「新社会兵庫」 12月8日号
- ひょうご地域労働運動連絡会が総会
「すべての労働者の権利確立へ 地域から労働運動の新たな創造を」のスローガンを掲げて、ひょうご地域労働運動連絡会は11月21日、神戸市勤労会館で第6回総会を開き、この1年間の活動方針などを決めた。総会では闘争報告のほか、「総評解散・連合結成20年、これからの地域労働運動の進路を考える」と題して雑誌『地域と労働運動』編集長の川副詔三さんの記念講演も行われた。
04年11月3日に結成されたひょうご地域労働運動連絡会には、いま県下の7つの地区労とひょうごユニオンや県職労など8つの労働組合の15の組織が参加している。99年の「総評解散・連合結成」を前後して98年から8回つづけた地区労交流会の経過を踏まえて、地域労働運動の再生に向けた交流と連帯を強化しようと発足した組織だ。
この日の総会では冒頭、岡崎進議長(明石地労協人権平和センター議長)があいさつし、「労働者をとりまく環境は、政権が代わったとはいえ、待ったなしの厳しい状況だ。労働組合が元気を取り戻すしかない。問われているのは行動。あきらめず正しいと思うことは一歩前に出よう」と訴えた。
黒崎隆雄事務局長(神戸地区労事務局長)が議案を提案。10年春の但馬でのユニオン結成や北播・加西・神崎など県中央部でのユニオン結成の支援や「10春闘」への取り組みなど、今年度の活動の目標を決めた。
その後、いま重要な闘争局面にある労組から闘いの報告が行なわれた。報告したのは全国社会保険職員労組兵庫支部、ひょうごユニオン、全港湾神戸支部姫路伊藤分会の3つ。
記念講演では講師の川副さんは、戦後の日本の労働運動史は組合つぶしとの闘いの歴史であり、連合結成からのここ20年は、連合のみならず労働組合すべてがこの組合つぶしと闘わない、闘えなくなった時代だと指摘、そのなかで闘う労働組合として登場してきたのが「ユニオン運動」だと提起した。
さらにこれからの時代の労働運動の課題として、「少数派労働運動(階級的労働運動)論」を強調。ユニオン運動が切りひらいてきた、組合員の数を力にするのではなく、法的権利を法的闘争手段で獲得する運動論を企業内組合にも持ち込めるかどうかが労働運動の盛衰を左右する最大の課題であり、地域共闘とそのための地区労が大きな鍵を握っているなどと提起した。
- 多彩な内容を盛り込んだ「平和と憲法を考える東播磨の集い」
-
「第6回平和と憲法を考える東播磨のつどい」が11月22、23日の両日、県加古川総合庁舎内の東播磨生活創造センター「かこむ」で開かれた。
これまでの主催は「有事法制に反対するネットワーク東播磨」だったが、より広く呼びかけようと実行委員会方式を取り、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町の各自治体の行政、教育委員会や地元テレビ局の後援を得た。
内容も、反戦展示や講演にとどまらず、「平和のための音楽会」(7組出演)や「体験 平和のために次代に」と題した戦争体験交流など多様なものとなり、参加者を増やすことができた。
「戦争体験」会場では、海軍特殊潜航艇元搭乗員の長瀬秀久さん(加古川市)が緊急入院のため、長瀬さんの証言を収めたDVD「語らずに死ねるか」が上映され、参加者5人からも生々しい体験が語られ、戦争とそれを起こした者たちへの激しい怒りと涙を禁じ得なかった。
記念講演は芸能評論家の木津川計さんが「優しさとしての文化と9条」と題し、深刻な内容を軽妙に語りかけ、会場は折々笑いに包まれた。「鉄腕アトム」や映画「男はつらいよ」、「サザエさん」などを例に挙げ、「国民の心をとらえたのは優しさ。その対極にあるものは憎しみをかき立てる戦争」と、「特攻隊」の実写映画を挿入しながら、平和の大切さと戦争の理不尽さを訴えた。最後に氏の恩師でもある大阪芸大教授であり高名な俳人の鈴木六林男(むりお)氏の句―遺棄死体〈見よ東海の空明けて〉―を紹介した。
参加者アンケートからは、「文化」を取り入れたことへの高い評価が得られた。とくに今回は小学生や高校生の参加があり、戦争のむごさや平和の尊さを次世代に多少なりとも伝えることができたのではないか。(加古川M・H)
- 家 正治・神戸市外大名誉教授を講師に
憲法を活かす北区の会
「憲法を活かす北区の会」(山ア貢代表)は11月21日、「第15回憲法を考える集い」を神戸市北区内で開いた。
