「新社会兵庫」 9月9日号
国鉄闘争 加古川で東播地区の交流会
 国鉄分割民営化時の1047名JR不採用問題の全面解決をめざす国鉄闘争をめぐり、7月の鉄建公団訴訟控訴審の中で東京高裁・南敏文裁判長は「ソフト・ランディング」を提案、法廷外での和解の道を示唆した。かねてから当事者間の「解決交渉テーブルの設置」を提起、話し合い解決を求めてきた国鉄闘争4者・4団体はこの提案を受け入れる旨を表明。事態は、解決への重要な局面に向かっている。「雇用・年金・解決金」が一体の納得できる解決のためには、今後の大衆闘争の盛り上がりが鍵を握る。すでに東京での1万人大集会(10月24日)の呼びかけも始まっているが、兵庫県では丹波につづいて加古川でも国鉄闘争の交流会が持たれた。

 「国鉄闘争を広め強める東播地区交流会」が8月20日、加古川市勤労会館で開催された。「国労闘争団を守る東播磨の会」が呼びかけた。
JRはじめ郵政や自治体職場の実態も交流された東播地区交流会=8月20日、加古川市勤労会館  同会は6年前、映画「国労冬物語」の東播磨地区での上映会を契機に組織され、これまで会員拡大や集会の呼びかけ、支援ビラの配布などに取り組み、地域で国鉄闘争を支援してきた。
 国鉄闘争が、鉄建公団訴訟控訴審のなかで裁判長から「ソフト・ランディング」の提案が出されてくるなど、最も重要な局面を迎えるなか、「国鉄闘争支援兵庫県実行委員会」の呼びかけに応じて今回の地区交流会の開催となった。
 交流会では、鉄建公団訴訟原告団の大串潤二さんが20年を超える国鉄闘争への思いを述べ、「2月のハンスト行動≠ナ、呼びかけに応じて成果はあることが明らかになった。納得できる解決を求めて頑張り抜きたい」と、決意表明と支援要請を行なった。
 県実行委員会事務局の佐野修吉さんからは「新自由主義と国鉄闘争」と題する問題提起を受け、参加者の職場実態や問題意識を交流しあった。
 JPUの仲間からは、「会社になって人がバラバラにされてしまった。文句を言えば処分だ」。
 自治体の職場からも「道州制で県がつぶされ、自治労がつぶされる」、「行革で県当局は一切譲歩しないが、組合員の怒りが出てきている。鍛えられている」、「最近、交流の場がどんどん減っている。交流の必要性を強く感じる」など、次々と実情が出された。
 また、国労の仲間からも「下請化、外注化、人減らしで技術の継承ができなくなっている。尼崎の事故は起こるべくして起こった」、「大串さんの、信念を曲げずに頑張っている姿を見て、自分も頑張っている。基本は闘い続けることだ」などと意見が出され、産別を越えた交流の場となり、元気のでる集会となった。

(Y)
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 国鉄闘争支援兵庫県実行委員会や兵庫県国労闘争団を守る会では、今後に向け、10・24中央大集会(東京・日比谷野外音楽堂)への参加や、12月10日を最終集約日とする「国鉄労働者1047名JR不採用問題の全面解決を求める」団体・個人署名の取り組みなどを呼びかけている。
浦部法穂・名古屋大教授が講演 西脇・多可平和のつどい
 「08年西脇・多可平和のつどい」が8月25日、西脇市民会館で部落解放多可・西脇共闘会議の主催で開かれ、約150名が参加した。
「国家権力=正義」という意識を広げて権力の制限規範という憲法観を変えようとする流れを指摘した浦部教授=8月25日、西脇市内  「憲法変えればどうなるの?」と題して、浦部法穂さん(名古屋大学大学院教授)による講演が行われ、浦部さんは次のように述べた。
 権力を持っている人々は、「飲酒運転撲滅」という誰にも反対できないスローガンを掲げて一点集中攻撃をし、国民が「権力」に信頼感を寄せる状況をつくり出している。これはヒットラーが好んで用いた方式で、国民に「権力は正しい」という意識を植え付けることを目的としている。
 憲法は権力者を規制することを目的としているが、前述の手法で権力に対する警戒感が薄まったころを見計らい、「憲法改正」に持っていこうとしている。
 穀物や原油高騰による物価高が、やがて地球的規模の深刻な食糧難を招くと言われているが、日本国憲法の前文には「われらは、全世界の国民が、ひとしく、恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と記述してあり、憲法を守り、その思想を広げていくことが現状を改善することになる。
 参加した人は、「『飲酒運転撲滅』にそのような意図が隠されているのか。テレビや新聞で報道しないことを聞くことができた」と感想を述べていた。
(M)
8.15平和のための市民の集い
 63回目の敗戦記念日8月15日に、「8・15平和のための市民の集い」が神戸市勤労会館で開かれ、約100人が参加した。主催は「戦争を起こさせない市民の会」(河村宗治郎代表)。78年以降、大震災後の6年間を除き、毎年8月15日に戦争と平和の問題を考えようと開催してきた。今年が25回目。
在日米軍再編と一体で進む自衛隊の再編を詳しく検証した森正孝さん=8月15日、神戸市勤労会館  集いでは、2つの問題提起を受け、参加者で当面する平和運動などについて質疑・討論した。
 問題提起者の一人は沖縄・読谷村議会議員の知花昌一さん。かつての沖縄戦で示された、住民を守らない軍隊の本質や歴史の改ざん問題、さらには現在の沖縄の基地問題などが語られた。
