「新社会兵庫」 10月14日号
原和美選対が発足
 「早期解散」戦略を描いていた麻生首相は、思わぬ支持率の低さに戦略を見直し、解散は先送りされている。与野党の駆け引きが続くが、麻生首相の発言からは解散・総選挙の日程が見えてこない。こうしたなか、兵庫1区での立候補を表明した原和美さんは、選挙準備を本格始動。あいさつ回りのほか、精力的に街頭宣伝を開始した。駅頭での朝立ちや夕立ちで、昼間の街角で、「今こそくらしと平和を大切にする政治の実現を」と訴える活動が連日続いている。1日には原和美選対も発足した。

栗原君子新社会党委員長の応援も得て街頭で演説する原和美さん=9月27日、神戸市内  「原和美を国会へ送る会」(原和美選対)発足の集いが10月1日、神戸市勤労会館で開かれ、新社会党や社民党関係者、支持労組、さらには「闘う第三極創りをめざす近畿会議」に結集する労組や個人など、約30人が参加し、当面する選挙情勢や活動方針などを確認した。
 発足した選対は、新社会党、社民党(折衝中)、みどり関西の政党・政治団体の代表、「闘う第三極創りをめざす近畿会議」や「9プラス25改憲阻止市民の会」、「9条ネット・ひょうご」などのネット・運動団体の代表、さらには推薦労組・団体の代表、市民派議員などで構成し、原和美さんを護憲の共同候補として支える体制を築く。選対代表には粟原富夫神戸市議(新社会党兵庫県本部委員長代行)、事務局長には鍋島浩一・新社会党兵庫県本部書記長が就任した。
 また、原選対として比例区は社民党の応援に取り組むことも確認した。
 集いの最後にあいさつした原和美さんは、支持者からもらった激励メールのことなども紹介しながら、「私にはくらしの現場、労働・たたかいの現場の声を訴えていく任務と責任がある」と述べ、「多くの人が関わってくれていることを肝に銘じ、私たちの希望がつないでいける選挙にしたい」と決意を語った。
 原和美さんは、2日から街頭での活動を本格的に開始。東灘、灘、中央の3区内の主要な駅頭で朝立ちと夕立ち、昼間は街頭演説など広く市民に訴える活動と、支持をしっかり固め広げるための支持者宅回りなどをつづけている。

