「新社会兵庫」 10月14日号
「原和美選挙」で貧困や社会保障、平和の問題を
訴え抜こう
あわはら富夫(新社会党兵庫県本部委員長代行)
 新社会党兵庫県本部は9月20日、衆議院選挙兵庫1区に原和美さんを擁立することを決定、発表した。
 原和美さんは、これまで市会議員選挙を6度戦い、国政選挙は今回で5度目の挑戦になる。合計すれば11回の選挙を戦うことになる。しかも、国政選挙では03年以来、選挙の無かった06年を除いてほぼ毎年、選挙を戦い続けていることになる。
 新社会党がこの衆議院選挙で主体的に候補者を擁立して闘う選挙区は、兵庫1区だけである。原和美さんが戦い続けてくれることによって、新社会党が国政をめざす政党としての体面を保っていると言っても過言ではなかろう。原和美さんが立候補を決断してくれたことによって、今回の衆議院選挙で戦える場ができたのである。大衆運動なき時代での最大の大衆運動は選挙である。これを、小さくとも全国政党が見送ることになれば、政党としての体が問われよう。
 ただ、党員や支持者の中にも「当選が難しいのになぜ?」との声もよく聞く。しかし、私たちは、労働運動やさまざまな大衆運動でも、勝てるから闘うのだろうか。「今の権利破壊や生活破壊など、現状が許せない」から闘ってきたのではないだろうか。その原点を、もう一度、思い出してほしい。何度も言うが、選挙は特別な運動でなく、日本で一番盛り上がる大衆運動である。この大衆運動を通じて「何が許せなくて、何をどう変えたいのか」をみんなで訴えるのである。
 原和美さんは今回の立候補にはさすがに悩んだ。「また…。当選できないだろうに」「政権交代の足を引っぱるの?」など、自分の立候補が党員や支持者の負担になるのではとの思いが頭から離れなかったという。
 しかし、小泉政権下での規制緩和、民営化など新自由主義政策が、建物の構造偽造、事故・汚染米問題に象徴される食物偽造、働く場での偽装派遣を生み出し、規制緩和が「安全緩和」に、民営化は「儲けのためには何でもあり」の風潮をつくりだした。そして、労働者派遣法の数度の改悪で、ほぼすべての職種で派遣が自由化され、正規で働く若者が減少し、日雇派遣や偽装請負などが横行し、年収200万円以下の生活を強いられる人々が1千万人を超え、その中心をなす「若者の貧困」が社会問題になっている。
 しかしながら、それを救うべき政治は、生活保護、医療保険、年金制度の見直し・削減で、その機能を果たせないでいる。若者の貧困は子どもの貧困を生み出し、また一方、高齢者には後期高齢者医療制度や年金額の減少で、将来の生活への不安が高まっている。米軍の駐留で泥沼化したイラクには今も自衛隊が残っているどころか、アフガンへの派遣も窺っている。
 原和美さんは、前回の衆議院選挙が、小泉の「郵政民営化」「刺客」によって、暮らしや平和の争点が消し飛んでしまったように、今回も「政権交代」の大合唱で、貧困や社会保障、平和の問題が後に追いやられてしまうことを許せないと立候補を決意した。
 たとえ、自公政権が続いても、民主党政権ができても、弱肉強食に象徴される新自由主義路線が変更されることは有りえない。「リーマン・ショック」に象徴される金融危機は、新自由主義経済の破綻を示している。総選挙後の政治の混乱は自明であり、必ず政界再編が起こるだろう。2010年の参議院選挙は総選挙を伴なうダブル選挙になることも予想される。新自由主義を批判し、憲法9条を守ることを主張する新たな選択肢を、私たちは提供しなければならないと考えている。
 今回の選挙で、徹底して社会の貧困、社会保障制度の崩壊、平和の問題を告発し、2010年を視野にいれた新たな受け皿づくりをめざした大きな一歩を原和美さんを先頭にして歩む決意だ。その歩みを一緒に担う決意をすることが、原和美さんの思いと決意を真に受け止めることになると考えている。共に頑張ろう。
 ジュリーこと、歌手の沢田研二。今、ちょっとした話題を集めている。還暦を迎えた今年、なおロックシンガーとして活躍中ということのほか、彼の憲法の歌が話題になっている。過日、NHKの歌番組にも出演、それを披露した▼ご存じの方も多かろう。題名は『我が窮状』。キュウジョウ≠ノ掛けて、「憲法9条を救おう」と呼びかけている。〈麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが/忌まわしい時代に 遡るのは賢明じゃない/英霊の涙に変えて 授かった宝だ/この窮状 救うために 声なき声よ集え/我が窮状 守りきれたら残す未来輝くよ/……この窮状 救えるのは静かに通る言葉/わが窮状 守りきりたい 許しあい 信じよう〉。自ら作詞したバラード調の歌だ。彼のニューアルバムの9番目に収録されているのも念が入っている▼朝日新聞の「ひと」欄でも紹介され、そこで彼は語っている。「いま憲法は、改憲の動きの前でまさに『窮状』にあるでしょう。言葉に出さないが9条を守りたいと願っている人たちに、私も同じ願いですよというサインを送りたい」▼彼なりに抑えた呼びかけだが、私たちはもっと直接的に9条を訴えることができる。総選挙はその一つの場だ。