 もう一人は、記録映画「侵略」の制作者の森正孝さん。「自衛隊と旧日本軍―暴走する自衛隊と旧軍との懲りない関係―」と題して、自衛隊の現状を詳しく検証しながら、在日米軍再編と一体となった自衛隊の再編=日米軍事一体化に警鐘を鳴らし、自衛隊の海外派兵阻止を訴えた。
たるみ平和のつどい'08
 「憲法を生かす会・垂水」主催の「たるみ平和のつどい2008」が8月24日、レバンテ垂水で開催された。
 「つどい」では、中島秀男代表が開会あいさつをしたあと、DVD『イラク 戦場からの告発』を上映、湾岸戦争とイラク戦争で米軍が使用した劣化ウラン弾、クラスター爆弾によりイラクの子どもたちがどれだけ命を落とし、傷ついているのかをあらためて確認した。
被爆の体験を語る古石忠臣さん=8月24日  さらに、神戸市原爆被害者の会・会長の古石忠臣さんが63年前の被爆の体験を語った。16歳で志願して軍隊に入った古石さんは8月6日、広島市から数十q離れた部隊におり、その日のうちに救援に駆けつけた。広島への道々、また市内に入って実際に体験した惨状、そして自らも被曝により健康を害していく原爆被害者の実態をたいへんリアルに証言した。
 参加者の高校2年生・戸田さんはアメリカに留学時、同地の歴史授業でパールハーバーは丁寧に教えるけれどヒロシマ・ナガサキはさらっと流すような授業にカルチャーショックを受けたこと、彼女の抗議を受け入れた教師がその後の授業でクラスメートにきちんと説明し、さまざまな人種の生徒たちがいろんな意見を表明したことなどを報告した。
(M)
東京・品川の実情に学ぶ教育労働講座
 教育労働運動研究会が呼びかけた「教育労働講座」が8月24日、神戸市勤労会館で開かれ、東京・品川教組の伊藤光隆さんが「品川の教育現場の現状」を報告した。
品川の教育現場の現状を報告する品川教組の伊藤さん=8月24日、神戸市勤労会館  冒頭に見たテレビ番組のなかで品川区の教育長が、「子どもは生き生きすればいいが、先生は生き生きしてもらったら困る」「競争が格差を埋める」「人事考課がこわくてものが言えないのなら辞めればいい」と発言。全国一斉学力テストに参加してない犬山市の教育長の「学びあいが大切」「教師に責任と権限を与えることで教師が燃えると、多忙感はない」「競争が格差を生む」といった発言とは対照的な品川の状況を映し出していた。
 品川では1999年に学校選択制を導入。これを起爆剤に、「成果」主義にもとづく競争、外部評価で選ばれる学校、その結果をもとに教育長に怒鳴られる管理職、管理職に怒鳴られる教職員というすさまじい図式ができたことが報告された。
 また、教育特区として、小中一貫教育校やそれを進める品川独自の学習指導要領が紹介され、これらが今回の新学習指導要領の内容や時数増、教育再生会議の改革案に使われていると言う。
 パソコンが教師1人1台ずつ配置され、毎朝チェックから始まり、タイムカードの代わりにされ、出勤簿の押印がなくなった。出張や年休もパソコン処理。アンケートや出張依頼もメールで来る。成績処理もパソコン処理になり、教育委員会からも簡単にチェックできる。放課後は、何時間もパソコンに向き合わざるを得ない。子どもと向き合う時間は確実に奪われる。
 全国にさきがけた学童保育つぶしも完了し、学校を利用した「スマイルスクール」のみ。放課後の運動場や体育館は「スマイルスクール」に入った児童が使い、高学年は中学校の部活動に参加し、子ども同士が自由に遊ぶ場所も時間もない。
 品川の教師は、夜8時、9時まで仕事に追われ、「品流し」とも言われる。「普通の教育の仕事がしたい」と声が上がるほど、子どもとの関わりが薄れているという。「いじめが少なくなった」と教育委員会は言うが、評価につながるから報告しないだけでなく、子どもの実態がつかめていないということもあるそうだ。
 新学習指導要領や、神戸のアクティブプランの行き着く先は、品川と同様、子どもを人として育てず、公立学校を「商品」として選ばせ、統廃合を進め、受益者負担を進めようということになる。
 これらに疑問や反対の声を上げていくこと、職場で話し合い、歯止めをかけていくこと、他の労働者や保護者に広げていくことを改めて考えさせられた。
(K)
新社会党近畿ブロック
 新社会党近畿ブロックが毎年、夏か秋に開催している「近畿ブロック党学校」が8月23日、24日の2日間、神戸市北区のみのたにグリーンスポーツホテルで開かれた。
統一戦線の問題や地域ユニオン運動の講演に学んだ=8月23日、神戸市北区内  1日目は、「統一戦線について―なぜ日本では統一戦線が困難か、展望やいかに」と題して石河康国・党中央本部副書記長が、「地域ユニオン運動から新社会党に期待するもの」として黒崎隆雄・ひょうごユニオン副委員長が、それぞれ約1時間半にわたって講演した。
 2日目は、党建設をめぐる課題について丸山清成・兵庫県本部党建設推進委員長から、樋口俊士・党中央本部機関紙局長からは機関紙活動についての提起を受け、分散会で党の組織活動を中心に討議と活動交流を行った。
 1日目の夜にはアルコールも入れて和やかにブロックの交流を深めた。
インフォメーション
《平和憲法を守る高砂市民の会》講演会
落語で学ぶ憲法講座
  • 講師:露の新治さん
  • とき:9月21日(日) PM2:00〜
  • ところ:高砂公民館・3階集会所(高砂町横町)
  • 入場無料