家正治さん(神戸市外大、姫路獨協大名誉教授)を講師に今年7月に開催した第1回に続く、「北朝鮮をどう見るか」の第2回目の学習会で、テーマは「朝鮮民主主義人民共和国をめぐる国際情勢と日本」。
家さんは、@冷戦終結と朝鮮半島A朝米関係の発展B6者協議の進展と頓挫C日本の対朝鮮政策と日朝関係の現状などにわたって講演した。
討論では、02年9月17日の「日朝平壌宣言」や人工衛星打ち上げ後の日本の対応について議論が集中した。「日本のマスコミからの情報が一方的過ぎて、何が真実かが分からないようになっている」、「もし国連安保理が、どの道が朝鮮半島の非核化と世界の非核化にさらに有益であるのかを正しく判断できず、現在の事態を持続させるなら、北朝鮮はさらなる自衛的な強硬対応措置を取らざるをえなくなるだろう」などの意見が出された。
(F)
- 憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫
- 来年5月3日の憲法記念日に、「憲法を守り、活かそう!憲法第9条を世界へ!憲法25条・生存権の実現を!核兵器も戦争もない世界の実現を!」を掲げた意見広告を神戸新聞朝刊に掲載しようとする「憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫」の取り組みが始まっている。「改憲手続法」が来年5月18日から施行されることなどに対して、改憲を許さず、憲法を守り活かす運動を強めようという市民の意思表示だ。
賛同者(賛同募金は個人で1口1千円。団体は3口3千円以上)を募る取り組みが進行中だが、これをさらに広く促進させようと、この運動の共同事務局である兵庫県憲法会議と憲法・兵庫会議の両団体は12月12日(土)に共同の街頭宣伝行動を行なうと決め、行動への参加を呼びかけている。
時間は13時から14時30分まで。神戸・三宮のマルイ前で行なう。
問い合わせ TEL 078-335-1182(憲法・兵庫会議)へ。
なお、賛同金の振り込み郵便口座は、 00960-5-125452(加入者名「1万人共同意見広告運動・兵庫」)。
- 東京都立三鷹高校元校長 土肥信雄氏が講演
憲法の改悪に反対する元教職員ひょうごネットワーク
-
「『政権交代』で政治はどうなる!―地域・職場から今後を考える」のテーマで4回の講座を企画している連続市民講座(主催=憲法の改悪に反対する元教職員ひょうごネットワーク)の第1回講座が11月23日、兵庫勤労市民センターで開かれた。
「学校から『言論の自由』がなくなる!―東京の実態から考える」と題して、東京都立三鷹高校元校長の土肥信雄さんが講演を行なった。
土肥さんは、06年に東京都教育委員会が出した「職員会議での挙手・採決による教職員の意向確認の禁止」通知に対し、学校の言論の自由が失われたと撤回を求めた、当時たった一人の現職校長。それ以来、何度も都教委に呼び出され圧力を受けながらも、都教委に公開討論を求めるなどして言論の自由を守ろうとしてきた(都教委はまったく応じず)。さらに今年3月で定年退職を迎え、非常勤教員試験を受けたにもかかわらず異例の不合格とされたことで(今年度の合格率は97%以上)、都教委を相手取って損害賠償請求の提訴を行ない、裁判を通じて、土肥さんを排除するためには嘘をも公然と使った都教委の異常な実態を明らかにしようと争っている。
講座ではまず、土肥さんが三鷹高校でどんな教育をしてきたのかをドキュメンタリーにまとめたテレビ番組の録画を観ることから始まった。土肥さんへの生徒や保護者からの信望がいかに厚いかがよく分かる。
その後、土肥さん自身が熱く語った講演では、98年に都教委が全国に先駆けて職員会議を補助機関化したことで(03年には卒業式等における国旗国歌の職務命令をうたった「10・23通達」が出された)現実に学校の言論弾圧が進んだことを問題視したと述べた。さらに、基本的人権の尊重、平和主義こそが自分の信条だと語り、そのためにも言論の自由は絶対であることを強調、これを奪うことには一人でも立ち上がるしかなかったと述べた。
連続講座は今後、2月7日(日)、4月4日(日)、5月30日(日)に予定されている。いずれも午後1時30分から兵庫勤労市民センター(JR兵庫駅北すぐ)で。
|