「新社会兵庫」 12月9日号
- 全国初の制定へ 公契約条例案提案 市会3会派
- 「人間を入札するな」と今年3月、尼崎市の住民票入力業務に従事する5人の派遣労働者が競争入札に反対し、安定雇用を求めて無期限ストに立ち上がった闘いは、臨時職員での直接雇用でひとまずは結着したが、来年4月の更新にあたっては、市側はまだ安定雇用での解決への明確な態度を示していない。こうしたなか、支援組織は臨時職員の安定的な雇用を求めて地域での宣伝行動に取り組んだ。一方、市が外部委託をする際の、法を上回る最低賃金を独自に条例で定めようと、「公契約条例」の制定に向けた取り組みが市議会でも進み、民主、社民系の新風グリーンクラブ(11人)、共産党(8人)、つづき徳昭議員が所属する「虹とみどり」(3人)の3会派によって12月2日、公契約条例案が議員提案で提出された。同条例案をめぐる議会内の勢力比は、議長を除いて21対20という状態。12月議会で可決されれば全国初の公契約条例となり、今後の成り行きが注目される。
- 臨職の安定雇用求めて宣伝行動
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武庫川ユニオン尼崎市役所分会支援闘争委員会(尼崎地区労、武庫川ユニオン、自治労兵庫県本部、尼崎市職労、尼崎嘱託労組、ひょうご地域労働運動連絡会、コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの7団体が呼びかけ)は11月29日午後、尼崎市内の阪神尼崎、JR尼崎、JR立花、阪急塚口の4カ所のターミナルで総勢約100人でビラを配布しながら、「白井・尼崎市長は臨時職員の安定雇用を図れ」と訴えた。宣伝行動には武庫川ユニオン尼崎市役所分会の組合員自身も参加して、不安定な雇用状態におかれた生活や心情をマイクで訴えながら、安定雇用を求める闘いへの理解と支援を呼びかけた。
各所での約1時間あまりの宣伝行動ののち、阪神尼崎駅前に集結して集約集会が持たれた。
小西純一郎・武庫川ユニオン書記長から交渉の現状などが報告され、市役所幹部のなかでただ白井市長だけが解決に合意していない状況が伝えられるとともに、議員立法による公契約条例制定の取り組みが一歩一歩前進してきたことが明らかにされた。
酒井浩二・尼崎地区労議長、小島修二・自治労県本部委員長からもこの闘いの意義をそれぞれに訴えるあいさつが行われ、勝利するまで闘おうと全体で誓い合った。
- 尼崎市に公契約条例の実現をめざす議員の会
- 「尼崎市に公契約条例の実現をめざす議員の会」は11月19日、公契約条例の第2回市民説明会を開催した。10月の第1回市民説明会に素案を発表、その後寄せられた意見の紹介や手直しされた修正案を理解してもらうために開催したもの。
説明会冒頭のあいさつでは、この度起こった公設市場でのゴミの収集業務の談合事件は公契約条例ができていれば起きなかった事件で、経済的効果のみの競争入札がもたらしたもので、あらためて公契約条例の必要性が訴えられた。参加した労働組合の代表やビルメンテの事業主からも制定への期待が寄せられた。
今回の修正は、最低賃金を設定した上に行政処分で強制をしていることが尼崎市から違法性の疑いがあるとされたことで、受注者から「最低賃金法を守っているのに条例で縛られるのか」と訴えられたときに負ける可能性があるということから行なわれた。
修正内容は、行政処分を削除し、民間の契約と同じで、市と受注者が対等の関係で交わした契約に対し、契約の不履行があった場合は、当然契約解除も含めた処置が可能だとした点である。
また、議論になった点は、@最低賃金額は契約時の絶対条件なのか、総合評価方式の評価の対象なのか?A最低賃金の根拠を高卒初任給とするのか、生活保護基準に社会保険等を加えたものにするのか?(ともに時給単価は950円程度)といったところ。ともに原案通りの賛意を得ることができた。
今後の流れは、11月28日に議運に議員立法として提出、12月2日に上程された後、総務・消防委員会に付託され、12月12日の総務・消防委員会で審議される予定。2月議会への継続の可能性もあるが、12月17日の本会議最終日には賛否が明らかになる。
(尼崎市会議員・つづき 徳昭)
- 11.22 あいば野集会に600人
滋賀県高島市の陸上自衛隊あいば野演習場で11月下旬から今月17日まで、陸上自衛隊と米海兵隊の日米あわせて約500人が参加して合同演習が行われることに抗議し、「日米合同軍事演習反対11・22あいば野集会」が高島市の橘公園で開かれた。近畿各地から約600人が参加した。
2年9カ月ぶり9回目となる合同軍事演習に対し、今回、「フォーラム平和関西ブロック」と、憲法を生かす会・滋賀ら市民団体「あいば野に平和を!近畿ネットワーク」の共催が実現した。
趙博さんのミニコンサートで始まった集会は、両団体からの主催者あいさつの後、各地・各団体から決意表明が続いた。
兵庫からは「平和のための市民行動」を代表して原和美さんがあいさつ。先般のミサイル迎撃実験失敗で約60数億円がムダに使われたことをとらえ、「こんな 税金の使い道は許さない。政治を変えよう」と訴えた。
あいば野演習場には来年2月を目途に新型ミサイルPAC3が配備されようとしている。
集会後、参加者はシュプレヒコールを行いながら、近江今津駅までをデモ行進した。
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原和美選対は、解散・総選挙が先送りされるなか、宣伝活動を強めようと11月中旬以降、政治活動用のポスターの掲出に取り組んでいる。街のあちこちで原和美さんのポスターが目立ってきた。
