兵庫県西宮市。「夙川」から「苦楽園口」を経て「甲陽園」までの短い阪急電鉄甲陽線で、今、「苦楽園口」と「甲陽園」の間を、一部地下にしようという計画が、西宮市、兵庫県、国、阪急電鉄の間で、進められています。
計画は、甲陽線と交わる2車線の市道「山手線」、および南北の県道「建石線」を拡げる工事と、甲陽線との立体交差化事業とが一体になったもので、西宮市の発表によると、工事には、約186億円の費用と、6年から8年の工期が見込まれています。ただし、過去、日本において、費用・工期、共に、予定どおり終了した公共事業は、ほとんどありません。
甲ネットは、この計画の問題点について、皆さんといっしょに考えます。
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甲陽線の走る街
「甲ネット通信」の創刊号が出てから四ヶ月経った。以来、コンスタントに毎月の例会を開き、話し合いと交流を重ねてきた結果、ワークショップや地道な活動が展開し始めたのはうれしい限りだ。
まず仲間内の交通整理が必要なのでは・・・という声から世話人会が発足し、「通信」の継続や、広く運動の理解を求めるには「栞(しおり)」的なリーフレットも作りたいとの意見があったりして、編集委員会も立ち上がり動き始めた。
一方では有志が集って自発的な学習活動「甲陽線の走る街」をメインタイトルにしたワークショップが展開し始めた。念願のホームページも本格的に立ち上がり、「通信」配布の実績や口コミもあってニューフェイスの若い会員が参加して下さるようになった。
夙川のビッグニュースでは、何十年ぶりに(?)蛍の光が明滅して市民の話題となった。来年一月には震災十周年を迎えるのだが、私たちの住む街は「甲陽線の走る街」と同時に「断層の走る街」でもある。震災後は復興の掛け声と共にマンションの建設ラッシュが続き、高齢化現象の山間部は活性化したけれど、反面、公共施設不足や車対策、道路の安全性が問われている。これからの課題は、安心して住める街づくりであろう。住民が好んで住みついた自然豊かな山手は、最近の異常気象下では、逆に自然災害を引き起こしやすいリスクの多い地域でもあるのだ。こんな生活基盤の脆さを、まず足許から見直そうと、私たちは秋に「甲陽線の走る街」ウオッチングをする計画を立てている。
パート1は苦楽園口から歩いて甲陽線一部地下化計画地帯を巡り3ケ所の踏切部や都市計画道路山手線を確かめ、珍しい断層の路頭部分なども見学する予定だ。私たちの住む街を歩いて実感することで問題を見極め、されば「どんな街にしたいのか、どうすれば住み続けられる安全な街になるのか」みんなで話し合いたい。
尚、夏休みの間には夙川公園内のアピール看板も更新し、併せて「暑気払い交流イベントの夕べ」で楽しむ計画もあるのでご期待ください。
暑気払い交流イベント (阪急・苦楽園口橋北側土手)
2004年8月21日(土)
16:00〜 看板の更新、その後交流会
会費:500円 主催 甲ネット
甲ネット通信(2号)の街頭配布
8月18日(水)午前7時〜8時 甲陽園駅前
8月19日(木)午前7時〜8時 苦楽園口駅前
8月20日(金)午前7時〜8時 夙川駅前
8月27日(金)午前8時〜9時 西宮市役所前
お手伝いくださる方は現地にお集まりください。
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夙川で蛍との出会い
阪急甲陽線の苦楽園駅の鉄橋付近に蛍が見られるとの便りを聞いて、6月3日午後10時過ぎ訪れてみました。
蛍は夙川の流れに生えている草むらに淡い光を放ちながら訪れる人々の眼を楽しませてくれていました。草むらに輝く点滅を数えてみると40匹以上の群れが飛び交い乱舞する淡い輝き。「ホタルさん、お帰りなさい」と言いながら、瞳の奥が熱くなってきた、何年ぶりでの再会なのかと・・・・。
あの震災以来、夙川の流れに泳ぎ回る小魚(ハヤやオイカワ)、アオサギの飛来は環境の改善がもたらしたことなのでしょう。下水道整備は、生活排水の流入を少なくし、素晴らしい蛍の生息を復活させ、水の流れが泡立つ事も少なくしてくれたのかもしれない。
この阪急甲陽線の鉄橋付近は地下化問題に揺れ動いている場所です。
この自然や風景が失われてしまう工事は必要なのか・・・・一緒に考えてみませんか?
鉄橋を渡る車窓に蛍の乱舞が見られる風景こそ、大切にしたい西宮の宝物ではありませんか。今年の蛍は6月下旬頃まで市民を楽しませてくれました。
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私の意見 - 踏切をなくす必要性は?
電車を地下にもぐらせる!車両の大きさの何倍も、はるかに広範囲に、地中を深く掘らねば出来ないことですから、大変な工事ですよね。使われる税金だって莫大だから実感が湧かないくらいです。
親しんできた夙川の松や桜が根こそぎ伐採され、あの緑のトンネルも、埃と、騒音、振動の大工事現場に変容する有さまをご想像下さい。
間近に住まわれている方々の苦痛は言うまでもありませんが、少し離れているにしてもこの地域に住んでいると長年にわたって通行に、「ちょっと、そこまで」の距離でも、迂回路で遠回りをせねばならないのが日常となります。
工事中の混雑に加えて、工事関係の車両も増え、危険や渋滞もしのばねばならないでしょう。
通学や勉強するこどもたちに強いる我慢は計り知れません。我慢に我慢を重ねてやっと八年の工事が終ったとしても、失うものが大きすぎるのではないでしょうか。せっかく緑ゆたかなこの地に住まいながら・・失った自然は戻りません。
道路を広げれば広げるほど、車は増え、スピードを上げて走ります。お年寄りの方や、こども達にとって、今よりずっと安全になると言えるでしょうか。
ご存知のように県道建石線の拡幅工事は、現在進められつつありますが、踏切から甲山高校までの拡幅計画が未定で、従来のままでの手付かずならば、踏切を無くすことを何故そんなに急ぐのでしょう。このローカル色豊かなのんびりした踏切を残しておいてほしいと切に願うものです。
(神園町Nさん)
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甲陽線の地下化を考える市民ネットワーク
発行責任者 事務局 山川泰宏
西宮市甲陽園本庄町 6-50-463
電話・ファクス 0798・72・4361
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