「新社会兵庫」 11月10日号
1万人共同意見広告運動始まる/来年5月3日新聞に掲載
 憲法施行から63年の来年5月3日の憲法記念日に〈憲法を活かす1万人の共同意見広告〉を神戸新聞(朝刊)に掲載しようとする「憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫」の取り組みが、兵庫県憲法会議と憲法・兵庫会議の両組織の呼びかけで始まった。今から来春にかけて賛同者から1口1千円の賛同金(団体は3口以上)を募る。

 新聞に掲載する意見広告のメインスローガンは「憲法を守り、活かそう!」。サブスローガンとして「憲法9条を世界へ!」「憲法25条・生存権の実現を!」「核兵器も戦争もない世界の実現を!」が予定されている。
 改憲のための国民投票を定めた「改憲手続法」が来年5月18日から施行となる。きわめて欠陥の多い法律でただちに実行に移せるものではないにしろ、その施行は改憲問題にとっては重大な節目となる。両院の憲法審査会がまだ始動しておらず、鳩山政権のもとでの今後の動向が注目されるところだが、憲法審査会の始動を許さない大衆運動の構築、世論の喚起が喫緊の課題となっている。憲法施行63年の憲法記念日はこうした状況のなかで迎える。
 さらに、来年5月3日は、核廃絶をめざす核拡散防止条約(NPT)再検討会議がニューヨークで始まる日でもある。オバマ大統領のプラハ発言の評価はさまざまだが、核兵器廃絶の気運が世界的にも高まっているなか、NPT再検討会議で実効ある核兵器廃絶に向けた合意がなされるためには唯一の被爆国である日本での運動の盛り上がりが求められるのは当然である。
こうした意味合いを持つ来年の5月3日を期して、今回の〈憲法を活かす1万人の共同意見広告〉の企画が協議され、合意された。
 「憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫」の呼びかけは、両組織が関わるそれぞれの11月の憲法集会(兵庫県憲法会議は3日、憲法・兵庫会議は13日)で発せられる。
 賛同金の郵便振替口座は「1万人共同意見広告運動・兵庫 00960‐5‐125452」。
 詳しい問い合わせは、事務局団体の一つである憲法・兵庫会議(電話078‐335‐1182)まで。

10.21国際反戦デー兵庫県集会
シュプレヒコールで気勢をあげる10.21国際反戦デー集会の参加者=10月21日、神戸市中央区・東遊園地  国鉄労働者1047名問題の解決への政府の決断を訴えながら、非正規労働者との連帯も求めた「関西サイクルキャラバン」が10月5日から9日にかけて行なわれた。
 5日朝、 JR三ノ宮駅前で出発式を行なった約10人からなる一行は、自転車と街宣車で兵庫、京都、奈良、和歌山、大阪と走り、9日夕、鉄建公団西日本支社前に到着、集約集会で打ち上げた。
 期間中、各地で街頭宣伝行動を取り組みながら、解雇撤回などの争議団との交流や地域の国鉄闘争支援組織などとの交流会、集会を持った。
 この行動を企画し、呼びかけたのは国労闘争団・関西常駐オルグの大串潤二さん(兵庫)と蓑田浩司さん(大阪)の2人。国労や国鉄闘争支援組織などの仲間が支援した。
 行動をやり抜いた大串さんは、「関西規模の大衆行動としては初の取り組み。全く経験のない二人が計画を立てるときは分からないことばかりだったが、仲間の経験や知恵を借りて実施することができた。この5日間、関西の各地で多くの仲間からいろんな形で激励を受け、なんとか最後までやり通せた。支援の人たち抜きにこのキャラバンの成功はなかった。このような多くの仲間の支援に応えられる解決を実現させるため全力でがんばりたい」と感想を述べた。
初挑戦で快挙 西脇市議選
