「新社会兵庫」 11月11日号
- 自治体の委託問題でシンポ開催 10.25尼崎
- 今年3月、市の住民票入力業務に従事する5人の派遣労働者が競争入札に反対し雇用の安定を求めて無期限ストに立ち上がり、結果的には臨時職員という形での直接雇用となった尼崎市で、今後の安定的な雇用の実現を展望して、「自治体のアウトソーシングを考える10・25シンポジウム〜許すな!官製ワーキングプア〜」が10月25日、中野麻美弁護士をコーディネーターに迎えて尼崎市立労働福祉会館で行なわれた。
主催したのは、武庫川ユニオン尼崎市役所分会の闘いを支援してきた自治労兵庫県本部、尼崎市職労、尼崎嘱託労組、尼崎地区労、武庫川ユニオン、ひょうご地域労働運動連絡会、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの7団体。
シンポジウムは、武庫川ユニオン委員長・上山史代さんの司会で進められ、主催者を代表して尼崎地区労議長の酒井浩二さんが「貧困問題に取り組む第一歩にしよう」とあいさつ。
今春の武庫川ユニオン尼崎市役所分会の闘いを記録したDVDを観た後、派遣労働ネットワーク理事長の中野麻美弁護士のコーディネートでシンポジウムが進められた。
冒頭、中野さんが公務のアウトソーシングについて、人類の最高の英知である労働法が適用されないどころか、労働契約とは正反対の商取引契約であることを指摘。その手法は職業安定法や労働者派遣法からみても、構造的に違法労働を発生させざるをえないと指摘し、問題提起を行った。
つづいて、小西純一郎・武庫川ユニオン書記長、小島修二・自治労兵庫県本部委員長、古谷博・稲美町長の3氏のパネリストが、それぞれの立場から自治体のアウトソーシングが雇用や地域にもたらしている現状・問題点、その影響を食い止めるための取り組みなどを報告。さらに会場からも、嘱託労組、2つの地域ユニオン、父母の会の4人から公共部門の民営化・委託化の実態とそれらに対する闘いが報告され、アウトソーシングの問題点をつき出した。
これらの発言を受けて、中野さんがまとめを行い、公共の役割とは市民に人権を保障することであると強調。また、公共の分野における労働では、@直接雇用A無期限の雇用B生きていける賃金の保障C差別と差別労働をなくすことの4つの原則を確立すべきだと指摘。この原則を高く掲げながら、今後、リビング・ウェイジ条例、公契約条例の制定に向けてさらに歩みを進め、全国の流れとしたいと締めくくった。
- 憲法公布62年で街頭演説 11.3
憲法公布62年の11月3日、衆院選兵庫1区に立候補予定の原和美さんは神戸市灘区の王子動物園前を皮切りに、市内の要所で街頭演説を行い、「今こそ憲法を生かす政治を」「憲法9条を守り世界に広げよう」と訴えた。
王子動物園前では応援の粟原富夫、小林るみ子の新社会党神戸市議団、井上力元神戸市議も、格差と貧困の拡大を生み出した新自由主義の構造改革を徹底的に批判しながら、「原さんこそ、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義に立脚する憲法を政治に生かせる人だ」と支持を呼びかけた。
10月末、またもや解散を先送りすると表明した麻生首相の迷走で総選挙までは長丁場になりそうな事態に沿って、原和美陣営は、新たに政治活動用のポスターの貼付活動などに取り組みながら闘争体制の再強化を図る。
- 「日本郵便非正規ユニオン」結成
- 神戸市長田区にある郵便事業会社長田支店で働く若い非正規職員8人が待遇改善や雇用の安定を求めて非正規職員だけの労働組合「日本郵便非正規ユニオン」(福本慶一委員長)を結成し、10月29日に神戸市勤労会館で結成集会を開いた。
集会には新しい組合の結成を祝い、激励する仲間約100人が駆けつけ、会場は熱気に包まれた。
組合結成のきっかけとなったのは、長田支店で働く非正規職員に出された会社からの通知。今年8月22日、「10月からの雇用契約を今の1日8時間から6時間にしたい」と求められ、「合意しないとどうなるのか」の質問に対して「雇用期間満了ということもありうる」と雇い止めをちらつかされたのだ。突然、月額にして約5万円の減収か、雇い止めかの二者択一を迫られたことに不安と怒りが広がった。該当する非正規職員に声をかけ、集まってもらって相談した末に、個人での抵抗では限界があると数名がユニオンに入って会社と団体交渉するしかないと決意、武庫川ユニオンの分会を結成した。
9月9日に持たれた団体交渉で、10月からの契約はこれまで通り1日8時間とする、労働条件に関する事項は事前に組合員と協議をする、などの前進的な回答を得た。
