「新社会兵庫」 4月28日号
新社会党兵庫県本部が大会開く
 新社会党兵庫県本部(原和美委員長)は4月12日、第14回定期大会を神戸市勤労会館で開き、前大会からちょうど1年間の活動を総括するとともに、当面する総選挙で兵庫1区・原和美勝利に向けた態勢強化などを含む09年度の活動方針などを決めた。

2ケタの新入党員を迎えて
 大会の冒頭、原委員長があいさつし、党員拡大の成果として県本部主催の「新入党員・党友歓迎交流集会」を大会前夜に持ったことに触れ、15名が今年新たに党に加わったことを報告した。
情勢を反映して地域ユニオン運動に関わる発言が目立った新社会党県本部大会=4月12日、神戸市内  大会の主要な課題として提起されたのは、@深刻な不況の中での雇用破壊、生活破壊に対して地域ユニオンなどはどう立ち向かい、党はそれらにどう関わってきたのか、A党員・機関紙拡大など党建設の課題での実際の努力や成果、B兵庫1区での総選挙準備における奮闘や今後の活動の前進にとっての課題――これらを集約し、明らかにすることであった。
 14人の代議員からこれらの課題に沿って発言が行なわれた。発言の特徴の一つは、今日の情勢を反映して、地域ユニオンの闘いや活動にかかわる発言が全体の約3分の2を占めたことだ。たんばユニオンの結成をはじめ、党の総支部が地域で、非正規労働者の立ち上がりを受け止め、地域ユニオン運動の支援を広げざるをえない情勢であることが改めて浮かび上がった。また、ユニオンへの相談内容からも労働運動として貧困問題を避けては通れず、正面から向き合うべき課題であることも示された。
 新たに入党した20代の党員からは、入党の動機やこれからは若い仲間との橋渡し役を担いたいなどの決意も表明された。素直な問題意識は新鮮で、組織全体に刺激を与える役割を十分に果たすことが感じられた。
 また、機関紙拡大の取り組みでは、自宅の前の人や事務所前の居酒屋など、とにかく身近なところに思い切って購読をお願いしてみたら、快く応じてくれたという報告もあり、会場を感動させた。
 提案された議案はすべて原案通り可決された。  新しく選出された3役は、委員長=原和美/副委員長=粟原富夫、上野恵司、永井俊作/書記長=鍋島浩一/書記次長=中村伸夫(全員再)。

原選対 5月中旬に全戸配布
原和美さん  5月下旬、もしくは6月の国会解散・総選挙の可能性をもはらむ政局のなか、「原和美を国会に送る会」(原選対)は5月16日、17日の両日、支援の労組や団体などの協力も得て、第3弾の全戸配布行動に取り組む。
 その前段には新社会党が、県内や他府県からの支援の結集を図りながら、16日午前10時30分から神戸市灘区の六甲道勤労市民センターで決起集会を開く。
新社会党推薦 つづき徳昭さん2期目へ全力
 任期満了に伴い、5月31日告示、6月7日投票で行なわれる尼崎市議会議員選挙(定数44)で、つづき徳昭さん(現)が2期目をめざして新社会党の推薦で立候補する。
つづき徳昭さん  つづきさんは、2度目の挑戦となった前回05年の選挙で初当選。尼崎を市民の声が届くまちに、と地域の課題に取り組む一方、武庫川ユニオンの運動など非正規労働者の雇用安定の闘いの支援にも力を注いできた。とくに、一昨年から、自治体がワーキング・プアをつくってはならないと、成立すれば全国初となる公契約条例の制定に向けた取り組みに全力をあげ、議員提案した同条例案づくりに議員内でも中心的な役割を果たしてきた。いま、同条例案は継続審議になっているが、なんとしても議席を維持し、成立を実現させたいと決意を強めている。
 今回から定数が1減となり、厳しい選挙戦が予想されるが、同陣営は議席維持に支援の強化を呼びかけている。
つづき徳昭(都築のりあき)/1953年2月高知県長岡郡大豊町生まれ。高知県立高知東工業高校機械科を卒業して住友精密工業に入社。日本社会党に入党し、新社会党尼崎総支部結成に参画。現在、同総支部副委員長、「みちと環境の会」運営委員。元武庫地区小・中学校連合育友会会長。
憲法を生かす須磨区の会が「学習と交流のつどい」開催
労働運動に長く携わった豊富な経験をもとに分かりやすく講演された柳田勘次さん=4月11日、神戸市須磨区内  「憲法を生かす須磨区の会」主催の「学習と交流のつどい」が11日午後、須磨区の横尾集会所で開催され33人が参加した。
 講師は、同会の世話人でもある友が丘在住の柳田勘次さん。「憲法・労働法と暮らしの関係について」と題したA4判10ページの原稿が参加者に配布された。
 「現在のように権利を奪われた原因となった弱さを見つけて、強さに変えるための自発的活動が必要である」「若いときに争議でロックアウト中の会社の門を壊して食堂を占拠したとき、全員が逮捕されたが間もなく釈放された。器物損壊罪にも問われなかったのは労使の力関係が拮抗していたからだ」「憲法や労働法に規定されている諸権利は、それを生かす不断の努力がないと時効と同じでなくなってしまう」などと、かつての総評・全金兵庫地本の書記長、委員長時代などの体験に基づいた大変分かりやすい講演であった。
 さらに柳田さんは、非正規問題の解決が戦略的課題となったことを指摘し、「日本における非正規労働者の歴史的経過」と「欧米諸国との比較」も解明。「暮らしのなかにある差別意識をなくすこと」が大切であること、そのため「同一労働同一賃金」という正しい賃金思想と平等意識をもつ学習の必要性を強調した。
