「新社会兵庫」 6月9日号
結成10周年を迎えたひょうご労働安全衛生センター
 今年で結成10周年を迎えた「ひょうご労働安全衛生センター」の第4回通常総会が5月30日、神戸市勤労会館で開かれた。06年にNPO法人になってからは4回目の総会。同センターはこの間、アスベスト、過労死、メンタルヘルスを活動の3本柱に据えて取り組みを進めてきたが、とくにアスベスト問題ではマスコミなどからも注目を集める大きな成果を上げている。総会でもアスベスト被害をめぐる裁判を通じた具体的な報告などがつづき、労働安全衛生センターの役割の重要性をあらためてつき出した。

総会で活動強化を確認
スライドを使いながら活動報告や方針提案を行う西山和宏事務局長=5月30日、神戸市勤労会館  総会の冒頭、労働災害などで亡くなられた人々に黙とうをささげたあと、神田雅之理事長(運営委員会代表)が、結成前からの経過をも振り返りながら「今後、事務局体制を強化してセンターの役割をしっかりと果たしていきたい」とあいさつ。来賓あいさつにつづき、西山和宏・運営委員会事務局長が、スライドを使って労働災害の現状やセンターの活動などについて解説しながら、活動報告や活動方針の提案を行なった。方針では、引きつづきアスベスト、過労死、メンタルヘルスへの取り組みを軸にしながら、被害者・被災者の救済、行政機関への政策提言、情報発信、活動交流・相談活動などを強めていくとした。
 活動報告のなかで特徴的だったのが、アスベスト被害などでの行政訴訟や損賠訴訟の取り組み。石綿肺がんでの不支給をめぐっていま2つの行政訴訟が進行中だ。JR尼崎列車脱線事故で患者の救護を担当した看護師のPTSDをめぐる訴訟もある。いずれも不支給処分・決定の取り消しを求める裁判だが、認定のあり方や認定基準などが争われている。さらに、同センターが支援してきた、旧国鉄のアスベスト被害への企業補償を求める「桑名裁判」は完全勝利の内容で和解が成立した。
 また、昨年度はパンフレット『震災とアスベスト』を発行したが、今年はパワーハラスメントに関するパンフレットを近々に発行する運びであることも報告された。
 提案後、報告を補強するような内容で7人から具体的な活動報告や実態報告など活発な発言が続き、提案された議案はすべて採択された。
 第2部は記念講演。「過労死、過労自殺問題にどう取り組むか」と題して、過労死弁護団全国連絡会代表委員の松丸正弁護士が講演した。
三菱重工の請負労働者 圓山さん正社員化実現へ
 働く者の使い捨ては許さないと、「圓山さんの正社員化闘争を支援し、実現する会」の結成集会が5月28日、加古川市立勤労会館で開かれ、各地から約50人が参加した。
家族のために安心して働けるようになりたいだけ」と裁判闘争に踏み切った圓山浩典さんが決意を表明=5月28日、加古川市勤労会館  約8年半にわたって三菱重工高砂製作所で請負や派遣の労働者として働き続けてきた圓山浩典さんが「09年問題」に直面、働き出した00年5月から偽装請負の状態にあり、すでに黙示の雇用契約が成立しているとして、三菱重工の正社員としての地位確認を求めて今年1月、神戸地裁姫路支部に提訴した。これを受け、圓山さんの所属するはりまユニオン(横山良介委員長)が「支援する会」の結成を呼びかけていた。
 結成集会では、裁判闘争支援のための傍聴体制の強化をはじめ、会員拡大や支援を広げるための活動方針を確認するとともに、会の世話人会代表に大西隆志・加古川市職労委員長を選出するなど役員体制も決めた。
 圓山さんは、支援への感謝を述べながら、「勝利するまでは最高裁まで闘う」と力強く決意表明。
 その後、裁判の代理人である上原康夫弁護士が「派遣切りの中での圓山裁判の意義と課題」と題して記念講演を行った。
新型インフルエンザによる雇用問題で
原和美県本部委員長(左端)を先頭に兵庫労働局を訪ねて厚生労働大臣宛ての要望を説明=5月18日、神戸市内  新型インフルエンザの国内感染者の広がりが明らかになり、兵庫県ではほぼ一斉の休校・休園措置に入った5月18日、新社会党は原和美委員長や神戸市議らが兵庫労働局を訪ね、舛添要一厚労相に対して「新型インフルエンザ対策に関わる雇用問題についての要望書」を提出した。
 新社会党は、深刻化する不況のもとで、今回の学校・保育園や福祉施設などの休校・休園・休止のために休まざるを得なくなった保護者らの雇用への影響を重視し、「雇用調整助成金等の適用範囲の拡大や手続きの簡素化」「便乗解雇・雇い止めが起きないよう事業者への強力な指導」などを要望した。要請行動には、あわはら富夫、小林るみ子両神戸市議、井上力県政対策委員(元神戸市議)らが同行した。
 これへの回答が5月29日、兵庫労働局で行なわれたが、現行制度の枠を越えるものはなかった。
I(アイ)女性会議県本部が大会
来賓として参加した原和美さんが総選挙の決意を語った=5月17日、神戸市内  T(アイ)女性会議兵庫県本部は第7回定期大会を5月17日、神戸市勤労会館で開催した。
 今大会は新型インフルエンザ騒動の渦中で、学校、福祉職場の会員は急に会議が入って参加できず、また着けたくもないマスクをしてと、いつもと異なる雰囲気だった。
 加納花枝議長は、「新型インフルエンザ騒動で大変ですが、職場で困らないよう正しい情報を得て、無理をしないで働きたいものです」と前置きし、「ゆっくり老後を迎えられるように若い人も希望の持てる社会をめざし、女性の立場で運動を続けていこう」と訴えた。
 来賓の原和美・新社会党兵庫県本部委員長は、「麻生さんのおかげ≠ナ選挙までの、活動できる時間を長くもらったと思っています。最初は、一度民主党にさせてみたら良いとの意見が多かったが、小沢問題で『やっぱり民主も自民と一緒や』と支持が戻ってきています」と話した。原和美さんの言葉に感銘を受け、涙ぐんでいる会員もみられた。
 討論の中では、「これまで続けてきた平和の宣伝行動をもっと効果的にできるようにしよう」「不登校の子をもつ親の会のように、介護者の会をつくろう」などの意見が出された。
(Y)
新社会党と市民のキューバ訪問団 4.27〜5.5
 5月1日、この日はキューバ訪問の最大イベント、革命50周年メーデーに参加する。
 ホテルはハバナ市内の北西にあり、メキシコ湾寄りに位置する。会場の革命広場は市中央にあり、ホテルと広場の間はバスで30分の所にある。
壁一面にゲバラの顔が描かれたビルもある革命広場を35万人がパレードした革命50周年メーデー  午前5時45分、ホテルを出発。車中で弁当を食べ、バスが会場近くに達したと思った頃、大人数の幾つものグループが歩道をはみだし、旗やプラカードを持ち、歌を謳い、笛を吹き行進をしている。夜明け前から祭気分である。
 私たちは広場の東側より、未だ夜の明けやらぬ午前6時20分、会場に到着した。広場の北側に高さ100mの塔、その下にキューバ独立戦の父ホセ・マルテイが、高さ30m程の、立膝している白亜の像で建っている。8時、その台座の最上段より、メーデー開催が宣言された。向かいの7階建てビルの壁一面に、大きくゲバラの顔が描かれ、並んでキューバ国旗が垂れていた。同じく広場南側に赤い服装の楽団、青と白い服装の合唱団が、国旗を模って演奏を繰り返している。
 広場はマルテイ像と楽団の間が約300mあり、パレードはその間の道路を西から東に進んでいく。カーニバルの衣装をした一団、高校生らしい制服姿、仮装等思い思いで、プラカード、旗を持って進んで行く。約35万人と説明を受けた参加者、会場の大きさは、今までに参加した全集会を合わせても足りない。2時間の見物に終わったが、共に手を繋ぎ、肩を組んでの行進が望まれた。最後はインターナショナルが流れ、各国の参加者が歌っていた。

