インディペンデンス級軽小説に関する概念研究




 投稿するにせよ、当ページに作品を公開するにせよ、とにかく作品を発表し続けていかない事には読者の期待に応えられない、という思いが強まった結果生まれた企画。結果として成功していないのは周知の通り。しかしながら概念自体は破棄された訳ではなく、島津のスタンスが、懸賞小説大賞への投稿を意識したものへとシフトした為に、大量生産にのめりこむことを危惧した結果、一時的に棚上げされているだけである。
 一見すると凄まじく鼻息が荒く、テンションが高いように感じられる本稿ではあるが、その裏に、読者の存在を意識するあまり、必要以上の焦燥感に駆られている筆者の煮詰まり具合を感じ取っていただければ幸いである。

(1月6日改編にあたって)



第一回(前振り篇)


 ”web小説は質より量”だ、と断言してしまうと、多くの方は眉を寄せることと思います。しかし現実問題として、小説系HPであれば、更新時のカウンタ回りが未更新の場合より良くなるのは事実。
 あるいは、連載が中途で停止してしまっていて、とにかく続きを読ませて欲しいと思うネット小説は多々あります。何故調子よく滑り出した作品が凍結状態に陥ってしまうのか。ここでは、小説の書き方――どうすればうまく書けるか、ではなく、どうすればよどみなく完結まで順調に執筆出来るか――、を質ではなく、量の面から考察することも視野に含めたいと思います。

 さて。
 小説創作には、大ざっぱに分類すると、以下のような流れになると思われます。

 1−1.発案

  アイデアが何の脈絡もなく出ることもあれば、何か小説やアニメを見てインスピレーションがわき上がるという場合もあります。逆に、アイデアを出そうと思って無理に考え込んでも、うまくいかない場合が断然多い。

 1−2.プロット作成

 発案時段階で、主要キャラクタの性格や行動パターン、大まかな全体のストーリーすらも一気に構築できてしまうときもある。しかし、アイデアだけでは作品の体裁をなさないレベルであれば、プロット作成は非常に手間の掛かる作業となる。

 1−3.執筆

 念入りにプロットを詰めていれば、あとは書くだけと言っても過言ではないでしょう。
 ただ、実際に筆が乗ってこないとかけなさそうな箇所を放置したまま、見切り発車してしまう場合も多い。
 私の場合、概ね時速4〜6KBを目安に考えてます。書くことが明快であれば、より高速化することも可能でしょう。

 1−4.編集、HTML化

 さほど時間の掛かる作業ではないですが、全体の雰囲気作りに影響があるので、なるべくなら手を抜かないほうが良いでしょう。

 1−5.校正チェック

 第三者の視点から、説明不足の箇所、テンポの悪い箇所、全体の善し悪しを判断して貰う。web小説の強みでしょう。

 1−6.公開(投稿)

 説明の要なし。

 さて。
 ”インディペンデンス級”とは、これらの作業の効率を高めることによる生産性の向上を目的とした、概念研究です。
 実際には、上記のような流れは、同時進行であったり後回しであったりと、作品によってもまちまちで、結果として効率を悪くしている場合が多くあります。
 究極的には、執筆しないことには作品として完成しないのですから、ここでの概念研究は主として、どうすれば最高時速で執筆が続けられるか、というところに主眼がおかれます。

(以上、11月5日分)



 第二回


2−1.アイデア

 まずは最初に発案がある訳ですが、いわゆる”電波”と呼ばれるアイデアの想起があります。前触れもなく、突拍子もないネタが閃くというパターンです。それを余さず受信して、漠然としたアイデアのまま放置するのではなく、小説の形にまで仕上げるのがここでのテーマの一つです。その際、どの程度の規模の小説を書くかも、一応の目安を立てておくと、後々の計画立案に役立ちます。
 ここでは便宜上、三段階で考えておきます。

・『エセックス』級
 60キロバイト以上、連載もの。この連載一つを続けるだけで、一般的なネット物書きの基準からしても、”寡作”の評価を受けずに済むほどのボリュームのある正規小説。

・『インディペンデンス』級
 30キロバイトから60キロバイト程度の、中・短編。読み切り、記念小説として、作品群の補助的な役割を果たす程度の軽小説。このレベルの小説の量産が、ここでの最終的な目標でもある。

・『カサブランカ』級
 15キロバイトから30キロバイト程度の短編。一発ネタを強引に形にした程度の作品。一応起承転結があるものの、圧縮したストーリーはあらすじに毛の生えた程度である場合も。

 思いついたアイデアが、これらのうちどの分類に入るかは、当然、アイデアの規模および内容によります。ただし、当初はカサブランカ級の作品であっても、手を加えればより上の規模になる、という場合は、含みが残る形になります。

 また、一口にアイデアといっても、その内訳は主として二種類に分けられます。すなわち、ストーリーのアイデアと、キャラクタのアイデアです。どちらも内包しているという場合には文句はありませんが、どちらか一方、例えば魅力的なキャラクタを思いついたが、活躍させる舞台世界のネタがない、ギャクに、今まで滅多に見たことのない様なストーリーが閃いたものの、その世界を縦横に駆けめぐれるだけのキャラクタを構築できない、という場合が多々あります。
 意外性・独創性とお約束とのかねあいになる訳ですが、”質より量”が合い言葉のインディペンデンス級では、主となるアイデア以外は、ある程度規格化・画一化されていても構わないと考えます。

2−2.プロット作成

 使い古された感は否めない物の、理解しやすい”起承転結”論で考えてみると、一番電波が来やすいのは、”起”でしょう。
 対して、ストーリー全体を構築することを考えると、なにはなくとも”結”がないことには全体のまとまりがとれなくなります。ネット小説の幾つかは、起の勢いだけで書き始め、その後の展開を十分に考えておかなかった為に、凍結状態に陥っていると考えられます。ここでは、結果的に労力の無駄になることを避けるためにも、プロット構成は穴のない格好で行いたいと思います。
 キャラクタ側の電波であった場合、ストーリーは一から作らねばなりません。ストーリー側の電波であった場合、全般に渡ってアイデアがわき出た場合ならともかく、オチだけ、あるいは出だしだけという事態もあるでしょう。
 ここでも、要となる要素以外は、お約束な内容で固めてしまうことになります。

(以上、11月13日分)

 つづきは『叛撃のインディペンデンス級軽小説』にて再開中……


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