深江生活文化史料館 (神戸市東灘区深江本町)
地域住民の共同管理の資料館には生活文化史にかかわる約6千点の資料が展示されている  神戸市東灘区の深江から青木一帯は、神戸市と合併するまでは本庄村といい、江戸時代からの郷村の姿を色濃く残していた。その本庄村の「村史」編さんの過程で収集された生活文化史にかかわる約6千点の資料を展示している。
 この地区の財産区による設立で、開館は1981年。自治体や企業、個人による博物館でなく、地域住民の共同管理の施設は極めてユニークな存在であり、「誰でも気軽に行ける街角のミニ博物館」として親しまれている。
 展示室は、「通史」「昔の生活」「民具」「深山記念医事資料」「神戸商船大学海事資料」の5つに分類されている。このうち、興味深いのは、2千年前に農耕社会が存在したことを示す弥生式土器であり、幕末にこの地域で行われた種痘の記録などだ。
 また、半農半漁の土地柄を反映した千羽こぎや唐蓑などの昔の農機具、大漁旗や地曳網などの漁具などが目を引く。地域の歴史文化研究の成果を紹介した『生活文化史』も毎年発行している。
 ★神戸市東灘区深江本町3‐5‐7 電話078‐453‐4980。阪神電車深江駅南すぐ(大日神社境内)。開館は10時から17時。土日のみ開館。入館料=無料。
2010年2月9日号