「兵庫・生と死を考える会」について

会長 高 木 慶 子

日本では長い間「死」について語ることは、タブーとされていました。しかし、ここ数年「生と死の教育」などに関心がもたれるようになり、ようやく「死」を真正面からとらえる事が出来るようになってきました。これは同時に「生(いのち)」について考えることに他なりません。私たちは「阪神淡路大震災」や「神戸少年殺傷事件」「池田小学校事件」など、「生きること」「生かされていること」の大切さと難しさを知らされました。

 人生にとって最も望ましいことは、毎日こころ安らかに、充実感に満たされて過ごすことです。しかし、現実の生活ではそれは簡単なことではありません。

 その中でも、最も苦しいことは「愛する人の死」と「自分自身の死」に直面することではないでしょうか。

 今、医療現場では「生命倫理」「生命に関する自己決定権」「遺伝子操作」など根本的に解決しなければならない問題はたくさんあります。しかし、一方では、死に直面している人達、その方をサポートする人々のために、周囲は何をすれば良いのか、どのような環境づくりが必要なのか、そして一番大切な「心と魂のケア」をどうすればいいのか、それらを考えなければいけません。何故なら、生命あるものは必ず死を迎えることを頭では理解しながらも、それを直視することは悲しく辛いことだからです。

 「兵庫・生と死を考える会」は、悲しみを癒す場として、ある時はこころを静かに見直す場として、宗教や思想、職業や年齢の枠を越え「生かされていることと死ぬこと」について、それぞれの立場で考え、学び合い、行動する会です。

 一度限りの人生を豊かに過ごすために、「生と死」についてご一緒に、学び、考えて参りたいと願っております。

 一人でも多くの方のご参加をお待ち申し上げております。