邀撃プリンセスナイン――如月女子高野球部奇襲命令
第三話『エンド・オブ・プロジェクト』・解説篇




 項目の後ろの()は、本作に対応している。



・回転レシーブ(1)

 アメリカの有名女子野球小説『赤毛のサウスポー』Part2に登場した日本人選手、青山の得意技。『赤毛〜』においては、日本人初の大リーガーは、読売ジャイアンツに契約して貰えなかったこの女性選手であった。



・吉本のトップシークレット(7)

 『邀撃マリアナ海戦』の登場人物、長津田は、日米両軍の決戦を前にして、婚約を破棄して最前線に臨む。原作においては吉本は夏目誠四郎に積極的なアタックを仕掛けているが、本作においては展開は全く逆の様相を見せている。



・森村の緊張(10)

 試合開始前、思わず緊張して棒立ちになる森村と、それに発破をかける宍戸。『豪球伝説』(荒尾和彦)において、シーズン最終戦における剛田・工藤のバッテリーのやりとりに相似あり。



・峰打ち(11)

 『邀撃マリアナ海戦』において、チャフを散布してレーダーを撹乱する任務を与えられた宍戸中尉の台詞。



・ひと当て(12)

 『邀撃マリアナ海戦』において、日本軍の空母機動部隊からの空襲が無いことを不気味に思ったアメリカ軍側が、損傷した正規空母一隻を囮にして、日本機動部隊の戦闘力を類推するシーンがある。日本側はこれに対して戦艦を突入させて空母とその護衛の戦艦を沈め、策に溺れたアメリカはみすみすポイントを失った。



・虎田の打法(13)

 剣の居合い切りに似せた打ち方である。『邀撃マリアナ海戦』においては、空母艦載機の攻撃圏内を剣の間合いと同様に考え、可能な限り空母を敵艦隊に接近させた状態で攻撃隊を発進させる行為を居合いに例えている。



・水野の配球指示(14)

 『邀撃マリアナ海戦』では、対空レーダーと戦況指示盤を組み合わせ、適切な迎撃ポイントを指示して、劣位を補っている。



・スピードガン撹乱(16)

 アルミ缶を用いた風車で実際の球速以上のスピードガン表示をさせるのは『神宮球場殺人事件』(新宮正春)より。なお、該当作においてマウンドに立つ投手の名前も赤星である。また、レーダーを撹乱するチャフは、『邀撃マリアナ海戦』において、重大な役割を果たす。



・曽我部のファインプレー(16)

 魚雷のように突進し、水切りのように地面に跳ね返されてベンチに飛び込む曽我部。『邀撃マリアナ海戦』において、基地航空隊が実施した反跳爆撃(スキップ・ボミング)に由来。



・一条の平常心(17)

 『邀撃マリアナ海戦』において、戦艦部隊を率いて、戦艦『大和』以下の日本戦艦部隊と対峙する司令官・リー少将は「平常心」を繰り返し口にしている。



・三球勝負(18)

 『豪球伝説』(荒尾和彦)において、強打者・乾との最後の対戦を前にした剛速球投手・豪田の台詞に準拠。なお、校正段階では『豪球〜』の台詞通り、「小細工したら殺す」の台詞が残っていたが、文章チェックを担当していただいた加藤氏の指摘により削除。



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