「新社会兵庫」 6月23日号
支持拡大に大きな手応え
 国会解散の時期が定まらないまでも、必ず秋までには行なわれる総選挙に向け、兵庫1区に立候補を予定する原和美陣営は、本格的な「臨戦態勢」の構築へ後援会活動の強化などを図っている。

社民党との合同演説会で服部良一さんらと共に訴える原和美さん=6月13日、元町・大丸前  昨年の秋から総選挙への準備を進めている原和美さんへの支持が目に見えて広がっている。
 駅前での原和美さんの演説に接し、ぜひ応援をしたいと申し出てくれる人も少なくない。そんな一人がジャズピアニストの上田由美さん。彼女の暖かいサポートの申し出によって、7月5日には「原和美と音楽の集い」が御影公会堂で開かれることになった。
 一方、原和美後援会の体制強化の動きもすすみ、後援会長には岩波新書『金融権力』の著者などとしても有名な国際経済学者の本山美彦さん(京都大学名誉教授)がこのほど就任され、選対活動と連携しながら後援会活動も強められていく。本山さんと原さんの直接の出会いも駅頭演説の場だ。
 いま、原和美後援会主催のイベントの企画が進行中で、新型インフルエンザの感染予防をめぐって問題が浮かび上がった危機管理体制とのリンク問題に焦点を当てながら「騒動」を検証しようとするシンポジウムが7月25日に予定されている。

