☆畸人郷編集人の極私的日記 (2002年10月)☆
10月31日(木)
河出書房新社「江戸川乱歩と少年探偵団」を購入。全編懐かしの誌面、イラスト、写真で満ちあふれている。乱歩ファンならずとも、必携の書であろう。明智小五郎、怪人二十面相、小林少年、いいですねえ。本当に乱歩は古びない。東京・弥生美術館の展覧会にもぜひ行きたいものだ。
10月30日(水)
書店で「遊歩人」10月号を入手。特集は「怪人二十面相と少年探偵団」である。寄稿者は森下一仁、日下三蔵、久世光彦、夏目房之介、太田忠司、芦辺拓、戸川安宣の各氏である。この本はジュンク堂しか置いてないようなので注意して下さい。
10月29日(火)
帰宅途中に新刊書店へ寄ったが、めぼしい新刊はないようだ。この書店にはまだ「ハリー・ポッター」の新刊があった。それにしても異常なブームである。第3巻は未読だが、1巻、2巻と面白さはエスカレートしていくのは事実だ。第3巻で大ブレイクしたはずなので、絶対面白いと思う。「このミス」の投票が終わったら読むことにしよう。
10月28日(月)
全くの私事で申し訳ないが、今日は上の子供の20歳の誕生日である。自分の20歳の誕生日のことを思い出してみると、その日は高校のクラス会の日で酒を飲んでいた。煙草も吸っていた。その時分、親爺のことを馬鹿にしていたが、今は馬鹿にされる方になってしまったわけだ。まあ、本ばかり買って、酒ばかり飲んで、煙草ばかり吸っているのだから仕方がないのであるが。
昨日書くのを忘れていたが、エド・マクベインの「マネー、マネー、マネー」を読んだ。感想は「今月のポケミス」に書いたので繰り返さないが、ともかく面白い。シリーズものなのでキャラクターに依存している部分もあるが、それを除いても面白いのは完全にマクベインの力量である。
10月27日(日)
今日は上の子供の下宿に荷物運びにかり出された。帰宅後買い物に行き、近くの本屋をのぞいたが何もなし。
10月26日(土)
夜に「幻堂チャンピョン祭り」に行った。神戸にもこれだけの文化人が住んでいたかと驚いた。コミック系なので全く知らなかったのは無理はないとしても、うかつだった。大いに期待していた中村よお氏は都合で欠席であった。残念の一言。ぜひとも話がしたかった。
旭堂南湖さんの探偵講談「猟奇王」も楽しませてもらった。場所がライブハウスだったので、やりにくかったと思う。次は池袋公演なので頑張って下さい。南湖さんとは出演後少しだけ話をした。少し体調が悪かったとのこと、気を付けて下さい。
会場では神戸新聞の平松さんや目黒孝二ファンクラブの大島さんとかと話をすることができた。これからもよろしくお願いします。
10月25日(金)
HMMの発売日である。早速と購入した。作家特集はエド・マクベインである。健康上の理由で来日が中止になったとのこと。早く元気になって下さい。
マクベインの小説が結構載っているので楽しみである。いつもは小説はあまり読まないのだが、今回は読むつもりだ。
気になるのは6ページに記載されている「去年の夏」の映画である。日本未公開となっているが、確か映画館で見た記憶がある。パンフも買ったはずだが、すぐに出てこないので確かめられない。角川文庫もその映画のスチールをカバーに使っていたはずだ。
10月24日(木)
本当に久しぶりに休みをとって、三宮方面に出かけた。神戸市立博物館でやっている「ヴェルサイユ展」を見るためである。展示物はやはり凄い。豪華絢爛である。平日なのにかなりの人が来ていた。展示を見ると、女性が多いのもうなずける。これはお薦めである。
博物館に行く途中、後藤書店に寄ってみると、講談社版「大衆文学大系」第30巻(短編下)があったので買った。たぶんご存じだと思うが、凄く分厚い本である。この全集は少し前に大阪・江坂の天牛書店に2巻欠で出ていたが、欠本を埋めるのに苦労しそうだったので買わなかったものである。今回は、帯も月報も付いていなかったが、買った理由はその後半が推理小説だったことによる。
収録作品は以下のとおり(後半部の推理小説のみ)。
P丘の殺人事件(松本泰)
浮かれている「隼」(久山秀子)
予審調書(平林初之輔)
監獄部屋(羽志主水)
煙突奇談(地味井平造)
窓(山本禾太郎)
オベタイ・ブルブル事件(徳川夢声)
殺人淫楽(城昌幸)
可哀相な姉(渡辺温)
闘争(小酒井不木)
偽眼のマドンナ(渡辺啓助)
殺された天一坊(浜尾四郎)