「自分たちが声を上げることの大切さを知り、労働組合の意義を理解できた」という組合員たちは、これまでの成果を確認しながら、長田支店だけの問題ではなく、全国の郵便会社で働く非正規労働者が抱えるものだとして、ユニオンの運動を長田から他の地域にも広げようと話し合った。こうして、郵便会社で働く非正規労働者に自分たちの労働組合だとわかってもらえるようにと「日本郵便非正規ユニオン」と名称を変更して加入を呼びかけることにした。
活動方針では、「非正規職員の雇用期間の定めをなくし、生活できる賃金を確保し、非正規職員が差別されない職場をつくり、いつかは正規職員となることをめざして活動を進めていく」ことを確認した。
27歳の福本委員長は「まったく知らない人たちが僕たちのためにこんなに多く集まってくれて感激している。これからはもっと多くの人と交流し、多くのことを学んでいきたい」と感想を述べている。
- 国鉄闘争
- 「今こそ政治決断を!」をスローガンに掲げた「JR採用差別問題の解決要求実現をめざす中央大集会」が10月24日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、全国から1万1200人が集まった。
兵庫から参加した22人は、午後から雨の中を行動。鉄道運輸機構前では雨はさらに激しくなり、その後の裁判所前、国土交通省前と続いた行動で、ほぼ全身がずぶぬれ状態に。しかし、天気は徐々に回復、集会開始時には雨はあがった。
集会では国労・高橋伸二委員長の主催者挨拶、政党などからの挨拶の後、国鉄闘争共闘会議の二瓶久勝議長が経過報告。二瓶議長は「鉄建公団訴訟の高裁判決は来年3月に予想される。判決を勝ち取るという姿勢を堅持し、大衆闘争と裁判闘争を基本に政治解決に向けて闘う」と述べた。その後、呼びかけ人を代表して鎌田慧さんから激励の挨拶があり、鉄建公団訴訟原告団の酒井直昭団長、家族会の柳瀬つる代さんが決意表明を行なった。
集会後、横断幕やのぼり旗を手に夜の銀座をデモ行進して気勢をあげた。
兵庫でも大衆闘争を積み上げ、納得できる解決を勝ち取るために全力をあげて闘おうと誓いあった。
(大)
- ひょうご労働安全衛生センターが秋の労安講座
- ひょうご労働安全衛生センター(神田雅之理事長)は、2008年度の秋の労働安全衛生講座を10月27日に神戸市勤労会館、31日には姫路市自治福祉会館の2会場で開催した。
テーマは「働くもののセーフティネット―知らないと損する最低基準―」。改めて給与明細を見てみようと呼びかけた。
神戸会場では講師の清水敦子さん(社会保険労務士・産業カウンセラー)が、サンプルの給与明細書をもとにしながら、社会保険制度、賃金、それと関連して最低賃金や割増賃金、所定労働時間、さらには給与から控除されている税金と社会保険料(健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料)などについて基本的なことを解説。給与明細を通じて、労働者の基本的な権利を見直す基礎知識を提供した。 姫路会場では柳内盛仁さん(社会保険労務士)が講師を務めた。
- 「ぴぃぷる」のバスツアー
-
「ぴぃぷる」などが呼びかけた「ひょうごの食と産地を訪ねる会」主催の黒豆枝豆穫りの一日バス旅行が10月19日行われた。今年で3回目となる多可町加美区山野部地区での枝豆穫りだが、汗ばむ程の晴天に恵まれ、3つの畝をあっという間に刈り取った。
毎年、山野部地区が開催する黒豆祭りにあわせて訪れているが、今年は300gの黒豆の早食い競争に出場した参加者も。茹でたての枝豆、つきたての餅、おでんなど地区の人たちが用意している屋台に並び、舌鼓を打った。
37人の参加者の大半は、リピーターとリピーターが誘った知人の方々。わいわいおしゃべりしながら畑で汗を流し、収穫したばかりの枝豆を食べ、ご近所や友人にお裾分けする人の輪の広がりを楽しみにされている。早くも来年の予約もいただいている。
帰路、立ち寄った「道の駅」では旬の野菜を買い求め、車窓に見える休耕田いっぱいに咲くコスモスに歓声を上げ秋満喫の一日を終えた。
(O)
- 日米合同軍事演習反対 11.22あいば野集会
- 滋賀県湖西の陸上自衛隊あいば野演習場で11月下旬から12月上旬まで9回目の日米合同軍事演習が2年9カ月ぶりに実施されることに対して、憲法を生かす会滋賀などでつくる市民団体「あいば野に平和を!近畿ネットワーク」と平和フォーラム関西が共催で「日米合同軍事演習反対11・22あいば野集会」を開く。
●日時 11月22日(土)13時45分〜15時15分
●場所 滋賀県高島市今津町・橘公園(JR近江今津駅から徒歩3分)
●主催 平和フォーラム関西ブロック、あいば野に平和を!近畿ネットワーク
●内容 趙博ミニコンサート、反対集会 集会後は今津駅駅までデモ
|