尼崎市議選 前回から239票伸ばす
 任期満了に伴う尼崎市議会議員選挙(定数44)は6月7日投開票で行なわれ、新社会党推薦で現職のつづき(都築)徳昭さん(56歳)は、前回から239票増の2690票を獲得、36位で再選を果たした。
つづき徳昭さん  選挙は44議席をめざして59人が立候補する激戦。つづきさんは、自らが中心となって議員提案で全国初の実現へもう一歩のところまで迫りながら選挙前の市議会で否決された公契約条例制定への再挑戦や住民主体のまちづくりなどを訴え、当選順位も上げた。
 当日有権者数は、37万4957人。投票率は47.34%で、過去最低だった前回をさら1.11ポイントを下回った。
 当選者の内訳は、現職33人、新人11人。党派別では、自民3、民主2、公明9、共産7、社民3、無所属20となった。
旧国鉄に石綿被害補償求めた「桑名裁判」
 旧国鉄鷹取工場に勤務しアスベストに曝露、中皮腫で亡くなった元JR社員の桑名義治さんの妻美恵子さんが旧国鉄(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)に損害賠償を求めた訴訟が今年3月、神戸地裁で勝利和解した。これを受け、裁判を支えてきた「桑名裁判・旧国鉄におけるアスベスト被害者を支援する会」の臨時総会と勝利報告集会が6月7日、神戸市垂水区の舞子ビラで開かれた。
ひき続き石綿被害への取り組みを誓って記念撮影=6月7日、舞子ビラ  臨時総会では、大西代表世話人が「神奈川と兵庫の勝利を受け、引き続き被害者のために旧国鉄や政府の責任追及をしていきたい」とあいさつ。位田弁護団長からは「和解内容の一つの周知活動の不十分さについて不満がある。和解は新たな闘いの始まりと位置づけたい」とエールが送られた。
 今後は会の名称を「旧国鉄におけるアスベスト被害者を支援する会」と改め、広がりをみせる(機構のHPでは6月時点で248名が死亡)アスベスト被害に対し、@被害者の掘り起こしと業務災害等の認定に向けた支援活動A旧国鉄におけるアスベスト使用作業・状況などを記録する活動B公正な補償を求める活動の3点を強化する方針が提案され、決定された。
 100名を超える人々が参加した報告集会では、自治労、全港湾、国労本部、証言に立った元同僚などから連帯のあいさつが続いたあと、最後に原告の桑名美恵子さんがお礼のあいさつ。「夫は業務災害認定をされたが、国鉄には上積み補償がなく、主人ひとりの問題ではないと提訴、和解で勝利することができた。補償と救済で夫は報われた。これも支援あってのことで、一人ひとりにお礼を申し上げたい。今後も一人でも多くの人が救済されることを願っている」と述べた。
(国労・平田)
―震災・戦争を考える一つの視座として―
有事法制に反対するネットワーク東播磨
 イラク戦争反対の行動を契機にして03年5月に発足、以降、継続して活動を積み重ねてきた「有事法制に反対するネットワーク東播磨」は6月7日、第6回総会を加古川勤労会館で開いた。
結成から6周年となる第6回総会を開いた「ネットワーク東播磨」=6月7日、加古川市内  今回は笠原一人氏(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科助教)から「記憶と表現をめぐって―震災・戦争から考える―」という講演を受けた。これまでは憲法やイラク戦争に直接関わる講演などが企画されてきたが、それらとは少し趣を異にするものであった。
 笠原氏によれば、従来の記憶の表現は、出来事の当事者と非当事者との間に断絶を生むものが多く、それでは「記憶は伝わらず、多様であるはずの可能性が排除され、その意味が限定されてしまう」のである。つまり、それでは戦争であれ、震災であれ、記憶は正しく伝えられないということだ。そのような悪しき例として02年に神戸にオープンした「人と防災未来センター」を挙げた。
 「ネットワーク東播磨」は毎年、原爆展、南京大虐殺展、平和のための戦争展などを開催し、戦争の悲惨さ、無意味さを万人に伝えるよう努力してきたし、各地でも同様の活動が展開されてきた。しかし、その取り組みで「正しく記憶を伝えてきたかどうか」を厳しく検証する必要性があることを、同氏は私たちに突きつけたのである。なぜなら、展示会に足を運んだ人々が「自分の問題として主体的に関わってはじめて、記憶が継承されたといえる」からである。その意味で傾聴に値する内容だった(同氏の考え方は『記憶表現論』=昭和堂09年3月刊=に詳しい)。
(加古川M・H)
中央区で憲法を学ぶ会
上脇博之教授の講演に学んだ=6月5日、神戸市内  日本国憲法や改憲の動きなどについて2カ月に1回のペースで学習会を重ねてきた「中央区で憲法を学ぶ会」の第27回学習会が5日、ろっこう医療生協・東雲診療所の会議室で開かれた。
 解散・総選挙の動きのなかで昨秋から休止状態になっていた学習会が久しぶりに再開されたもので、上脇博之・神戸学院大学法科大学院教授を講師に招いて、「憲法問題の論点整理と改憲への動き」と題する講演を受けた。
 上脇さんは、憲法9条の本来的な立場の解説から始まって、近年の改憲論の流れや目的、それに関わるアメリカや財界の要求などにも言及。さらに、最近の海賊対処法案や憲法審査会規程などをめぐる攻防にも触れながら、改憲の動きの特徴をていねいに追い、憲法問題の論点を整理した。
 また、今後の護憲運動のあり方についても提起、今日的な課題として9条護憲だけでなく、社会権を守る憲法闘争の重要性について述べた。
小説『少年H』ゆかりの地などを歩く 神戸空襲を記録する会
 神戸空襲の傷跡などを歩いてたどる「第11回戦跡ウォーク」が7日、須磨区のJR鷹取駅前を出発点に開かれ、約4キロの行程を歩いた。「神戸空襲を記録する会」(中田政子代表)が1999年から毎年開催しているもので、今回は過去最高の220人が参加。空襲体験者や田辺眞人・園田学園女子大学教授の郷土の歴史の話なども聞いた。
過去最高の220人となった参加者は「妹尾少年」らが遊んだ満福寺へ  42年から45年までの間に神戸空襲で8800人以上が命を失ったと言われている。とくに3月17日と6月5日の大空襲の被害が甚大で、「ウォーク」は6月5日の前後に行なわれてきた。
 今回は、戦時中の神戸を舞台にした小説『少年H』ゆかりの地として、作者の妹尾河童氏の実家があった場所や幼い頃よく遊び、戦災にも遭った満福寺などを訪ね、同級生が当時の様子を語った。妹尾氏からは「一緒に歩けなくて残念。悲惨な戦争の記憶を風化させないようにがんばろう」とメッセージが寄せられ、同氏の実妹も参加あい一緒に歩いた。
浄徳寺の境内には空襲による大きな傷を受けながらも生き残っているクスノキなど4本の樹木があり、この日、宇賀住職はこれらを「不戦の木」と名付けることを表明した=6月7日、須磨区内  旧国鉄鷹取工場跡のJR鷹取北公園では、戦時中、工場をねらって模擬原爆が落とされ、この訓練で400人以上が亡くなったことを中田代表が説明した。
 最後に訪れた浄徳寺も空襲を受けた寺。空襲を受けたクスノキなど4本の樹がいまなお境内に残り、生きている。宇賀芳樹住職は、「今日からこれらの樹を『不戦の木』と命名したい」と提案、「戦争は人災だから止められる。止めなければならない」と訴えた。
姫路ユニオンが大会
 姫路ユニオンの第12回定期大会が6日、姫路市市民会館で開かれた。
 当日、全国コミュニティユニオン、ひょうごユニオン、県内の他の5つの地域ユニオンから力強い祝辞やメッセージが贈られ、連帯の絆をいっそう強めた。
一人ひとりが自己紹介をかねて闘争報告=6月6日、姫路市内  世界的大不況の中で、姫路ユニオンには昨年末から労働相談が急増。1月から4月末までの4ヵ月間で昨年1年間の相談件数を上回った。これに伴い、組合員数も3倍強に増えた。組合員の急増で、「この大会で顔も名前も初めて」という仲間がでてきたため、自己紹介を兼ねた闘争報告が個々人から行なわれたが、経営側のひどい対応が際立つ凄まじい内容。大手スーパーの偽装請負、希望退職の強行による組合つぶし、偽装出向・専ら派遣の解雇、話し合いの要求に対して解雇で対抗する学校法人、契約期間途中で不況を理由に解雇された中国人実習生……。
 今年に入ってからは他にも派遣切り、残業手当未払い、一方的な突然の解雇などの問題が次から次へと出てきて、連日のように労働相談、団体交渉が繰り返されている。専従者がいないため、今後、専従体制に向けた担い手の養成とその実現、組合員のさらなる拡大による財政の確立が焦眉の課題となり、大会では財政問題の大幅な改正を今後1年間の討論課題にすることを決めた。
 また、来る総選挙では兵庫1区の原和美さんの推薦を再確認した。
 新3役は次のとおり。委員長=森山容光、副委員長=梅木百樹、片岡博幸、書記長=國土博生(いずれも留任)
(容)
新自由主義の破綻をテーマに
 現代の国際的な政治や経済の動きなど見る一つの視点を提供しようと開かれてきた「社会主義ゼミナールin近畿」が、今年は7月18日(土)午後6時15分から大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5階)で開かれる(資料代1000円)。
 今回のテーマは「新自由主義の破綻と『対抗社会』の構想」で、神戸大学発達科学部大学院准教授の岩佐卓也さんが講演する。
 主催する実行委員会は、「新自由主義の破綻が、世界同時不況、貧困と格差の拡大、環境破壊として世界中であらわになっている。しかし、このままで資本主義が自動崩壊するものでもない。いま、新自由主義に代わるべき『新しい対抗社会』の構想を模索しながら、グローバル巨大資本の横暴と闘う、国際的な連帯、労働者や民衆の大衆的な運動が求められている」とゼミナールへの参加を呼びかけている。
 問い合わせ先=近畿社会主義ゼミナール実行委員会 TEL 06-6353-3072。
  • 7月18日(土)18時15分
  • 大阪市立総合生涯学習センター
  • 県下14会場で 7.1〜7.23
     労働大学まなぶ友の会兵庫県協議会(寺下幸男会長)は、「第41次まなぶ講演会」を7月1日から23日までの間、県内14会場で開催する。
     テーマは、「人間らしく働きつづけ、生きつづけるために」。「100年に1度の危機」と言われる世界同時不況にあって、働く者が置かれている現状、それが生み出される社会のしくみなどを学び、自分たちは何をすべきかを考え合おうと開かれる。
     新社会党兵庫県本部、I(アイ)女性会議兵庫県本部、社青同兵庫地区本部が後援している。
     開催要項は以下の通り(開催日=開催地区/会場/講師の順)。時間はいずれも午後6時30分〜8時30分。参加費800円

