者はもちろん改憲反対の議論を展開した。さらに三人の一般公募者(もともとは二名の予定だったが、保守党が公述人の推薦の権利を放棄したので、一名増になった)のうち、二人が明確に改憲反対の意思を表明した。
 最後に中山会長の「思いつき」で、傍聴人から二名に限り発言を求められ、市民連絡会の高田健と、仙台集会実行委員会の佐藤瑩子さんがとっさに挙手して発言した。
 終了後、中山太郎会長は「失敗だった」と口走ったといわれ、次には準備を整えて臨もうとしている。すでに次回の地方公聴会は六月四日、神戸市で開催することが決められた。

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神戸での地方公聴会(6月4日)の開催要項

「衆議院憲法調査会のホームページ」および「衆議院憲法調査会ニュース号外第2号」より転載
衆議院憲法調査会神戸地方公聴会の開催について

 平成13年4月26日
 衆議院憲法調査会会長 中山 太郎

1.開催の趣旨

 衆議院憲法調査会は、日本国憲法について広範かつ総合的に調査するため昨年1月20日に設置されて以降、日本国憲法の制定経緯、戦後の主な違憲判決、21世紀の日本のあるべき姿について調査を行ってまいりました。本調査会では、引き続き21世紀の日本のあるべき姿について調査を行っておりますが、調査を行うに当たり、広く国民の各層から日本国憲法について(21世紀の日本のあるべき姿)ご意見を聴取するため、仙台地方公聴会に次いで第2回の地方公聴会を6月4日(月)兵庫県神戸市において開催することとなりました。

2.開催要領

@日  時   平成13年6月4日(月)午後1時〜

A場  所   兵庫県神戸市 ホテルオークラ神戸

B派遣委員   中山会長外委員10名

C意見陳述者  10名(予定)

なお、意見陳述者は各党から推薦された者の外、近畿2府4県(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)より一般公募(2名程度)を行い、意見の概要、年齢、性別、職業等を勘案の上、幹事会において選定します。

D議事順序
・開会
・団長挨拶
・意見陳述者の意見開陳(各10分)
・派遣委員から意見陳述者に対する質疑(各10分×9人)
・団長挨拶
・散会

E議事整理等
・団長が会議における座長を務め、会議の議事整理及び秩序保持等を行います。
・会議は、衆議院における議事規則に準拠して行います。

F傍  聴

国会議員、国会議員秘書、官公庁関係者、報道関係者のほか一般傍聴を団長において許可します。一般傍聴は、各会派に対する割当の外、あらかじめ事務局に傍聴を申し込み、当日傍聴券を持参した方の傍聴についてのみ認めます(100名程度)。

 
3.意見陳述の申出方法

 近畿2府4県に在住する者で意見を述べようとする方は、住所、氏名(ふりがな)、年齢、性別、職業、電話番号、日本国憲法について(21世紀の日本のあるべき姿)の意見の概要(意見を述べようとする理由及び具体的事項を800字以内)及び「兵庫県公述希望」の旨を記載し、封書又は電子メールで下記の宛先へ提出して下さい。申し出た方の中から幹事会で選定の上、通知いたします。なお、意見陳述者の方には旅費・日当を支給いたします。

※傍聴も希望する方は、別途傍聴者にお申し込み下さい。
※意見陳述者に選ばれた方には、開催日の一週間前頃までにご連絡いたします。
※意見陳述者に選ばれた方以外の応募者の意見書を公表することや、個々の意見書に直接回答することはいたしません。

【締 切】平成13年5月21日(月)(必着)
【宛 先】
・郵便番号100−8960
東京都千代田区永田町1−7−1 衆議院憲法調査会事務局気付 憲法調査会会長宛
・電子メールアドレス  kenpou@shugiin.go.jp

 
4.傍聴の申込方法(一般傍聴)

 傍聴希望する方は、封筒の表に「兵庫県傍聴希望」と記載し、宛先及び郵便番号を明記して80円切手を貼った返信用封筒(長型4号程度)を必ず同封し、下記の宛先へお申し込み下さい(1人1通に限ります)。
 なお、申込み多数の場合は、抽選により傍聴者を指定の上、その旨申込者宛に通知いたします。

※開催日の一週間前頃までに、傍聴者に選ばれた方には傍聴券を、抽選に漏れた方にはその旨を記載した文書を郵送いたします。

【締 切】平成13年5月21日(月)(必着)
【宛 先】
郵便番号100−8960
東京都千代田区永田町1−7−1 衆議院憲法調査会事務局気付 憲法調査会会長宛

  [問合先] 衆議院憲法調査会事務局
03(3581)5563(直通)
03(3581)5111(代表)
内線2704、2705

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