「新社会兵庫」 12月22日号
座り込み行動でアピール 12.8〜12 神戸市
 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)移設問題で鳩山政権が迷走している。「県外・国外移設」の公約は色あせ、沖縄県民や連立政権を組む社民党への配慮をみせつつも、見えてくるものは辺野古移設の現行計画の実行を迫る米国の圧力に揺れる姿だ。こうしたなか、11月8日の県民大会で示された沖縄県民の「辺野古への新基地建設と県内移設に反対」の意思に連帯して14日、神戸市内で集会が開かれるとともに、集会に先立つ8日から12日までの5日間、三宮・マルイ前で連日座り込み行動が行なわれた。

5日間連続座り込みで沖縄・普天間基地の県外・国外移設を訴えた=12月12日、神戸市・三宮  座り込み行動と集会を取り組んだのは、「平和のための市民行動」(戦争を起こさせない市民の会、憲法を生かす会・神戸、T女性会議兵庫県本部など6団体が参加)、9プラス25改憲阻止市民の会、社民党兵庫県連、新社会党兵庫県本部の4団体が呼びかけた県集会実行委員会。
 座り込み行動は、連日、正午から午後4時まで行なわれ(雨のため1時間早く切り上げた日もあったが)、延べ約100人が参加した。座り込みの傍らで、行動参加者が交代でチラシを配ったり、ハンドマイクで「辺野古への新基地建設反対」などを訴える行動を展開した。
 座り込みの期間中には、「沖縄から米軍基地をなくせ!」と書かれた横断幕を見て、「この問題には自分も関心がある。仕事の途中だが30分くらいなら一緒に座れる」と通りがかった人が飛び入りで座り込みに参加したり、沖縄出身の青年が「ご苦労さまです」と、暖かい缶コーヒーとカイロを差し入れてくれたり、女子高校生がマイクの訴えに立ち止まってじっと聞き入る一幕なども見られた。
 ちょうどルミナリエの開催期間と重なったこともあってか、人出はいつもより多く、チラシも毎日800枚程度がはけた。
 15日の東京での緊急集会を前に、これに呼応して兵庫でも沖縄から安次富浩さん(ヘリ基地反対協代表委員)を招き、「辺野古新基地建設反対 沖縄から米軍基地をなくせ!兵庫県集会」が14日、神戸市勤労会館で開かれた(詳報は次号)