1日で数万枚の全戸配布
新社会党の決起集会には県内はじめ近畿、四国、中国ブロックからも党員が結集した=9月27日、六甲道勤労市民センター  原和美さんが立候補表明をしてから最初の統一行動が9月27、28日の両日取り組まれ、2日間で3区内に数万枚におよぶチラシの全戸配布が行われた。
 27日午前、六甲道勤労市民センターで新社会党の決起集会が開かれ、県内の各総支部や近畿、四国、中国ブロックから応援の党員約100人が集まった。中央本部からも栗原君子委員長、松枝佳宏書記長をはじめ4人が激励に駆けつけた。午後からは3区に分かれて全戸配布行動で汗をかいた。
 今後、衆議院の解散が先送りされているため、当初11、12日に予定していた2回目の統一行動は1週間延期して18、19日に取り組み、2回目のチラシ全戸配布と宣伝車やハンドマイクによる街頭宣伝行動に取り組むことにしている。
「第三極創りをめざす近畿会議」も原さんを推薦
 新社会党近畿ブロック協議会(山下慶喜議長代行)は、来る第45回衆議院総選挙に向けて、社会民主党近畿ブロック協議会(隅田康男議長)との間で、護憲勢力・護憲運動の発展をめざす立場から選挙協力について協議を重ねてきたが、このほど選挙協力協定が結ばれ、相互に支援することが合意された。
 調印された協定書の内容は以下の通り。
《社会民主党と新社会党との選挙協力協定》
@新社会党は、第45回衆議院総選挙の比例代表選挙において、社会民主党を推薦し、可能な限りの支援をおこなう。
A社会民主党は、第45回衆議院総選挙において兵庫県第1区選挙区より、無所属で立候補する原和美予定候補を推薦し、同党近畿各府県連合は可能な限りの支援をおこなう。
B衆議院選挙後、社会民主党と新社会党の両党は、護憲・平和運動の発展にむけて、これまでと同様に協議を続けていく。
 これによって、今後、原和美さんと社民党予定候補との合同演説会も各所で行なれることになる。
前回の総選挙でも原さんと土井たか子さん、辻元清美さんの合同演説会が実現した=05年8月27日、元町大丸前  近畿での護憲共同の前進を図る取り組みでは、昨年末から「闘う第三極創りをめざす近畿会議」(呼びかけ人=大阪・加来洋八郎、兵庫・河村宗治郎)が協議を進めてきたが、9月24日の第7回会合で、来る総選挙にあたっては、選挙区は大阪10区の辻元清美さん(現・社民党)と兵庫1区の原和美さん、近畿ブロック比例区の社民党・服部良一さん(新)の3予定候補を推薦して闘うことを決めている。
 同会議には、社民党、新社会党、みどり関西の政党・政治団体や全日建連帯、全港湾大阪支部、全労協大阪などの労働組合、さらには趣旨に賛同する市民運動団体の代表が結集している。
3位で連続4回目
 任期満了に伴い9月28日投開票で行なわれた上郡町議選で、新社会党が推薦した無所属の小寺政広さん(61歳)が、前回を大きく上回る864票を獲得、3位で連続4回目の当選を果たした(前回は499票、9位)。
小寺政宏さん  当日有権者数14442、投票率74・48%。
 今回は定数が4減となった12議席をめぐって18人が立候補する激戦だったが、小寺さんは、地元のもう一人の現職が引退したこともあって地元が一本化、有利に選挙戦を進めることができた。
 同町では合併先をめぐって町長と町議会が対立、04年4月に住民投票で決めようと求めた町民の直接請求を町議会が否決。それを機に、04年9月には町議会のリコールが成立して出直し選挙が行なわれた経緯があるが、小寺さんは住民投票を支持する立場を貫き、民意が反映する町議会をと行動してきた。
 日常的にも手作りの議会報告を自ら地域に配布し、貴重な議会の情報源として町民からは好評を得、信頼を培ってきた。
労働大学近畿支局
 労働大学近畿支局(稲葉耕一、今村稔代表世話人)は、兵庫県内の4地区で「2008年労働大学講座」を開催する。労働者学習運動の再生をめざしながら、活動家づくり、活動家の発掘・育成のネットづくりに取り組もうと呼びかけている。新社会党兵庫県本部などが後援する。各講座の開催要項は以下の通り。
 申し込み、問い合わせは TEL 078-361-5051(労働大学近畿支局)に。

《神戸講座》
▼期間/時間=10月22日、29日、11月5日、12日、19日、26日の毎週水曜日(全6回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=神戸市勤労会館
▼講義テーマ/講師=@どこまで行くか格差社会/稲村守Aかわりゆく世界の動き/佐野修吉B賃金とは何か/今村稔C私たちのくらしと政治/前田辰一D雇用情勢と仲間づくり/菊地憲之Eどう生きていくか/稲葉耕一
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)

《東播磨講座》
▼期間/時間=10月20日(月)、27日(月)、11月4日(火)の全3回/午後6時30分〜8時30分
▼会場=加古川市立勤労会館
▼講義テーマ/講師=@私たちのくらしと政治/山口みさえA生きるためにもうガマンしない―貧困・生活破壊NO―/稲葉耕一Bサブプライム問題とは何か―世界経済の動き―/津野公男
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)

《姫路講座》
▼期間/時間=10月16日、23日、30日、11月6日、13日、20日の毎週木曜日(全6回)/午後6時30分〜8時
▼会場=姫路労働会館
▼講義テーマ/講師=@働くものの見方、考え方/今村稔Aどこまで行くか格差社会/稲村守B変わりゆく世界の動き/佐野修吉C憲法と私たちのくらし/前田辰一Dどうなる?賃金と雇用/菊地憲之E私たちをとりまく情勢と課題/稲葉耕一
▼受講料=4100円(聴講料1回800円)

《但馬講座》
▼期間/時間=11月5日、12日、19日の毎週水曜日(全3回)/午後6時30分〜8時30分
▼会場=豊岡市民会館
▼講義テーマ/講師=@格差社会を問う/小島修二A私たちの年金/岡崎宏美B労働安全衛生委員会の役割/西山和宏
▼受講料=2000円(聴講料1回800円)