赤いペンキを買った女(葛山二郎)
胡桃園の蒼白き番人(水谷準)
鮫人の掟(橋本五郎)
父よ、憂うる勿れ(森下雨村)
海蛇(西尾正)
アブの囁き(蘭郁二郎)
三狂人(大阪圭吉)
深夜の音楽葬(妹尾アキ夫)
死線の花(守友恒)
この全集は「乱歩、正史、虫太郎、三郎」で1冊になっている巻があり、持っているはずなのだが書棚を探しても見あたらない。以前に大量に処分したときに一緒に処分したのかもしれない(虫太郎は収録作品が「黒死館」なので、処分するはずがないのだが)。
10月23日(水)
今日も帰宅途中の新刊書店に寄ったが、特になし。しかし、この新刊書店はいわゆる住宅地の書店なので、めこぼしがあるはずである(以前に比べればだいぶ品揃えは良くなったが、まだ不満である)。地下鉄の駅前には紀伊国屋書店があるのだが、店が開いている時間に帰宅できないのである(紀伊国屋はさすがによく揃っている)。
10月22日(火)
今日は早朝から仕事だった。帰宅途中の新刊書店に寄ったが特にめぼしい新刊はないようだ。家へ帰るとAmazon.comから本が届いていた。Crippen&Landruの「The
Newtonian Egg」(Peter Godfrey)と「The Sleuth of Baghdad」(Charles
B.Child)である。またまた読まねばならない本が増えた。あ〜あ。
10月21日(月)
今日も早く家に帰ってくることができた。しかし、明日は早朝から仕事があるため、掲示板の書き込みに返事を書き、早めに寝ることにします。
10月20日(日)
久しぶりに行事の入っていない休日だった。と言うわけで昼まで寝ていた。
少し部屋の片づけをしたが、全く焼け石に水である。あきらめるのは非常に早いので、適当に切り上げて新刊書店に出かけた(こういうことをしているから駄目なのだが、それでも行ってしまうのである)。
新刊書店では「おとなの工作読本 ラジオ少年の時代」(誠文堂新光社)を買った。中学時代はお決まりのコースで「初歩のラジオ」を購入していたので、あまりの懐かしさに買ってしまったのである。中を見ると「2バンド5球スーパーの製作」と言う記事があるではないか。身体中がしびれてしまうような魅力的な題名である。神戸ではパーツセンターが近くになく、秋葉原が近い東京周辺に住んでいる人を羨ましがったものだった。しかし、ハンダ付けが本当に下手だったのでパーツを買ってきての製作はあきらめざるを得なかった。つい最近もハンダ付けにチャレンジしたが、駄目だった。うまく付けるコツを教えて欲しい。
さて、「ラジオ少年の時代」の内容はそればかりではない。「ラジオ少年の夢の本棚」と題して新田次郎や海野十三の著作を末永昭二さんが紹介している。本の表紙を見ているだけでも楽しく読める。末永さんの寄稿はそればかりではない。「海外日本語短波放送を聞こう 20年ぶりのBCL再入門」が面白い。ベリカード、ありましたねえ。最後の著者紹介では、昔アマチュア無線をやっておられて、最近またラジオの世界に再入門されたとある。そうですか、アマチュア無線をやっておられましたか。筆者も中学時代勉強したが、結局受験せずじまいでした。「CQ、CQ」ですね。
他には谷川俊太郎のプラスチック・ラジオのコレクション紹介や柴田翔(あの「されどわれらが日々」の作者)の秋葉原電気街ルポと凄い内容である。興味のある方はぜひどうぞ。
最近は我々の世代をターゲットにした商品ばかりなので困る。「大人の科学」(科学実験の組立キット)、「電子ブロック」の再発売、そしてコナミの「サンダーバード」等のキャラクター・フィギュアもの。すべてがそうだ。先日の新聞にも載っていたが、プラモデルもそうらしい(最近模型屋に行っていないので状況はわからないが、筆者もプラモデルには目がないのである)。この傾向はいつまで続くのだろうか。
肝心のミステリの新刊であるが、ハヤカワ文庫から出ている「王宮劇場の惨劇」(チャールズ・オブライエン)を買った。この題名を見ると思わず買ってしまうだろう。歴史物でしかも分厚い。また何時読めるかわからない本を貯め込んでしまった。
10月19日(土)
昨夜の飲み過ぎか、平素の疲れかわからないが遅くまで寝ていた。
起きて少し用事をすますと、もう大阪に出かけなければならない時間となっていた。