村井正信さん  任期満了に伴い10月25日投開票で行なわれた西脇市議会議員選挙(定数18)で、新社会党が推薦した新人の村井正信さん(無所属・60歳)は1782票を獲得、初挑戦ながらもトップ当選という成績で初当選を飾った
。  村井さんは今年4月、それまで38年間働いた西脇市役所を退職。市職員組合委員長などを務めて培った運動経験や地域活動でのつながりを西脇のまちづくりに活かそうと市議選への立候補を決意、「住民による住民のためのまちづくり」などの信条を訴えてきた。  選挙は定数18に対し20人が立候補する少数激戦だったが、地元の圧倒的な支持を得てトップ当選を果たした。
 当日有権者数は35,506人、投票率は67.02%だった。
 ▽連絡先=西脇市鹿野町1037-1 電話、ファックスとも0795-23-3318
神戸市長選
 任期満了に伴う神戸市長選挙は10月25日投開票で行なわれ、新社会党や市民団体「神戸再生フォーラム」などが勝手連的に支援した無所属新人の樫野孝人さんは156,178票を獲得、東灘、灘、中央、須磨の4つの区では現職を上回る大健闘を見せたが、7,852票差でわずかに届かなかった。投票率は31.51%(前回30.23%)。
 相乗り批判をかわすため民主単独推薦に活路を求めた現職に対して、助役出身市長が60年も続く神戸市政の変革を訴えた樫野さんが現市政への批判票を集め、選挙中盤のマスコミの世論調査では不利と伝えられながらも猛追、僅差の大接戦となった。
 震災後3回の市長選挙を通じて維持してきた共産党、新社会党、市民団体の共同の枠組みを破って、今回、単独で公認候補を立てた共産党は支持を広げられず、市民の間からはあらためて、対立候補を一本化できなかったことへの疑問や批判が出ている。
【神戸市長選挙結果】
当・矢田立郎(無・現)164,030票
樫野孝人(無・新)156,178票
松田隆彦(共・新) 61,765票
教労講座
広島の「教育改革」の凄まじい内容を報告して決して広島だけの問題ではないと訴える若井達也さん=10月24日、神戸市内  教育労働運動研究会の主催による「教育労働講座」が10月24日、神戸市の新長田勤労市民センターで開かれ、「広島の教育改革―『高須小事件から見えるもの』」と題して、広島県教職員組合の若井達也さんが講演した。
 2003年3月9日、広島県尾道市立高須小学校の「民間人校長」が校内で自殺する事件が起こる。広島県教委、尾道市教委は、原因は「校長と教職員の対立」とする報告書をそれぞれ作成、マスコミもそのまま報道したことによってあたかも自殺の責任が教職員にあるとされたことに対して、若井さんと広教組が名誉毀損だとして訴え、「うつ病」と診断されながらも休むことができないほど学校経営・管理で校長を追い込んできた市教委に責任があると争ってきた裁判が昨年10月、控訴審で完全逆転勝訴した。
 講座では若井さんはこの事件の経過を詳しく報告しながら、99年の世羅高校の民間人校長の自殺問題以降、広島県における「国旗・国歌」問題から「教育是正」、「教育改革」攻撃がいかに凄まじいものであったかを明らかにして、これらの攻撃の問題点を訴えた。
国鉄闘争/10.23に県集会を開催 23年目を迎えた国鉄闘争の意義を訴える山下俊幸さん=10月23日、神戸市内
 国鉄闘争支援兵庫県実行委員会は10月23日、「JR採用差別事件の全面解決を求める10・23県集会」を神戸市勤労会館で開き、政権交代という新たな情勢のもと、国鉄闘争勝利に向けた取り組み強化を意思統一した。
 同実行委員会は、昨年2月に48時間ハンスト、12月に県内5地域で集会、今年3月にはJR4駅頭での座り込み行動などに取り組み、労働者・市民に支援を訴えてきた。
 集会では主催者を代表してひょうごユニオンの塩谷明副委員長が、「各地域でも解雇問題の相談から闘いが始まっている。派遣法改正や首切り反対の闘いと国鉄闘争を結びつけよう」と訴えた。
