「新社会兵庫」 11月24日号
憲法公布63周年兵庫憲法集会開く
自衛隊の改造によって米軍と自衛隊がますます一体化している事実を考えた集会=11月13日・神戸市勤労会館  憲法・兵庫会議や自治労兵庫県本部、全港湾神戸支部などでつくる実行委員会の主催による「憲法公布63周年兵庫憲法集会」は11月13日夜、神戸市勤労会館で開かれ、100人を超える人が参加した。集会では、岩波新書『「戦地」派遣 変わる自衛隊』を著した東京新聞編集委員の半田滋さんが「変わる自衛隊―とめどない日米一体化」と題した講演を行なった。

 集会の冒頭、主催者を代表して兵庫・憲法会議の松枝佳宏事務局長は、8日に開かれた沖縄県民大会の参加報告を兼ねてあいさつ。「沖縄は怒りでいっぱいだった。もし鳩山政権が沖縄の思いを裏切るようなことがあったら、それは沖縄ではなく本土の責任だと思った。いま一度沖縄問題を考え直し、反基地の連帯を強めよう」と訴えた。
半田滋さん  半田さんは18年間、防衛庁、防衛省を担当し続けてきた経験をもとに、自衛隊誕生以降の時代を振り返りながら、自衛隊が海外派遣を軸にどのようにその質を変えてきたのかをポイントを明確にして解説し、米軍再編合意を経た今、米軍と一体化した自衛隊の姿を浮かびあがらせた。アメリカの戦争支援が目的だったテロ特措法(インド洋補給活動)をきっかけに、自衛隊が海外に居座るためのイラク特措法が生み出され、さらに米軍再編、ミサイル防衛が加わって、自衛隊が改造され米軍との一体化が進められたと指摘した。
最後に、民主党政権が来年の参院選次第では、いまは眠っている自衛隊海外派遣恒久法(これこそが07年10月の福田・小沢の大連立合意の内容だった)、憲法改悪の動きが出てくるだろうし、自民党以上に保守化していく恐れがあることを示唆、それに対して私たちはどうすべきかという課題も投げかけて講演を締めた。

1万人共同意見広告運動も訴え
 集会では、「憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫」への取り組みも提起された。「改憲手続法」が来年5月18日から施行されることに対抗し、5月3日の憲法記念日に「憲法を守り、活かそう!」をメイン・タイトルに神戸新聞に意見広告を掲載しようという運動だ。兵庫県憲法会議と憲法・兵庫会議が共同事務局を担い、超党派で広く賛同人を募ろうと呼びかけが始まっている。賛同募金は1口1千円(団体は3口以上)。希望者の氏名を新聞に掲載する。
 ▼郵便振替口座=00960-5-125452(1万人共同意見広告運動・兵庫)
神河町長選
山名宗悟さん  任期満了に伴い11月10日告示、15日投開票で行なわれた神河町長選挙は、新人2人の一騎打ちで争われ、新社会党などが推した無所属の山名宗悟さん(50歳)が4889票を獲得して初当選を果たした。投票率は81・78%(前回は無投票)。
 山名さんは元神河町職員で、町職労委員長や自治労役員を務める傍らススキで有名な砥峰高原四季祭実行委員長など地域活動にも積極的にかかわってきた。町長選への出馬表明は告示日が間近の10月28日。短い準備期間にもかかわらず見事に勝ち抜いた。
 選挙は約250億円の赤字を抱える同町の財政再建などをめぐって争われ、山名さんは地元商店街の活性化や町立病院の経営改善、豊かな自然を生かした地域振興施策の推進などを訴えた。
 同町は05年11月に神崎、大河内の2町が合併して発足。合併前の大河内町長選では、同じく自治労役員を辞して急きょ立候補した上野英一・現県議が当選した経過がある。
 《連絡先》神河町川上481-1 TEL 0790‐35‐0180

《神河町長選挙結果》
 山名宗悟(無新) 当選 4889票
 児島 均(無新)      3593票
兵庫からも連帯参加