畸人郷の例会はなかなかの盛会で、ミステリの話は本当にエンドレスであった。2次会もいつものとおり、午前0時過ぎまで居酒屋にいて、JR最終の西明石行きで帰宅した。歳のせいか連夜の飲み会はこたえる。
10月18日(金)
今日は仕事の関係で飲み会があった。明日は畸人郷の例会の日なので自重しないといけないのだが、やっぱり行きますねえ。2軒目、3軒目(久しぶりにスナックに行った)と回って、結局最終の地下鉄となってしまった。全く自分でもよくやると思います。
と言うわけで、新刊書店も行かなかったので本関係の情報はありません。
10月17日(木)
朝夕は過ごしやすくなりましたが、昼間はまだ暑いですね。
光原百合さんの「十八の夏」遅ればせながら読了。いいですねえ。ここまでくるとお見事と言うしかありません。一番良かったのは「イノセント・デイズ」ですね。これは本当に良かったですよ。
破産宣告第1弾として購入した「幻影の蔵」をプレイ(?)しています。まだ土蔵にはたどり着いていませんが、今年の4月に行った乱歩邸を思い出します。そうだった、そうだったと唸ることしきりです。応接間で新保氏が座っているあたりに当方も座っていました。
10月16日(水)
自宅近くの新刊書店に行く。講談社文庫の新刊のマーチン・クルーズ・スミスを買おうと思ったが、何と1400円なので思いとどまった。最近は文庫本でも平気で1000円以上の値段をつけますね。
光文社のカッパノベルス「アイルランドの薔薇」(石持浅海)読了。これは面白かった。「双月城の惨劇」(加賀美雅之)は力みが目立ったが、こちらは素直に書いたと言う感じである。どちらを取るかと言われれば、「アイルランドの薔薇」を選ぶ。
10月15日(火)
「畸人郷例会通信」を作成する。印刷する段階になって、プリンタのトラブル。とうとう壊れたかと思っていたら、コンピュータ本体との接続ケーブルがはずれていたのでした。印刷を始めると、今度はインク切れ。トラブル続きの例会通信作成でありました。
10月14日(月)
さすがに、これだけ遊んでしまうとおとなしくする必要がある。と言うわけで、今日はおとなしくしていました。
10月13日(日)
今日は名張市で「乱歩再臨」と題して、旭堂南湖さんの講談があるので出かけた。出し物は「江戸川乱歩一代記」(芦辺拓原作)、「二銭銅貨」、「魔術師」であった。面白かった。中でも「魔術師」は特に良かった。
その後大宴会となり、芦辺拓氏、末永昭二氏、草上仁氏等の豪華メンバーに加え畸人郷からも多数会員が参加して、盛り上がった。場所は「清風亭」というところで、その昔江戸川乱歩も泊まったところである。
22時前の特急で鶴橋へ向かったが、神戸の家に帰り着いた時は日が変わっており、毎日のように遊び狂う自分が恐ろしく感じられた。
10月12日(土)
連休1日目。岡山へ行った。万歩書店が目的ではなく、岡山市内にある吉備路文学館が目的地だ。今日から「横溝正史展」が開催されているのだ。初日に押しかけようというわけである。
吉備路文学館は予想通り充実した文学館だった。「横溝正史展」もなかなかな充実ぶりで良かった。展示は1階と2階に別れている。1階では、氏の著作が中心に展示されている。初版本は書影がいろいろな書物に掲載されているが、やはり実物を見ると興奮する。戦後になると結構持っているものもあって、興奮度は少なくなるが、それでも素晴らしい。しかし、目玉はやはり書簡だろう。西田政治、海野十三、水谷準、森下雨村、高木彬光、山田風太郎、渡辺啓助、そして江戸川乱歩の手紙が惜しげもなく展示されている。これを見て興奮しない者は探偵小説ファンとは言えないだろう。ともかく一見の価値あり。
2階では映画を中心にした展示が行われている。「犬神家の一族」のビデオが流れていて、思わず見入っていたのは言うまでもない。この「犬神家」と「悪魔の手毬唄」は本当に良くできていた。グループによるイラストの展示もされていて、絵はがきになっていれば購入したかったものばかりだった。中でも「千光寺の階段」をテーマにしたものがあって、その出来具合に寒気を催した。これは、ぜひとも絵はがきにして販売して欲しい。
ともかく行く価値は十分にあるので、ぜひ出かけて下さい。なお、展示は来年の1月13日までである。
文学館の人に聞いたのだが、横溝が疎開していた家は真備町が買い取ったらしい。いくら岡山ものが有名とは言え、生誕地である神戸は何をやっているのか。本当に腹立たしい。
10月11日(金)