 「国鉄闘争における全面解決の闘いと展望」と題する講演では、国鉄闘争と連帯する会の山下俊幸事務局長が、23年目を迎えた国鉄闘争の経過と意義を報告するとともに鉄建公団訴訟の「9・15判決」による団結回復と民主党政権下での早期解決を訴えた。国鉄闘争の意義について、@憲法改悪を許さない闘いA弱肉強食の新自由主義との闘いB労働運動の再生―をあげ、雇用・年金・解決金の水準は政権や世論を動かすたたかいの度合いによると力説した。
 闘争報告や決意表明では、国労から職場の契約社員の雇止め問題と組織化の取り組み、姫路ユニオンからはネクタイの不着用を理由とした首切りとの闘いが報告され、鉄建公団訴訟の大串潤二原告団員は「家族や兵庫県の仲間の支えで闘い続けてきたから納得できる解決をはかりたい」などと訴えた。
 実行委員会として今後は、国鉄による不当労働行為の原状回復を求める要請署名や兵庫常駐の大串さんの生活を支える辛子明太子の物資販売に全力をあげる。
(K)
第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会
全国から350人が参加して交流を深めた全国交流集会=10月17日、北海道・十勝  コミュニティ・ユニオン全国ネットワークの「第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会」が10月17、18日の2日間、北海道十勝で開催された。ネットワークに参加する全国75の地域ユニオンが毎年集い、交流する場として定着してきた交流集会には全国から約350人、ひょうごユニオンからも総勢約30人が参加した。
 総会の来賓あいさつでは福島瑞穂・社民党党首、消費者・少子化担当大臣も登場、新たな政権発足のもと、労働者派遣法の抜本的見直しをぜひ実現させたいなどと訴えた。また、鴨桃代「全国ユニオン」会長の特別報告も行なわれた
。  総会のメインは、中野麻美弁護士による記念講演「ユニオン運動から学んで時代を拓く」。生活者の視点で労働を視るパートユニオンにはじまり、派遣労働者の取り組みなど様々なユニオン運動から学んだことを踏まえ、「人間と労働を大事にする新しい社会をめざそう」と力強く訴えた。
 2日目は分科会。「メンタルヘルス―予防対策と職場復帰」、「人間を入札するな―許すな官製ワーキングプア」、さらに「ユニオン運動と地域での共闘・助け合い」等、13の分科会に分かれて様々な報告や熱い議論が展開された。各分科会では兵庫からひょうご労働安全衛生センター、武庫川ユニオン、あかし地域ユニオンなどが報告した。
 非正規労働者が増える中、あらためて地域ユニオンの必要性や、まだまだ広がる可能性を感じることができる集会だった。
 1泊2日のささやかな交流の場だったが、実行委員会企画のジンギスカンパーティで焼肉、とうもろこし、ジャガイモなど、北海道≠満喫し、全国のユニオンから学んだものをお 土産にそれぞれの活動の場に向かって帰途に着いた
。  来年の開催地は鹿児島県霧島。
 なお、今総会で、長年同ネットワークの事務局長を務めてきた黒崎隆雄さん(神戸ワーカーズユニオン)が退任した。
(小)
インフォメーション
憲法公布63周年 兵庫憲法集会
「自衛隊海外派兵−過去・未来」
  • 講 師=半田 滋さん(東京新聞論説委員)
  • と き=11月13日(金)午後6時30〜
  • ところ=神戸市勤労会館
  • 参加費=500円
連続市民講座第1回
「学校から『言論の自由』がなくなる!
−東京の実態から考える」
  • 講 師=土肥信雄さん(東京都立三鷹高校元校長)
  • と き=11月23日(土)午後1時30〜
  • ところ=兵庫勤労市民センター
  • 参加費=700円
  • 主 催=憲法の改悪に反対する元教職員ネットワーク