私宛ての「介護保険証」
 つい先日、私宛てに「介護保険証」が送られてきた。10月の誕生日を前に神戸市が早々と送ってくれたようだ。
 正直なところ、ショックだった。まだまだ若いつもりでいるし、これからもっともっと生活をエンジョイしようと仕事も遊びも頑張っている矢先に「介護保険証」なんて……。「いつでも介護してもらえますよ」と言われているようだが、いま現在、私は介護をする側のヘルパーをしているし、お世話することが好きだし、楽しくて、もっともっとこの仕事を長く続けたいと思い、日々体力づくりに頑張っているのに、なんだか拍子抜けした気分になっちゃった。
 体力づくりって言っても、特別のことをしているわけではなく、車やバイクを使用せず、通勤も買物もなるべく徒歩を心がけているだけのことだが、足腰を丈夫にする目的は仕事だけではなく、もちろん遊びのためで、旅行パンフやインターネットを見ていると、温泉旅行も、軽い山登りができたら選ぶコースの範囲も広がるみたいだから体力づくりは必要なのだ。
 党の専従をしている頃は、旅行に行こうなど思いもよらなかった。党員の皆さんから高い党費で雇用してもらっているから、遊びなど考えてはいけないような気分になっていた。
 専従を辞めてやっと解放されたような気持ちになって、温泉旅行にも行くようになった。また、飛行機が嫌いだった私も、誘ってくださる人がいてパリとドイツに行くこともできた。自分の人生に海外旅行などありえないと思い込んでいた。その意味では誘ってくださった人に感謝したい。
 体力づくりのもうひとつの話は、つい先日までスイミングスクールのアクアビクス(水の中のエアロビクス)に通っていたが、そこで知り合った人がずいぶん親切な人で、お茶にも誘ってくれたりして「お友達が出来た!」と喜んでいたら、しっかりオルグされていたらしく、創価学会の集会のお誘いをされてしまった。断っても断ってもあの手この手で誘われて、とうとうスイミングをやめてしまった。私って案外、気が弱いのかなぁ。逆オルグされるなんて……。
 ここ数年、一緒に温泉旅行をしていた党員のTさんと二人が同じ職場になったので、一緒に遊べなくなった。変則勤務の職場では、同じ日に休むのが難しくなったから。
 遊べる友人がほしくてスイミングに行ったのではないが、職場を持たない専従が長かったから、党員以外に遊ぶ人がいなかったので、本当に嬉しかったのだが……。
 紅葉の季節になって、行きたい観光地はいっぱいあるし、行きたいけど、総選挙も頑張らないといけないし、でも、私の遊べる体力年齢は年々落ちるし、悩ましいところだが、政治を変えたい思いもあるし、やっぱり紅葉は我慢して、来週の公休日には、各戸配布ビラの行動に行くことにしよう。
(紀)
パナユーズ問題が和解
 芦屋ハートフル福祉公社は07年、LSA(生活援助員)4名の時給を1020円から830円へ減額すると提示した。以前は芦屋市大東町のケア付市営住宅56軒の夜間緊急出動をLSAの女性4名が対応していたが、その安全問題についてユニオンあしやと芦屋ハートフル福祉公社で交渉していたところ、芦屋市より、07年4月から平日は午後5時から翌日の午前9時まで、日曜・祝日は9時から17時まで常駐する業務委託契約を日本パナユーズと結ぶこと、そして、LSAの賃金を減額するという提案がなされたのである。
 パナユーズから派遣されたMさん(65歳)の労働条件は、午後5時から翌日の9時まで(16時間勤務)、同日5時から翌日9時までの勤務の繰り返し、日曜・祝日に至っては40時間勤務。4月は休暇なし。こんな劣悪な労働条件での働かされ方に我慢できず、ユニオンあしやに加盟し、パナユーズと交渉を開始した。
 07年8月6日の第1回交渉では、@労基法に基づく賃金(時間外、深夜・休日手当等を含めて)300万8390円を要求、A社会保険(4月から遡及)と法定休日の実施、B争点として、16時間勤務であるが8時間は仮眠休憩で拘束時間でないという公社側の主張に対して、組合は常駐が明らかであり、拘束時間であると対立。
 この間、大阪労働局、北大阪労基署に出向いたり、芦屋市には、「『常駐しなくても良い。業務委託契約書は紙切れだ』と言っているパナユーズを市から指導せよ」との申し入れも行った。
 今年5月8日に労働審判に移行。6月23日の第1回期日では、組合の賃金要求にはゼロ回答。しかし、退職するなら組合要求以上の和解金を支払う考えがあると会社は回答した。これは組合つぶしであり、退職という大きな課題で組合としては受け入れることはできない条件だと受け止めたが、しかし、Mさん自身の判断を尊重するということで、第2回期日(8月21日)ではより良い条件で和解した。Mさんには闘ったからこそ良い条件で和解できたことを忘れないでと言い伝えた。
旭茂雄(あしやユニオン委員長)