いろいろと仕事がたまってきて、片付けなくてはいけないのだが、この連休も予定がつまっていて結局できないだろう。
金曜日は夜遅くまで頑張れる日なのだが、疲れ(歳ですな)のためグッタリと寝てしまった。
10月10日(木)
昔なら今日が体育の日である。東京オリンピックの開会式が行われた日だ。先日、いろいろ整理をしていたら、「小学四年生」の付録の「東京オリンピックガイド」が出てきた(その年は筆者は小学4年生だったのである)。水泳の田中聡子とか陸上の依田郁子(80mハードルに出場)とかの名前が懐かしい。家中で女子バレーボールの決勝を必死になって見ていましたねえ。そう言えば、ショランダーなる水泳選手もいましたな。
新刊書店で明日のことを考えずに「ロック傑作選」(光文社文庫)を購入。さすがに戦後編になると、持っている雑誌もあり、衝撃度は少なくなる。それでも「噴火口上の殺人」(岡田鯱彦)とかが収録されていて、楽しくなる。次は「黒猫」の傑作選、これも期待大である。
10月9日(水)
家へ帰ると英国のPost
Mortem Booksからカタログが来ていた。古本コーナーを見て驚いた。コリン・デクスターの「ウッドストック行き最終バス」の初版が何と900ポンド(1ポンドは約200円)もしている。いくら稀少とはいえインフレ気味ですね。その点アンドリュー・ガーヴは「殺人の仮面」が12ポンドで安心である(人気がないのでしょうね)。
それ以外にもCrime in Storeからもカタログが来たし、金欠病の身にもなって欲しいというのが正直なところである。
10月8日(火)
今日はおとなしく家へ帰りました。鮎川哲也賞受賞作「写本室の迷宮」を読了。まあ、まあですね。内容はバラエティ・ショーを見ているようでした。一度読んでみて下さい。
10月7日(月)
仕事が終わってから三宮に行きました。新刊書店で「鷲尾三郎名作集」(河出文庫)を購入。巻末に鷲尾三郎著作目録(!)が付いています。それを見ると結構単行本が出ていますね。しかし、恐ろしいことに「悪魔の函」「鉄路の恐怖」「結婚式殺人」等を持っているのですねえ。一番恐ろしいのは「過去からの狙撃者」で、これは新刊(!)で買いました。神戸が舞台で、三宮にある貿易センタービルが出てきます。それよりも通学していた高校の近くの「国玉通(くにたまどおり)」という地名が出てくるのには本当に驚きました。
10月6日(日)
午後8時20分頃、日記を書こうと思っていたら、職場から電話で「直ちに来い」という連絡があった。そこで出かけたが、職場に着くと問題は解決しており、これも直ちに帰宅した。時間の無駄遣いだったが、電車の中で本が読めたのが救いだろう。
昼間は鮎川哲也を偲んで「黒いトランク」を再読した。面白いですねえ。「このトランクをXトランクとしよう」なんてところは、本当にゾクゾクします。「りら荘事件」も再読するつもりです。
先日の「神戸アコースティックタウン」の顛末を書きました。興味ある方だけ読んで下さい。なお、この文章を下の息子に見せたら「畸人郷のホームページを私物化している」と言われ、反省しています。
神戸アコースティックタウンの顛末
10月5日(土)
午後から元町方面へ向かう。乱歩の書庫を写した「幻影の藏」が出ていた。当然金欠病で購入不可。
その後、新開地方面へ向かい横溝正史の生誕地あたりを歩き回った。参考図書を持ってくるのを忘れてしまったので、どのあたりか特定できなかった。次は本を持っていって探し回るつもりだ。
10月4日(金)
思わぬ仕事が入り残業。おかげで新刊書店に行くことが出来なかった(行くことが出来たとしても金欠病で買えないのだが)。
10月3日(木)
仕事で飲み会。あまり飲んでいないのにドッと疲れが出て、帰宅するなりベッドへ直行した。
10月2日(水)
仕事が残っているが、適当にきりあげて帰宅した。歳のせいか例の3日間の疲れがなかなかとれない。光文社文庫の「「探偵趣味」傑作選」を読んでいる。面白い。自分として一番ピントがあうのが、こういった作品かもしれない(本当に歳ですな)。
10月1日(火)
いろいろとあった9月が終わった。今月も予定は盛りだくさんである。体力を温存しておく必要がある。
新刊書店へ行ったが、特に何もなし。家では本を読めばよいものを、ギターを弾きながら歌っていた。歌っていたのは「シャボン玉ホリデー」のテーマソングである。「シャボン玉、ルルルルルルル、シャボン玉、ラララララララ」という曲ですね。