ラッキーゾーン(右翼側)




 プリンセスナインは、野球アニメでありながら、肝心の野球シーンに不満が残るという不思議な展開に終始したような気がします。その欲求不満を、個人的な手法で解決すべく、あれこれと考えて行くつもりです。



熱球戦録ヴァルキューレナイン――プリンセスナインプロ野球編

 「プリンセスナイン」の時代からはや五年、如月女子高のナイン達はそれぞれの道を歩み始めていた。大学や短大へ進学した者、あるいは社会人として働く者。それでも、既に女性に門戸を開いたプロ野球へと彼女たちが足を進めるのは、いわば当然の流れ。
 高校時代の歴史改変の次に来るのは、彼女の未来達を夢想すること。例によって誰の許可を得ているわけでもありませんが、一人決めして邁進していきます。
 なお、

 1.プリンセスナイン本編の歴史観を忠実に引きずっている訳ではないこと。

 2.大量にオリジナルキャラクタを出す関係上、開き直って他作品からのゲストキャラも大量に投入すること。

 の二点はあらかじめお断りしておきます。まずなにより、書いている自分が楽しみたい作品でありますので、そのあたりの融通はかなりご都合主義で押していきますのでご理解のほどを。いずれ設定篇のコーナーも作りたいと思います。

                                                       
 第一話   第二話   第三話   第四話   第五話   第六話  第七話  第八話

 選手名鑑



邀撃プリンセスナイン――如月女子高野球部奇襲命令

左派的ファンにとって、不倶戴天の敵(?)であったのが高杉宏樹であるとするならば、右派的ファンにとってのA級戦犯は間違いなく木戸晋作監督。
 如月女子の甲子園出場を阻んだのは高杉のサヨナラホームランではなく、「ただの酔っぱらいのふりをした切れ者、のふりをした酔っぱらい」であった木戸監督の作戦指揮能力の無さではなかったか。
 邀撃プリンセスナインは、そんな「もし、甲子園出場に向けての具体的な戦略が存在していたら」という思いを形にしたシミュレーション小説です。なお、小説は金物屋忘八さんのHP楽描工廠に掲載されております。小説部だけを読んでもらっても結構ですが、出来ればこちらの解説編にも目を通していただけると、シミュレーションの意義をより具体的な形で理解してもらえるのではないか、と思っております。


 はじめに(前解説)・主要登場人物紹介


 第一話『金属バットの青春』・解説篇(『楽描工廠』77,777ヒット記念作品)
 如月女子高理事長・氷室桂子の強固な意志の元、女子野球部が新設されると同時に、甲子園出場を狙うための極秘計画が始動した。
 八百長疑惑を晴らせぬまま飛行機事故で散った、元プロ野球屈指の豪腕投手・早川英彦は、愛娘・早川涼の資質を早くに見抜き、彼女がその実力を自在に発揮する為の、さらには必ず立ちふさがるであろう同地区の強豪校を撃破する為の方策を記した文書を遺していた。
 いかに涼が並外れた投手であっても、投手一人の力で勝ち続けることは出来ない――後事を託された如月女子高・木戸晋作監督は、如月女子高最大のライバルである如月高と、その中軸選手である高杉宏樹との決戦に勝利するべく、英彦の作戦の下、準備を開始する。圧倒的な質・量を誇る如月高に対抗する詭計とは!?


 第二話『Z任務群出撃』・解説篇(『楽描工廠』88,888ヒット記念作品)
 早川涼は、八百長疑惑で球界を追われた早川英彦の娘だった――故・早川英彦が遺した極秘作戦に沿って、木戸監督が腹心と恃む吉本ヒカル、堀田小春らと奔走する。地区大会出場権を賭けた臨大附戦との練習試合に勝利し、いくつかのプランが実現させ、強化合宿をも見据えた動きが加速する中、マスコミ渦が如月女子高を襲う。チームの大黒柱である涼を失えば、地力で勝る如月高相手の決戦に奇策でうち勝つという英彦の作戦は水泡と帰す。
 英彦は女子野球部に強く反対する保護者会を相手に、英彦の遺した手帳一冊を手に立ち向かうが……。甲子園出場を目指す地区大会は間近に迫っていた!


 第三話『エンド・オブ・プロジェクト』・解説篇(『楽描工廠』99,999ヒット記念作品)
 平成十年七月、最高球速145キロを誇る右腕・吉田を投の軸、入学以前から超高校級スラッガーと騒がれた天才・高杉宏樹を打の軸に据え、さらに鉄壁の守備と豊富な戦術パターンを有する如月高は、順当に準決勝まで勝ち上がっていた。如月女子高もまた、好調の早川涼を連日マウンドに送り、少ないチャンスを堀田小春、氷室いずみの両主砲で得点に結びつけて準決勝に駒を進め、如月高と相対する。
 高校野球史上類を見ない、兄妹高決戦の火蓋は切られた。実力差に裏打ちされた真っ向勝負を挑む如月高に対し、如月女子高は控え選手を中心とした守備力重視のスタメンを組み、打者は奇妙な拙攻を繰り返す。これが早川英彦の遺した詭計なのか? 決定打を欠く両チームには、残り数イニングしか残されていなかった……。






私本プリンセスナイン――如月女子高野球部戦記

 プリンセスナインの小説化第一弾。主人公を6番・ショートの三田加奈子に設定し、原作のストーリーを側面から捕らえ直していきます。P9を野球メインで観ていきたい人に自信をもってお勧め出来る内容にしていくよう、頑張る所存です。

加奈子「はっきり言って、これ以上木戸監督に采配を任せられません! 私が目指すのはプレイングマネージャーです!」

寧々 「え〜そんな〜。マネージャーは寧々の仕事なのに、選手もマネージャーもだなんて加奈子さんひどいですぅ」

加奈子「……寧々、そうじゃなくって。プレイングマネージャーというのはね、監督の役目も果たす選手ってことなの」

陽湖 「つまりぃ、私が、”歌って踊れる野球選手”を目指してるのと同じなんだ」

加奈子「それも違うような……」

 というノリで……はないか(笑)。


    第一話

    第二話

    第三話




仮想プリンセスナイン――目標、第80回全国高等学校野球選手権大会!

 作中の様々なターニングポイントにおいて、”もし、〜だったら?”を考えます。各話はそれぞれ独立した内容になっております。

   『コンバート』  
    ――もし、早川涼の”100連発”を、大道寺真央が捕球できなかったら?

   『トラ・トラ・トラ』
    ――もし、氷室いずみの入部を賭けた勝負で、早川涼が勝っていたら?

   『修羅の白球』
    ――もし、臨海大附属高校戦で如月女子高が敗北していたら?

   『機密投手・東』
    ――もし、対明應中学戦直後に早川英彦の八百長疑惑問題が取り沙汰されていたら?




プリンセスナインにみる組織論

 「強いチームとは何か」を少々穿った視点から考えてみる小論です。私が『邀撃プリンセスナイン』、『私本プリンセスナイン』を書くに至った経緯にも多少関連する内容かと思います。




当ページの内容に関するご意見、ご提案等は島津まで。「もしも」のアイデア、大募集です。 

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