12.5平和集会
 「戦争への道を許さない兵庫おんなたちのネットワーク」は、毎年12月8日の「開戦の日」前後に「平和の集い」を持ってきたが、今年は5日、神戸市兵庫区の兵庫勤労市民センターで開いた。
 今年3月のプラハでの核廃絶を目指すとしたオバマ大統領の演説や来年5月にニューヨークで開催されるNPT再検討会議などでかつてなく関心が高まっている核問題について、いま一度考えようと、「核廃絶」に焦点を当てた集会となった。
神戸市原爆被害者の会会長の古石忠臣さんが被爆体験を生々しく語った=12月5日、神戸市兵庫区  講師には、被爆体験の語り部運動を続けている神戸市原爆被害者の会・会長の古石忠臣さんと、広島から広島県被爆二世団体連絡協議会・会長の政平智春さん(三原市議)を招いた。会場には被爆の実相を伝える40枚のパネルも展示された。
 古石さんは8月6日当日、救援のために広島市内に入り二次被爆した。遺体処理を行なう時、触った遺体の皮膚がずるりとむけて軍手がじわっと濡れたという話など当時の様子を生々しく語った。古石さんの話を初めて聞く参加者も多く、その凄惨な体験に涙ぐむ人もいた。精力的な体験談は時間が足りず、「もっと聞きたかった」という声も出された。
 政平さんは、「反核運動に必要な加害の視点」というテーマで、日露戦争時から軍都であった広島が原爆投下地に選ばれた理由を話し、また、パワーポイントで、ネバダ、チェルノブイリ、アルジェリアなどの映像を見せながら、ほぼ永久的な影響を及ぼす放射線の恐ろしさを訴えた。そして、日の丸・君が代強制反対など、いま声をあげておかないとあげられなくなる時が恐いと話した。
 参加者は、引き続く「核廃絶1千万署名」運動や憲法を守る運動に力を寄せることを誓い合って集会を閉じた。
(M)
12.12 憲法・兵庫会議と兵庫県憲法会議の両団体
三宮での街頭宣伝行動=12月12日  「改憲手続法」が施行される来年5月18日を前に、憲法記念日の3日の神戸新聞朝刊に「憲法を守り、活かそう!」との意見広告を掲載しようと運動を始めた「憲法を活かす1万人共同意見広告運動・兵庫」は、共同事務局である憲法・兵庫会議と兵庫県憲法会議の両団体が参加して12日午後、神戸・三宮のマルイ前で共同の街頭宣伝行動に取り組んだ。運動の本格的な広がりをつくりだす契機にしようと行なわれたもの。
 意見広告の集約は来年4月初旬で、賛同募金として個人から1口1千円を募っている。
 連絡先は、憲法・兵庫会議(TEL 078-335-1182)。
新社会党西日本大衆運動交流会
田村順玄・岩国市議の説明で米軍岩国基地の沖合移設飛行場の埋立地をフィールドワーク=11月28日、岩国市  新社会党は11月28、29日の両日、西日本大衆運動交流会を山口県岩国市で開いた。中国、九州、四国、近畿の各ブロックから約50人が参加し、在日米軍再編の一環として厚木の米空母艦載機部隊の移駐が予定されている岩国基地問題のフィールドワークや3つの講演に学ぶとともに、党が各地で担う平和運動の取り組みについて交流した。
 28日の正午過ぎ、岩国市役所前を出発し、岩国基地問題に一貫して取り組んでいる田村順玄・岩国市議の案内で、県や市が開発事業の跡地に米軍住宅の建設を画策している愛宕山と、その愛宕山を削り取った土砂で埋め立てた岩国基地の沖合移設飛行場の埋め立て現場を視察した。愛宕山住宅では家々に立てられた「米軍住宅反対」という黄色いノボリが目立った。
 その後、市民団体の集会に合流し、名古屋高裁で自衛隊イラク派遣違憲判決を勝ち取った訴訟の原告団長・池住義憲さんの講演を聞いた。
 集会後に党の交流会を開始。田村順玄・岩国市議の「岩国基地の現状と課題」と題した講演で、「もうこれ以上の爆音はいらない!米軍住宅もいらない!」と取り組まれている「岩国基地4訴訟」の現状など、改めて岩国基地問題について学んだ。
DVDの上映を交えた上関原発反対闘争の報告を高島美登里「長島の自然を守る会」代表から受けた=11月29日、岩国市  29日は、すでに建設段階を迎え、埋め立て工事の阻止闘争など緊迫の度合いを増している上関原発をめぐって、反対運動を続けている「長島の自然を守る会」代表の高島美登里さんの講演を聴いた。高島さんは原発建設予定地の長島の、自然の宝庫≠ニいうべき美しい自然を記録したDVDの上映を交えながら反対運動を紹介、上関原発がもたらす自然への重大な影響を訴えた。
 各地からも党が関わる平和運動の報告や問題提起などが続いた交流会には中央本部から栗原君子委員長、松枝佳宏書記長らも参加し、現地の闘争支援とともに、それぞれの地での大衆運動の強化を誓い合った。
韓国労働運動に学ぶ旅・報告A
 イ・ミョンバク政権の新自由主義的な政策は労働運動への弾圧だけでなく、住民運動へも人権無視の強圧的な姿勢を強めている。今回の訪問で、私たちはイ政権の強硬な都市再開発による強制撤去に抵抗する住民のたたかいと交流する機会を2カ所で持った。