神戸市
 神戸市国民保護計画にもとづく緊急対処事態(大規模テロ)を想定した08年度図上訓練が9月27日、今年も神戸市勤労会館で実施された。
「化学テロ」の図上訓練の光景=9月27日  今回の訓練は「化学テロ」を想定したもので、訓練には神戸市をはじめ、兵庫県、県警、自衛隊、医療機関などが参加した。
 訓練想定は国際テログループが時限式の散布装置を使って地下鉄新長田駅プラットホームで化学剤(サリン)を散布、多数の死者および負傷者が発生したというもの。 
 国民保護法では、ミサイル攻撃などの「武力攻撃事態」のほか、地下鉄サリン事件や列車爆破のような大規模なテロなど、本来警察で対応すべき事態も「緊急対処事態」と規定して「武力攻撃事態」に準じた措置を規定しており、軍事と治安の一体化・融合の危険性をはらんでいる。
 また、今回の訓練も事故災害での訓練とさほど変わりはないもので、それならば、より身近な自然・事故災害に備えた地域防災計画・マニュアルの見直しや訓練の充実の方がはるかに切実だ。
 「9条の会・尼崎ネットワーク」は、結成3周年記念の集い「だからあなたに知ってほしい憲法9条」を9月23日、尼崎市立労働福祉会館で開催、217名が参加した。同ネットワークは、尼崎で憲法9条を守る活動をしている諸団体の、党派を越えたネットワーク組織。
 集会では、ピアニストの池邊幸恵さんが憲法の条文や侵略戦争などのスライドの映像に合わせてピアノ演奏。「平和へのメッセージ」が、目からの映像と耳からの音で強烈に印象づけられた。
小森陽一郎・東大大学院教授が記念講演し、憲法9条の世界的・今日的な意義を説明した=9月23日、尼崎市労働福祉会館  その後、小森陽一郎さん(東京大学大学院教授・九条の会事務局長)による記念講演が行われた。小森さんは、21世紀の戦争と「自衛権」の拡大解釈問題、自衛隊の海外派兵の歴史、改憲をめぐる動きと世論の動向などを紹介。自民党新憲法草案と国連憲章を一部解説しながら、憲法9条の持つ世界的な今日的意義をわかり易く説明した。
 さらに、朝鮮戦争はいまだ「休戦状態」であり、「6カ国協議」を通じて武力紛争を平和的に解決させ、朝鮮半島とアジアから核廃絶にむけて日本国憲法を守り生かしていこうと提起。参加者一人ひとりが憲法9条の思想を広げていこうと確認した。
(東)
平和憲法を守る高砂市民の会
 平和憲法を守る高砂市民の会主催の、露の新治さんによる「落語で学ぶ憲法講座」が9月21日、高砂公民館であった。
 会場となった高砂公民館には、天皇は法人である国家の機関の一つだとする「天皇機関説」を唱えた当地出身の憲法学者美濃部達吉と東京都知事を務めた長男亮吉の蔵書や手紙、原稿などを集めた「美濃部親子文庫」がある。そんな謂れのある公民館に、直前に大雨洪水警報が出た悪天候にもかかわらず、約60人が集まり、露の新治さんの落語に聞き入った。
露の新治さんのエスプリの効いた警句をちりばめた落語の中で平和や人権の大切さを学んだ=9月21日、高砂公民館  〈「笑顔はええ顔」。笑顔で暮らせるのは、平和だからこそ。笑いのないとき、それは戦争の時代。当たり前のように思っているこの平和も、憲法9条があればこそのこと。世界を見れば、いつも、どこかで戦争が行なわれている。残念ながら、平和は、守ろうとしないと守れないもの。それははるかな遠い道。だからこそ、願いに生きる「願生る」(がんばる)のです。また、それは願われて生まれてきた命なのだから。
 もっとも憲法を遵守しなければならない政治家たちが守ろうとせず、憲法を変えようと言い出している。憲法が平和や国民の生活を守ってくれなどしない。政治家に憲法を生かした政治をさせてこそ憲法が生きる。憲法を護ることは、9条を護るだけではない。広く暮らしに憲法を生かす運動こそが、護憲の運動なのだろう。〉
 夜間中学設立運動に関わる中で培った人権感覚を生かした新ちゃんの話はとにかく面白い。笑わせながら、エスプリの効いた警句をちりばめた1時間半近い「楽語」。笑いの中に、平和や人権の大切さを学ばせてもらった。露の新治、今が旬、のってまっせ!
(嶋谷)
インフォメーション
自治体アウトソーシングを考える10.25シンポジウム
−許すな!官製ワーキングプア−
  • 10月25日(土) 13時30分〜16時
  • 尼崎市立労働福祉会館・大ホール
  • コーディネーター=中野麻美弁護士 ほか