揺れる鳩山内閣に対して普天間基地の県外・国外移設の公約の実現を迫った沖縄県民大会=11月8日・宜野湾市  「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」が8日、沖縄・宜野湾海浜公園で開かれた。県内外から2万1千人が参加したが、兵庫からも自治労や全港湾などから9人が連帯参加し、普天間基地をはじめすべての基地返還実現へ決意を新たにし、兵庫での運動強化を誓い合った。
 集会では、@日米両政府も認めた「世界で最も危険な普天間基地」の即時閉鎖・返還を求める、A返還後の跡地利用を促進するため、国の責任で、環境浄化、経済対策などを求める、B返還に伴う、地権者補償、基地従業員の雇用確保を国の責任で行うよう求める、C日米地位協定の改定を求める、との決議を採択、政府へ要請行動を行うことなどが確認された。
 集会には、自公を除く政党代表や保守系の翁長雄志那覇市長をはじめ、15の自治体首長などが参加、文字通りの県民大会となった。
 その中で、発言者の多くが、この間の県内移設を容認するかのような閣僚発言を強く批判する一方、総選挙で県外・国外移設を公約した鳩山政権に対して有言実行を迫った。
(N)
ひょうご社会主義ゼミナール
社会主義の再考を載せたヨーロッパの雑誌を紹介する伊藤誠・東大名誉教授=11月1日・神戸市  経済学者の伊藤誠さん(東京大学名誉教授)を講師に招いた「ひょうご社会主義ゼミナール・第2回」(実行委員会主催)が11月1日、神戸市勤労会館で開かれ、参加した約70名は「社会主義を考える」と題した伊藤さんの講演に学んだ。
 伊藤さんは、現在の世界恐慌のなかで社会民主主義の再評価とともに、マルクスの思想と理論にも関心が広がり社会主義を再考する気運が世界的に生まれている状況にふれながら、まず社会主義思想の二つの源流から歴史的に解説。マルクスによって確立された科学的社会主義の理論とそれが実現された現実、さらにその後の市場社会主義にも言及して、それらをめぐる論争も紹介した。
 また、今後の可能性への問題提起として、低炭素経済の実現やベイシック・インカム論などについても紹介した。
200人余が参加し感動 2009たんば憲法集会
 「2009たんば憲法集会〜講談『はだしのゲン』」が4日夜、篠山市の四季の森生涯学習センターで開かれた。この集会は、憲法公布63年を迎え、平和憲法の大切さを再確認しようと、講談師・神田香織さんを招いて開かれた。主催は「憲法たんば」を事務局とする実行委員会。
音響や照明効果も加えて立体講談を演じる神田香織さん=11月4日・篠山市内  神田香織さんは、中沢啓治さん原作の漫画「はだしのゲン」を講談に仕立てて20数年、全国各地で公演を続けている。講談「はだしのゲン」は、親子・兄弟の愛と笑いに満ちたドラマ仕立て。戦争と原爆のむごさがより際立つように、音響と照明効果を加えた迫力満点の立体講談であった。終了予定の午後9時を回ったが、平日にも関わらず200人余りの参加者で中座する人は誰ひとりなく、熱い感動を覚えながら会場を後にした。
 講談に先立って行われた「はるまきちまき」のミニコンサートも大変好評だった。
 以下は、参加者の感想の一部。
 「立体講談とはどのようなものか、楽しみにしていた。照明が話を盛り上げ、とてもよかった」「大変良かった。私も被爆体験者。想い出して泣けてきた」「胸が苦しい。悲しい。戦争は嫌だ」「遠かったが、来て良かった。迫力があった」「生々しい原爆投下の様子がゲンを通して詳しく理解できた。講談がこんなに迫力あるものとは思いもしなかった」「語りだけで、あそこまで迫真に迫れるとは。感動した。ミニコンサートも含めてすばらしい企画だった」「この講談を演じ続けられていることに感動した。音響がよかった」「大変迫力があり、訴えるものが強かった。子どもから大人まで、戦争について分かりやすく認識できると思った。また聞きたい」
(K)
竹信三恵子さん講師に学習と交流  第13回働く女性の交流集会