住民運動弾圧して都市再開発を強行
警察の弾圧による犠牲者の追悼ミサにもしつような警察の監視体制が敷かれる=11月6日、ソウル市ヨンサン  11月6日、ソウルに着いたその日の夜、私たちは「ヨンサン(龍山)惨事」の追悼ミサに参加した。「ヨンサン惨事」とは今年1月、再開発による強制撤去に抵抗して雑居ビルの屋上に立て篭もった住民に対し、警察のテロ対策部隊が鎮圧して火災が発生、住民5人が犠牲になった事件だ。しかも、生き残った住民もテロ犯罪者として今も拘留されたままだ。
 イ政権は、ヨンサンでは不当にも集会を許可しないので、連夜、ミサという宗教的行事の装いで、追悼だけでなく抗議の意志を表明し続けている。ミサの間も横には警察車と警官が配備される監視体制だ。
 こうした住民と連帯して、民主労働党、進歩新党、社会主義労働党準備会の3党の代表者がそろって抗議のハンストを続けていた。
立ち退きを迫られた古いビルがまだ残る先には対照的な高級高層マンションが建ち並ぶ=11月6日、ソウル市内  8日の昼は、ソウル市城東区の再開発地域を訪ね、わずかな補償金で強制退去を迫られる住民のための組織、借家人対策委員会委員長のイ・ヨンジュンさんから話を聞き、彼女の案内で建造物の解体現場を見て回った。対策委員会の事務所は、権力側の意を受けた暴力団などの襲撃から守るため、監視テレビと施錠で防衛していた。
 きわめて広範囲に同時に解体された街は、囲いで覆われてはいるものの、戦場さながらの光景。従来からの町工場や低収入層の住民を追い払って、そこに高級な高層マンションが建てられる。住環境の改善という口実で、結局は、ゼネコンや土地投機者の利益を膨らませている。こうした再開発地域が約400もあるということだった。
 城東区では民主労働党の地域組織が居住者の権利や対策について住民学習会や集会などを行っているという報告も受けた。
(上野恵司)
シンポ[1.16]とマスクプロジェクト[1.17]
 来年1月17日で阪神・淡路大震災から15年。この震災のなかで復興作業にたずさわり、倒壊建物の解体作業に従事した労働者がアスベストによる中皮腫を発症して労災認定を受けたことが昨年2月、明らかになった。震災当時から危惧されていたアスベストによる健康被害、大震災の第3次被害がすでに始まっていることが表面化したのだ。
 地震大国・日本では、大都市部を襲い甚大な被害をもたらす新たな大地震の発生が警戒されているが、その時に発生するアスベスト被害への対策について、阪神・淡路大震災の教訓から問題意識を共有し、早急に対策を講じることが必要だと、NPO法人ひょうご労働安全衛生センターが中心となって実行委員会を立ち上げ、来年1月16日に「震災とアスベストを考えるシンポジウム」を開き、17日に「マスクプロジェクト」を行なう。
 アスベストを使用した建造物を把握し、1日も早く除去する課題と震災緊急時のためにマスクを備蓄する課題などを発信する。
 「震災とアスベストを考えるシンポジウム実行委員会」が主催する。
 連絡先=NPO法人ひょうご労働安全衛生センター TEL 078-251-1172
阪神淡路大震災から15年

◆震災とアスベストを考えるシンポジウム
  • 日時=2010年1月16日(土)13時30分
  • 会場=神戸市勤労会館 大ホール
  • 基調講演
    マリ・クリスティーヌ(国連ハビタット親善大使)
    「被災地でのマスク配布の経験から」
    寺園淳(独立行政法人国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター)
    「阪神淡路大震災とアスベスト飛散」
  • パネルディスカッション
    中地重晴(環境監視研究所)
    名取雄司(中皮腫・じん肺・アスベストセンター)
    小坂浩(元兵庫県立公害研究所)
    コーディネーター=西山和宏(NPO法人ひょうご労働安全衛生センター)
  • 資料代=500円
  • 主催=震災とアスベストを考えるシンポジウム実行委員会(連絡先=NPO法人ひょうご労働安全衛生センター 電話078-251-1172)
  • 協賛=中皮腫・じん肺・アスベストセンター/石綿対策全国連絡会議
  • 後援=兵庫県/神戸市

◆マスクプロジェクト
  • 日時=2010年1月17日(日)9時30分/10時30分/11時30分
  • 場所=三宮・フラワーロード
インフォメーション
新社会党10年新春講演会
  • 日時=2010年1月30日(土) 13時〜
  • 場所=こうべまちづくり会館(元町商店街)
  • 講演=「2010年、日本経済はどうなる」
    山家悠紀夫さん(暮らしと経済研究室)
  • 参加費=500円