切手文化博物館 (神戸市北区有馬町)
大きな屋敷風の敷地内にある土蔵造りの建物が目を引く  温泉街の一角にある土蔵造りの建物が目を引く。岩手県盛岡市で馬事文化博物館として使用されていたものを移築し、全国唯一の総合的な切手博物館として再生した。正面玄関の左右に切手の図案の瓦を埋め込んだ「なまこ壁」を配している。
 今でこそ、インターネットの普及で、その存在感が薄らいでいるが、郵便切手は明治以降の日本資本主義140年の歴史のなかで、通信分野の主柱として位置づけられてきた。また、小さな美術作品としても多くの人々に愛されてもきた。
 展示されている切手は、創業時の「竜文切手」をはじめ、今日までに発行された普通切手・記念切手が年代ごと、系統的に網羅されている。
 ところで、「切手」の語源はどこからきたのか。博物館によれば、郵便制度創始者の前島密の命名で、古くからお金を払って得た権利を証明する紙片を切手(切符手形)と呼んでおり、人々の暮らしに馴染み深い言葉であったからという。ちなみに、3月1日は郵便が始まった日とされる。
 ★神戸市北区有馬町663―3 電話078―904―0024。神戸電鉄有馬駅から徒歩8分。開館は10時から16時。火曜休館。入館料=一般500円。
2010年2月23日号