国民のゲバラへの敬意を実感
 5月2日、ハバナからサンタクララに、往復750qのドライブをする。サンタクララはゲバラの指揮するゲリラ隊が、キューバ革命の勝利を決定づけた街である。そこにはゲバラ記念館がある。日本と同じ島国ながら、大陸的な広々したサトウキビ畑、牛馬が放牧されている草原が続いていた。
ゲバラ記念館の上部には高さ20mはある、銃を持つゲバラの像が建てられている  道中、ガイドのスサナさんの一般的な話があった。革命後、農地改革が行われ、土地を耕さない者は土地を持てない。農業は、@自営農業(税金を納める)A農業協同組合(組合員で構成され、利益管理で運営)B国営農業、に分類される。認められている私企業は、@従業員12人以下のレストラン等Aトラック等を自前で所有する個人運送業Bフリーマーケットの露天商等あり、各自納税をしている(一般国民は税の徴収がない)。
 交通網が脆弱である。鉄道・道路はあるが、東欧社会主義国の崩壊後、メンテ用部品が輸入できない。バス等車両が不足している。人はいつ来るか分からないバスか、ヒッチハイクで移動する。
 ゲバラが銃を片手に山中を行軍している、高さ20mもあろう歩行姿の像が建っている。記念館は像の土台部に設けている。彼の尊厳に敬意を表し、カメラ・電子機器の持ち込み禁止。メモリアルホールに、ボリビアで亡くなった同志と共に葬られている。展示室には、数少ない遺品―銃やラジオと、アルゼンチン時代から「別れの手紙」までの写真とコピーが並べられている。それらの展示物から、今春見た2部作映画のシーンが思い出された。ゲバラが偉業をなし、すべての国民から崇拝を受けている様を目の当たりにした。
菅沼祥三
インフォメーション
■ひがしなだ 原和美と音楽の集い
  • と き:7月5日(日)14時〜
  • ところ:御影公会堂大ホール

    T部 トークと歌声ステージ

  • 原和美さん
  • 本山美彦さん 原和美後援会代表(京都大学名誉教授)
  • 一心バンド 懐かしのポップスを一緒に歌おう

    U部 ほろ酔いステージ

  • 上田由美(ピアノ)&宗川信(ベース)ジャズコンサート
  • 参加費無料 ワンドリンク 500円
  • 主催:実行委員会