 第13回働く女性の交流集会が10月31日、ひょうご共済会館で開かれ、職場報告や竹信三恵子さん(朝日新聞編集委員)の講演などで交流と学習を深めた。
労働現場の実態を追う竹信さんが鋭く雇用の劣化を指摘=10月31日  実行委員長の福井深雪さん(自治労兵庫県本部女性部書記長)のあいさつのあと、@学童保育委託職場A地域ユニオンの食品製造会社分会B公立保育所職場C社会保険職場D郵政職場の5つから職場報告が行なわれ、民営化や非正規職、正規職のそれぞれの現状や問題点が明らかにされた。
 「劣化する労働現場―正規も非正規も使い捨てにさせない―」と題した講演で、竹信さんは非正規職やワーキングプアの急増など雇用の劣化の原因を労働者派遣法などの制度設計の問題点から説き起こし、日本の企業の「賃下げ依存」体質こそが問題だと指摘した。
韓国労働運動に学ぶ旅・報告@
 新社会党は今年も「韓国労働運動に学ぶ旅」(11月6日〜9日)を取り組み、第8回を迎えた今年の交流団には兵庫から5人が参加した。
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イ政権打倒へゼネスト準備を呼びかけ
会場の広場を5万の人波で埋めた民主労総・労働者大会=11月8日、ソウル・ヨイド公園  今年の民主労総・労働者大会(「チョン・テイル烈士精神継承2009全国労働者大会」が正式名)は11月8日、ソウルのヨイド公園を会場に午後3時半から始まった。イ・ミョンバク(MB)政権の労働運動への弾圧がいっそう強まる中、約5万人(主催者発表)の民主労総組合員や各界の社会団体、政党などのメンバーが結集し広場をびっしり埋め尽くした。
 会場を取り巻くように闘争中の運動団体や政党などが店(酒場)を出し、パンフやDVD、CDなど宣伝物をアピールする傍ら、テントの中では交流の輪が広がる。
 お腹にズドーンと響いてくる大音響、ステージの模様を大きく映し出すために3箇所に設置された大型電光板。歌やダンスも交えた訴えは、熱い雰囲気を持つ野外コンサートのような感さえ漂う。
 今年の大会の主要課題は、@イ政権の労働組合抹殺政策とされる、複数労組の窓口一元化・労組専従者への賃金支給禁止の粉砕、A非正規職法と最低賃金法の改悪阻止、B社会公共性の強化(民営化阻止・言論悪法阻止など)などで、イ政権を共同闘争で退陣に追い込もうと呼びかけている(反MB共同闘争本部が結成されている)。
 大会の開会を宣言した女性司会者は民主労総副委員長のキム・キョンジャさん。実は、民主労働党の最高委員会のメンバーの一人でもあり、前日、新社会党と民主労働党との交流会にも参加されていて、「明日の大会は私が司会役です。新社会党が参加していることも紹介しますよ」との約束をその通り実行してくれたのだ。
熱い連帯感でつながる大会の参加者たち  大会では、解雇者、闘争中の人々が次から次へと登壇し、力強い決意表明が続く。最後に壇上から訴えたのは、チョン・テイル烈士の母、イ・ソソンさん。イム・ソンギュ民主労総委員長に抱えられながら、高齢の小さな体を震わせ、「労働者は一つになれ!一つになれば必ず勝てる!」と声をふりしぼって心の底から訴えると会場が湧いた。
 大会は最後に「民主主義と民衆生存権を勝ち取るために今から民衆連帯の総力闘争を展開する」との決議文を採択した。
 イ政権の労働組合抹殺政策をめぐっては韓国労総も総力闘争に入っており、前日7日の午後、ヨイド公園で15万人の労働者大会を開催している。
(上野恵司)
インフォメーション
今こそ核兵器の廃絶を
核問題を被害と加害の視点で見つめよう
  • と き=12月5日(土) 13時30分
  • ところ=兵庫勤労市民センター
  • 講 演
    ◎古石忠臣さん(神戸市原爆被害者の会会長)
    ◎政平智春さん(広島県原爆2世の会代表・三原市議)
  • 参加費=500円