「新社会兵庫」 3月10日号
ひょうご地域労働運動連絡会が春闘討論集会
 地域労働運動の強化をめざして県内の6つの地区労や有志労組などで構成する「ひょうご地域労働運動連絡会」は、春闘期の恒例の春闘討論集会を2月21日、22日の両日、神戸市北区のみのたにグリーンスポーツホテルで開き、講演に学ぶとともに、分散会などで春闘方針の討議を深めた。

04年11月に出発した「ひょうご地域労働運動連絡会」は5回目となる春闘討論集会を開いた=2月21日、神戸市北区  岡崎進議長(明石地労協人権平和センター議長)が冒頭、あいさつし、「底なしの雇用破壊の中での09春闘」としながらも、世界の労働運動の反撃にも注目しながら、「声をあげ、行動してこの情勢に立ち向かおう。労働組合をつくってがんばる以外に生活防衛の道はない」と呼びかけた。
 講演では、「グローバル恐慌下の09春闘の課題と闘い」と題して、要宏輝さん(元全国金属大阪地本書記長・前連合大阪中小企業労働運動センター所長)の豊富な運動経験にもとづく今春闘への提起を聴いた。
 その後、黒崎隆雄事務局長(神戸地区労事務局長)が討議資料の説明を行いながら09春闘への提起を行なった。日比谷公園での「年越し派遣村」が非正規労働の矛盾を目に見える形で社会問題化させ、それによって政府を動かしたことをとらえ、「運動がひとつの場に集まることによって、問題を可視化させ、世論を作り、政治を動かした」として、09春闘の課題の一つに「兵庫にも派遣村を!」の意思結集をあげた。まずは、相談窓口を拡充しながら、空白地域でのユニオン結成、さらには労働組合共闘や市民団体、議員などとの連携で相談のネットワークづくりを図ろうというもの。
 集会では、各地からのたたかいの報告として、尼崎地区労、全港湾、化学関連労協、神戸ワーカーズユニオン、姫路ユニオン、但馬ユニオン準備会から発言があった。
 2日目は、3つのグループに分かれて分散会。@春闘期の各労組・地域の取り組み、A組合員が集まる場づくりとみんなで取り組む課題、B兵庫の派遣村≠テくりにどう取り組むかなどを課題に討論した。
 最後は青木昭憲副議長(神戸地区労議長)がまとめを行い、2日間の交流と討論の幕を閉じた。青木議長は、「目に見える場」「集まる場」の大切さを強調。とくに地域の人たちが集まり、横につながる場を意識的に工夫してつくろうと提起。さらに、今日を労働運動の転換期という情勢ととらえ、「今こそ胸を張って労働組合を≠ニ言える情勢だ」と結んだ。

松枝書記長講師に学習・討論集会/新社会党神戸市協
「今こそ労働者・労働組合、そして新社会党の出番のときだ」と訴える松枝書記長=2月19日、神戸市勤労会館  今月末には40万人とも言われる非正規労働者の首切りや正社員のリストラという情勢のなかで、これにどう立ち向かい、反失業、反貧困≠フたたかいを構築していくのかという課題と任務を考え合おうと、新社会党神戸市協議会(原義弘議長。神戸市内8総支部で構成)は県本部との共催で2月19日、党員学習・討論集会を開いた。
 集会では松枝佳宏・新社会党中央本部書記長が「世界恐慌の下での私たちの任務」と題した問題提起を行った。松枝書記長は、今回の金融危機・恐慌の本質を理論的に解きながら、労働運動の再生が急務だとして、「年越し派遣村」が示したものを明らかにし、今こそ労働者・労働組合の出番≠ナあることを強調。「世の中変える」という方向性と力の拡大こそ鍵だと結び、「100年に1度の危機」をチャンスに変えようと訴えた。
 その後、県本部で立ち上げた「反失業・反貧困プロジェクト」での討議状況などについても報告がなされ、当面、3月のホットラインなどで、各地域ユニオンの取り組みを組合員として積極的に支え、担っていく輪を広げようと確認しあった。
ひげによる差別で裁判闘争
 郵便事業会社・灘支店で働く芝英機さんが、ひげを理由に経済的・精神的損害を受けたとして賠償を求めた裁判の第1回期日が2月19日、神戸地裁で開かれた。
「人権回復の闘いだ」と決意を述べる芝英機さん=2月19日  芝さんは05年、それまで勤務していた神戸貯金事務センターの統廃合によって灘郵便局郵便課に配転となったが、その際、センターの管理職から20年来のひげを剃ってから着任を、と指示された。しかし、これに従わず着任したところ、灘局では担務すべき窓口業務から外された。公社時代に策定された接遇マナーの「身だしなみ基準」で、ひげ、長髪、茶髪や白い靴下などが禁止とされ、それに反する職員は窓口や対面業務から外すとされている。
 こうした結果、業務評価が低く抑えられ、「身だしなみ基準」を満たしていないことと合わせて2年連続して人事評価では70点以下(200点満点)とされ、07年11月から職能調整額月額5400円がカットされた。芝さんは所属の労組を通じて交渉したが、ゼロ回答だったため提訴した。
 第1回期日では、原告の芝さんには「訴状の精神的被害の根拠」を、被告には「減給とその評価の根拠」を示すことが求められた。
 芝さんは、「たんにひげを認めることと賃金の回復だけではなく、裁判を通じて郵政職場の人権問題と働くものの扱われざまを問い質したい」と決意を述べている。