    ◎7月1日(水)=須磨区/須磨区民センター/津野公男▼中央区/神戸市勤労会館/稲村守▼東播磨/加古川市立勤労会館/今村稔
    ◎2日(木)=姫路/姫路労働会館/津野公男
    ◎3日(金)=神崎/市川町就業改善センター/今村稔▼明石/明石市民会館/稲村守
    ◎6日(月)=垂水区/垂水レバンテ/稲葉耕一
    ◎8日(水)=兵庫区/兵庫勤労市民センター/津野公男
    ◎9日(木)=三木/サンライフ三木/山口みさえ
    ◎15日(水)=北区/北区民センター/稲葉耕一
    ◎16日(木)=豊岡/豊岡市民会館/佐野修吉
    ◎17日(金)=西但馬/香住文化会館/佐野修吉▼淡路/県職員会館(洲本市)/稲葉耕一
    ◎23日(木)=長田区/新長田勤労市民センター/小西達也

    インフォメーション
    ■原和美と音楽の集い
    • と き:7月5日(日)14時〜
    • ところ:御影公会堂大ホール

      T部 トークと歌声ステージ

    • 原和美さん
    • 本山美彦さん 原和美後援会代表(京都大学名誉教授)
    • 一心バンド 懐かしのポップスを一緒に歌おう

      U部 ほろ酔いステージ

    • 上田由美(ピアノ)&宗川信(ベース)ジャズコンサート
    • 参加費無料 ワンドリンク 500円
    • 主催:実行委員会