へっぽこプリンセスナイン(笑)――
涼といずみの勝負から3日、勝負に敗れたいずみの練習参加初日。
木戸監督がいずみにポジションについて話しかけたときのこと。
「さて、氷室の守るポジションだが・・・」
「監督、それにつきましてはわたくしに考えがございます」
「あん? 今うちのチームはサードしかあいてないが、サードじゃイヤなのか?」
「イヤというわけではありませんが、試合まであまり時間がないのでしょう? そこで、考えましたの」
「なにをだ?」
「この3日間私も野球について色々勉強しましたわ。実際に球場までプロの試合も見に行きました。その試合で今のわたくしにぴったりのポジションを見つけました」
「それは?」
「でぃーえっち、ですわ」
「・・・はぁ?」
「ですから、でぃーえっちです。そのポジションの選手はバッターとして試合に出場してますけど、守備にはつきませんでしょう? ようするにバッティングに専念するためのポジション。今のわたくしにぴったりですわ」
「・・・・・・・・・・」
「サードは、あのマネージャに代わりに守っていただこうと思います」
「・・・・・・・・・・」
「いかがしました、監督。良い考えとはお思いになりません?」
「・・・・・・・・・・バカ?」
戻る