(S)
鉄鋼労働運動、労働者教育運動などに尽力
 新社会党兵庫県本部・前規律委員長の藤原蔓男さん(広畑支部)が2月13日朝、病気のため亡くなった。79歳だった。
藤原蔓男さん  藤原さんは1929年、現神崎郡神河町に生まれ、44年、旧国鉄に入社。52年には旧富士製鉄(現新日鉄)広畑製鉄所に入社して58年から広畑労組の執行委員を歴任、64年から66年まで同労組書記長を務めた。職場に労働組合を、と60年から職場総点検活動に取り組み、労働組合を組合員の身近なものにしようと尽力。
 また、59年、日本社会党に入党。培った豊かな理論と知識と運動経験で長年、青年活動家の育成にも精力的に関わった。69年、鉄鋼労働者協会事務局長に就任し、鉄鋼労働運動における左派の少数派運動を全国的に組織することに努めた。06年には新たに結成した「西はりま熟年者の会」の初代会長に就任、高齢者運動にも取り組んだ。
 本紙の発行にも多大な貢献をされ、「ひょうごの歴史―歩いてみたら」(第47号=96年11月26日から第113号=99年9月28日まで)、「ひょうご労働者運動物語」(第114号=99年10月12日から第170号=02年4月23日まで)、さらに「労農・合法左翼の歩み」(第153号=01年7月10日から第203号=03年10月14日まで)と、いくつもの連載を執筆いただいた。
あかし地域ユニオンが大会
 あかし地域ユニオン第11回定期大会が2月15日、明石市民会館で開かれた。36人が参加して1年間の闘いの報告・交流を行い、「闘う駆け込み寺」として本物の労働組合への飛躍に全力をあげようと確認した。
大会では自らも退職勧奨を受けている派遣会社に勤務している新入組合員からの発言もあった=2月15日、明石市民会館  中谷紀子委員長が「1年間で44件の相談があり、多くは解決したが、組合員数は増えたり減ったり。いばらの道だがこれからも頑張ろう」とあいさつ。来賓あいさつに続いて、西山和宏書記長から、学習と交流の強化、専従配置にむけた運動の拡大など、09年度の活動方針が提案された。
 その後、過労死の労災基準をはるかに上回る残業をさせておきながら、残業代を支払わず、配転・解雇した問題で法違反を認めない会社に対して提訴に踏み切った叶フーズ分会のたたかいなどが報告された。残業代未払い分約660万円(2人分)と解雇に伴う未払い賃金約1040万円の約1700万円の支払いと賦課金を請求している。2月6日には西脇労働基準監督署へも労働基準法違反で告訴した。
 永井俊作顧問(明石市議)も「憲法27条(勤労の権利)が蔑ろにされている。もっと市役所、市議会を活用してほしい」と連帯のあいさつ。
 今大会で中谷委員長と西山書記長とが交代して西山委員長・中谷書記長に替わった。
(T)
はりまユニオンが大会
 はりまユニオンの第8回定期大会が2月22日、加古川勤労会館で開催された。
三菱重工・圓山さんの正社員化闘争の強化を誓い合った大会=2月22日、加古川勤労会館  冒頭、藤井彰委員長が、「派遣切り問題で圓山さん(三菱重工)のたたかいがマスコミに注目されている。全国レベルの闘いに見合った組織に」とあいさつ。つづいて、来賓として県下各地の地域ユニオンがかけつけたなか、ひょうごユニオンの小西純一郎委員長から「はりまユニオンの飛躍に期待する」と力強いあいさつを受けた。
 総会では、塩谷明書記長から「運動の大きさと運営の問題が課題。社会的運動の総括が必要だ」、「楽しく自発的に支えあうスタンスでの運動を」との提起があった。
 また、新年度も派遣切り問題を軸に闘うことを確認し、@闘争資金(弁護士費用)、貸付制度規定、A三菱重工高砂製作所の圓山さんの正社員化闘争を支援し、実現させる会(仮称)の設立などが提起された。
 委員長には横山良介さんが新しく就任した。
 総会終了後の参加者交流会では、ユニオン運動の課題や、各人が所属する会社の理不尽な扱いなどが報告され、単組の組合運動を越えた労働者の社会的結びつきの必要性が確認された。
(K)
国鉄闘争 鉄建公団訴訟
 国鉄闘争支援実行委員会(自治労兵庫県本部、ひょうごユニオンなど)は、「首切り自由の社会を許すな!JR採用差別事件早期解決をめざす連鎖座り込み行動」を、3月23日からの4日間、県下4カ所で順次行う。間近とされる鉄建公団訴訟控訴審の判決を前に、国鉄闘争勝利へアピール行動を強める。
 また、「派遣切り」問題をはじめとした労働相談の窓口も併設する予定だ。
◎23日(月)=阪神尼崎駅北
◎24日(火)=JR三ノ宮駅南
◎26日(木)=JR明石駅南
◎27日(金)=JR加古川駅南
時間はいずれも午後1時〜午後7時。
インフォメーション
派遣切り許せない 広がる怒り労働組合へ
2009兵庫たたかう仲間の集会
  • と き:3月14日(土) 午後1時30分〜4時30分
  • ところ:神戸中央港湾労働者福祉センター
       (神戸市中央区新港町・みなと病院西隣)
    ※集会後デモ行進
    連絡先=集会実行委員会 TEL 078-251-1172(ひょうごユニオン内)