- ひょうご地域労働運動連絡会が総会
- ひょうご地域労働運動連絡会の第5回総会が11月15日、兵庫県中央労働センターで開かれた。
地域労働運動の灯を守り発展させようと、それまでの「県内地区労交流会」などの取り組みを踏まえて04年11月に結成された同連絡会には現在、7つの地区労などの地域組織、労働組合、ひょうごユニオンなど15の組織が参加している。
総会では岡崎進代表(明石地労協人権平和センター議長)があいさつ。「いま広がっている反貧困の運動や国際的な反新自由主義のたたかいに学びながら、地域労働運動の前進を図ろう」と訴えた。つづいて黒崎隆雄事務局長(神戸地区労事務局長)が活動報告や活動の目標などを提案。ますます高まる地域労働運動の役割を強調しながら「地域労働運動の拡大を抜きに日本の労働運動の未来はない」と提起し、組織強化、「たたかう仲間の集会」などの09春闘の取り組み、労働相談活動の強化など多岐にわたる活動方針が採択された。
第2部は兵庫県パート・ユニオンネットワーク主催の講演会。「非正規労働センター、ユニオン、日本労働運動の課題」と題して、瀧井葉二・連合非正規労働センター事務局長が講演した。
- 西はりま熟年者の会
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西はりま熟年者の会(尾上勝会長)は11月16日、姫路市のイーグレひめじで、中米・カリブを取材してきた新聞記者の萩一晶さんを講師に「キューバの実像―カリブ式社会主義の現在」と題する講演会を開催した。
萩さんは、キューバの魅力的な面と解決すべき問題点について、多くの写真を示しながら具体的に説明し、参加者の関心を引きつけた。
カストロの生い立ちと革命の各段階も追いながら、現在のキューバを紹介。「白衣外交」とも言われるように、めざましい成果をあげている医療に触れて、次のようなことも紹介された。
キューバが創設したラテンアメリカ医学校(ELAM)には、98年に中米を襲ったハリケーンをきっかけに中米から約4,000人の医学生が就学、いまキューバ全土では89ヵ国からの25,000人が学び、キューバから海外へは17,000人の医師を含む32,000人が72ヵ国に送られている。また、「奇跡の手術」作戦として中南米29ヵ国で、主に貧困層の53万人(07年5月時点)に白内障の手術が施された。
こうした医療・教育に示される革命の成果面のほか、物資不足や住居・水道・交通など貧弱なインフラの実情にも触れ、今後はラウル・カストロらの手腕が試されると締めくくった。
(K)
- 「第7回韓国労働運動に学ぶ旅」報告
- 新社会党が呼びかける「第7回韓国労働運動に学ぶ青年の旅」は11月7日から10日までの4日間の日程で開催された。
兵庫の4名を含む各地から参加した訪韓団のメンバーは、7日夜には韓国の闘争現場での交流へと向かった。
翌日は民主労働党本部を訪問、党事務総長を含む役員との交流を行い、午後からの闘争現場交流では、韓国労働運動の厳しい現状にふれた。
前夜祭はソウル駅前で行われた。ステージには大型モニターが設置されスピーカー、照明などは野外コンサートのようで組合員のグループが歌と踊りで盛り上げている。会場周辺には屋台も催され、まるで「お祭り」のような盛り上がりだった。
9日の労働者大会は、ソウル市内の大学路(テハンノ)の道路上で行われ、普段は若者でにぎわう学生街も数百メートルにわたって道路が封鎖されていた。
あいにくの雨天となり、大学路で行われていた前段集会の参加者は雨ガッパを着ての結集となった。大会が始まる15時には雨は止み、3万人を超える労働者が集まって大会が開催された。会場では様々な取組みや情報を伝えるビラが配られ各地の闘争が報告された。
発言と「歌・踊り」が交互に行われ、労働者弾圧の苦しみが訴えられ、イ・ミョンバク政権打倒への決意が述べられた。
私は昨年に続いての参加だったが、当局からの弾圧がさらに厳しくなっていることを感じた。
会場周辺には手配書を持った警官が参加者の顔をにらみつけ、道路にはくまなく戦闘警察が配備されていた。
前夜祭は22時には終了。労働者大会にも民主労総の委員長は中継での参加となり、前回は行われていたデモも実施されなかった。別の集会では戦闘警察が会場を封鎖してしまい、集会自体が開催できなかったところもあり、徹底的な弾圧が行われ、前回には感じた勢いは残念ながら今回は感じることができなかった。
しかし、韓国の民衆運動は、反イ・ミョンバクの旗の下に党派や団体を越えた結集が行われていた。また、BSE問題に端を発した「キャンドル集会」のような新たな流れも起こっている。
前回は、韓国の労働運動の“激しさ”ばかりに目がいっていたが、私たちが学ぶべきことは、この“結集”にあるのではないかと思った。
(T)
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- 自治労兵庫県本部、全港湾神戸支部、ひょうごユニオンらでつくる「国鉄闘争支援兵庫県実行委員会」は、分割民営化により1047人の国鉄労働者が解雇されたJR採用差別の全面解決を求める運動を強め広げる一環として県内5カ所で連鎖集会を開く。
すでに淡路地区(3日)と但馬地区(8日)は終ったが、今後、以下の3会場で予定されている。
▼阪神地区=12月9日(火)/宝塚市西公民館3階セミナー室
▼神戸地区=12月15日(月)/兵庫県私学会館101号室
▼播磨地区=12月17日(水)/加西市役所1階多目的ホール
(時間はいずれも午後6時30分から)
連絡先は、ひょうごユニオンTEL 078-251-1172
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