 また、日本では「横暴」など「横」が悪い意味で使われていることや、「自己責任」という言葉は「個人は自己の法律上の過失ある行為についてのみ責任を負う」という法律用語で、去年『広辞苑』の改訂版が出るまで辞書になかったことなど興味深いことも指摘され、多くの参加者が改めて納得する有意義なつどいとなった。 
(S)
JR尼崎事故から4年 尼崎で集会と追悼
 05年4月25日に起こったJR宝塚線の大事故から4年。事故を風化させず、被害者の立場に立った補償と責任をJR西日本に求めて、そして、2度とこのような悲劇を起こさせないためにと、「『儲けのためには何でもあり』そんな社会を変えよう!ノーモアJR尼崎事故!生命と安全を守れ!4・12集会」と名づけられた集会が12日、尼崎市・小田公民館で開かれ、約130人が集まった。主催は関西各地の国鉄闘争支援の共闘組織で構成された実行委員会。
集会後は事故現場まで追悼デモを行い犠牲者に献花した=4月12日、尼崎市内  集会ではまず、地元の「兵庫県国労闘争団を守る会」代表の松枝佳宏さんが主催者を代表してあいさつし、集会の目的や意義を訴えた。
 この後、「株主市民の会」から6月に控えた株主総会の取り組みの報告がされ、国労組合員からはJR内の安全問題、事故後も続く人減らし合理化の実態が告発された。 
 さらにこの日は、遺族らでつくる「4・25ネットワーク」の藤崎光子さんが発言。娘を亡くしたことによる遺族の悲しみが述べられるとともに、事故の責任はすべてJRにあると言いながら安全対策には不備はなかったと言い張るJR西日本に対し、穏やかな口調ながら怒りに満ち溢れた発言が行なわれた。
 この後、鉄建公団訴訟原告団事務局長の佐久間誠さんが控訴審判決の解説と今後の闘いについて提起。さらに、武庫川ユニオン尼崎市役所分会の直接雇用を勝ち取った闘いの報告を小西純一郎同ユニオン書記長が、松下PDP社の偽装請負・不当解雇撤回闘争の報告を吉岡力さんが行なった。
 集会後、会場から事故現場まで追悼デモを行い、事故現場で犠牲者に献花して行動を終えた。
(O)
金融危機、資本主義のゆくえを考える
難しいテーマをよりわかりやすく解説しようと講演にも熱がこもる本山美彦さん=4月4日、神戸市内 「本山美彦さん連続講演会」が始まった。岩波新書『金融権力』などの著者で国際経済学者の本山美彦さん(京都大学名誉教授)を講師に、「アメリカ型金融システムはなぜ崩壊したのか?資本主義はどこへいくのか?」をしっかり学ぼうと、3回連続講座のうち第1回が4月4日、神戸市の兵庫勤労市民センターで開かれた。約50人が受講した。講演会は「憲法の改悪に反対する元教職員ひょうごネットワーク」と「9プラス25改憲阻止市民の会」が主催。
 第1回講座は「金融危機を『資本主義の歴史』から見る」がテーマ。本山さんは、こうしたテーマを分かりやすく解説するとともに、オバマ新政権についても言及、本格的な恐慌へとつき進んでいると、その経済政策の危険性を指摘した。
 第2回は4月26日、第3回は5月30日に「金融危機のあとに―『資本主義のゆくえ』」をテーマに同会場で開かれる。
神戸文学館が企画展を開催中
 神戸市灘区の王子動物園西隣の神戸文学館では、3月17日から6月5日までの期間の企画展として、「空襲と文学・神戸」が開催されている。
 1945年2月から8月、神戸は空襲により市街地の大半が焦土と化し、非戦闘員である多くの市民が犠牲になった。亡くなった人は8841人とも言われている(確定的な記録はない)。3月17日は主には市の西部が、6月5日は市の東部が大空襲に遭った日だ。
企画展のコーナーには神戸空襲を描いた作品や写真パネルが展示されている  「それから64年、今もこの同じ世界で都市への無差別爆撃が続いています」とチラシには記され、展示室入り口のパネルでは内橋克人氏(経済評論家)がこの企画展によせて「いま、…『戦争を知らない軍国少年』らが増殖する。戦争の何たるかも知らぬ者が何を夢みてのことであろうか?」と述べている。
 設けられた企画コーナーには、野坂昭如『火垂るの墓』、妹尾河童『少年H』をはじめ、陳舜臣、大岡昇平、手塚治虫、山田風太郎など神戸空襲を描いた多くの文学作品の原稿・書籍や市民の記録、当時の写真などが展示されている。焼夷弾の実物も置かれている。
 神戸文学館(TEL 078-882-2028)の開館時間は平日10時〜18時、土・日・祝日9時〜17時。毎週水曜日休館(休日の場合はその翌日)。入場無料。主催/神戸文学館、神戸新聞社、協力/神戸空襲を記録する会、兵庫の「語りつごう戦争」展の会
インフォメーション
■憲法施行62年 5.3兵庫憲法集会
  • と き:5月3日(日)13時30分〜16時30分
  • ところ:兵庫県私学会館4F大ホール(元町駅・北へ5分)
  • 講 演: 松元剛さん(琉球新報記者)
    「沖縄から平和を考える−米軍再編と平和憲法」
  • ゲスト はるまきちまき(うた)
  • 参加カンパ: 500円
  • 連絡先:憲法・兵庫会議 TEL 078-335-1182